｛第148話｝治療費まけて
｛第148話｝治療費まけて
先日 盆の 急患対応DAY が
無事 終了しました
独立開業してから 朝から深夜まで
睡眠時間 が少なくても 気合で頑張っていますが
今回は 院内に 冷房をガンガンかけても
気温の激しい上昇で
（最近４０℃のところも出ているらしいです）
免疫力・抵抗力 が落ちて 激痛の治療の難しい
急患さんがいっぱい来て
なんだか 激しく疲労してしまいました。。。
盆の期間が 終了後 僕の奥さんに
なんか顔がやつれて 痩せたね と言われてしまいました。。。
それでも今日から 結構 激しい 筋トレ を開始
僕は 急患対応でも ひとりひとり
時間をかけて 応急処置ではなく
しっかり治療していく
（患者さんに 時間に余裕があり
応急処置ではなく きちんとした治療を望めば）
お待ちの患者さんがいても
そうしていく
時々 我慢のできない痛みのある人が複数人いれば
平行作業的に スーパースピードで
治療していく
痛みの原因 そのための対策の治療法を複数 選択肢を提示
それぞれの治療法によるメリット・デメリット
今後の治療内容 それぞれの治療法の治療費
を なるべく専門用語を使わず
説明して 理解していただき 納得していただき
選択してもらい 本当に痛みが楽になるまで
しっかり 時間をかけて治療していく
これには過去に 苦い経験 トラウマがあるので。。。
かなり前に 日曜の夕方に４０代くらいの男性
当院に来院された時から
なんかやばい雰囲気を醸し出していた
何とか丁寧に 痛みを楽にできた
そして帰宅
その日の深夜 １時過ぎに 当院に電話
野太い イライラした ドスの効いた低い声で
「今日 夕方 来たものなんやけど
今 滅茶苦茶 痛いんやけど どうなっとるんだ！！！」
「あ～～～ そうですか
それでは 今からまた
すぐにお見えになっていただいていいですよ
ただし お宅様は 当院から
少し遠いところからお見えになりますよね
でも必ず 僕はこの病院は自宅ではないのですが
きちんと待機して 待っていますので
ただし 結構遅い時間帯なので
少し 治療費がかかるかもしれません」
というなり
「はぁ～～～！？
また 治療費 とるんか！？
お前んところは ぼったくりか？
今日治療して 今 またこんなに痛むのは
おかしいだろ！！！
お前の治療が 下手いからなんじゃないのか
それなのに また 金を取るってか？」
僕は むかっ ときて
「失礼ですけど
あなたのお口の中 結構 状態悪かったですよね？
本日 初診で 当院に来る前に 最後に他の歯医者に行かれたのは
５,６年前 とおっしゃっていましたよね
そんな長い期間放置していて
鎮痛薬が効かなくなって 痛みが我慢できなくなって
日曜の夕方に 遠方でも しょうがなく当院にお見えになったんですよね
今日 御帰宅されるとき
きちんと説明して時間をかけて しっかりと治療をして
痛みが楽になったのを僕は確認して あなたは御納得されて
御帰宅されたんですよね
で 今は もう深夜の１時過ぎですよ
他の病院は 今の時間帯は 閉まっていますよね
それでも僕は頑張って こんな夜中でも
患者がこなくても きつくても 自分の生活を犠牲にしても
真面目に待機しているのですよ」
「はぁぁぁ～～～？
こんな深夜に きつくても 頑張って
開けてるだぁぁぁ～～～？
お前が好きで 病院を開けてるんだろぉぉぉ～～～？
そんなにきついなら 病院を閉めて
早く帰って 寝ればいいだろう！！！」
『こ こいつ・・・』（心の声）
「失礼ですけど 人間の体は
完全にコントロールすることはできません
でも夕方は 痛みが楽になったとおっしゃっていましたよね
でもあれから約６時間以上たっています
状態の悪い歯だからまたお痛みは 再発するかもしれないと
お伝えしましたよね
また来院されたら
今日治療した歯が痛んでいるのかもしれないし
他の悪い歯が原因かもしれないでしょ？
お口は１つの部屋なので １本だけ悪くなるわけじゃないでしょ
なので痛みのある原因の歯を探したり
また検査もしないといけない
説明もしないといけないですし
そしてまた麻酔も使うかもしれないです
また再度 治療も必要となってきます
そのための対価は やはり必要ですよね！！！
失礼ながら
もともとはここまで放置した
あなた自身の自己責任じゃないんでしょうか？」
というと
「貴様ぁァぁ～～～
覚えとけよ！！！」
と言って電話は切れた。。。
「しくったぁぁぁ～～～～
悪口 言われるパターンやん。。。
下手したら ネットに悪評 書かれる。。。」
すぐに そいつに 電話を掛け直した
電話にそいつの奥さんが出た。。。
「夜分 申し訳ございません
今先ほど おたくの御主人さま から
お電話をいただいたのですが・・・」
今までの会話の内容を 丁寧に謝罪しながら
お伝えした
「で この時間帯に
やはりお痛みが激しくて 我慢ができないようなので
当院にお電話されたと思いますので
今回限りですが 無料で 対応
もちろん応急処置ではなくて 痛みが楽になるまで
きちんと対応させていただきますと
ご主人様にお伝えしていただいてよろしいですか？」
というと その奥さんは
電話の会話口 を手で押さえずに そのまま
「あんたぁぁぁ～～～
歯医者さんが ただで治療してくれるって～～～
どうする～～～？」
「いらんったい！！！（治療はしなくていい）」
と 受話器口から 男の叫ぶ声が聞こえてきた
「あのぉぉぉ～～～
今日はもういいそうです」
「そうですか
それでは何かございましたら またご遠慮なく
お電話してください と御主人様に お伝えください
今日は ご主人様に まことに不愉快な思いをさせてしまいまして
本当に申し訳ございませんでした」
といって ゆっくりと 受話器をおろした。。。
「うぉぉぉぉぉぉぉ～～～～～～～～～～～～」
どっと 激しい疲労感が 押し寄せてきました。。。
というような嫌なエピソードが 過去にあって
ぼくの中では トラウマになってしまったので
たとえ 祝日でも 盆でも 深夜でも
患者さんが望めば 時間をかけてでも
応急処置ではなく しっかりと痛みが楽になるまで
治療を行い しつこく くどく 痛みが楽になったのを確認して
自覚していただき 今のエピソードを語り
お会計を終わらせて 帰宅前に
「もしお痛みがあれば 御遠慮なく 必ず おっしゃってください
痛みを楽にするための 麻酔や追加の処置は
当院を出る前であれば
もう治療費はいただいているので それ以上はかかりません
ただくどいですが
もし 当院を出られて また再度お痛みが出た場合には
また 治療費が発生します
それを御納得の上で 御帰宅下さい
よろしいですね？」
と確認して 御帰宅していただいている。
僕は 患者さんをみると
行動や発言内容などで
なんとなく モンスターペイシェントになりそうな やばい人かどうか
わかる。。。
例えば 問診表を 書くようにお願いした時に
「は！？ 痛いんだから こんなもの書かせずに
はやく 治療しろよ」
と言われても
「これは 治療前に必ず 書いていただかなければならないものなのです
書かれたらすぐに治療を開始しますので まずは お書きください
お願いします」
と言って書かせる
その人はめんどくさそうに サササッと汚い字で 適当に書く
昔は あまりにも読めない適当な汚い字だと
僕は
「すいません もう少し 丁寧にお書きくださってよろしいですか？」
と言っていた時期があったが
たいていやばい奴は 性格の悪さもあるが
痛みで気がたっているので
「きちんと書きよろうが！！！」
と怒鳴られ すごまれ
「気分が悪い！！！ もう 治療はせんで よか！！！
なんか この歯医者は！！！
このボケが！！！」
と捨て台詞をはいて 帰ってしまう人もいる
こんな奴は 頑張って丁寧に行った治療内容にも
難癖をつけてくる可能性がある
後から その人の 住所などの個人データを
問診表に書き込んでいただいたものから
レセコン （パソコン）にデータを打ち込まなくてはいけないので
（保険証は 専用の 読みこみスキャナーがある）
最近は シャカシャカ 適当に乱雑に書かれて 読めない字で書いていても
黙認して 書き終わってから
「すみません ＃＃＃様 の字が 達筆過ぎまして
僕には読めないので 確認させてください
この字は なんと 書かれているのでしょうか？」
（特に 電話番号など ６なのか0なのかのように
数字など よく読めない わからないことが多い）
と言うと途端に気を害されて
「は！？ この字も読めんのか？」
と言われた時には 僕の 脳内から
｛こいつは やばい奴 だ 気をつけて対応しろ！！！｝
のセンサー がピコピコ なり響く
そういう奴は 必要最低限 の説明しかせず
応急処置で 短時間で 痛みを楽にさせ
なるべく治療費を安く済ます
そして 帰宅前に必ず
「またお痛みが発生して
当院をご利用になられますと また治療費が発生いたします」
と説明してから帰宅させる
そして 住んでいる地区が少しでも遠ければ
「当院は 本日 救急対応であなた様を
応急処置させていただきました
お宅の お住まいから 僕の病院は
少し 離れているので よろしかったら
以後は お近くの 歯科医院様で 腰を据えて
しっかりと 必ず 治療されてください」
と説明している
医師の応召義務 というのがあるので
こいつはやばい と思っても治療拒否はできないので
遠まわしの表現で しかし心の中では
『もう ２度と来るな！！！』
と呪いの言葉を 念じております。。。
こういう奴は 必ず いつか
変なめんどくさいクレームを発するので
ただでさえ 難しい治療ばかりして
心身ともに疲れて果てて 気を抜けば
医療事故・治療ミス 果てはクレーム にもつながる状況
なので 来てほしくない
感謝の気持ちがない人とは 僕はなるべく
仕事 医療 とはいえ 接したくない
僕は仕事は楽しくしたいのです
またこの盆中
結構 治療費をまけて という輩に多く出くわした
夜０時過ぎに 歯が折れた と言って
突然来院してきて
「この痛みを止めて できれば 見た目をよくしてほしいので
仮歯まで作ってくれ」
と ガンガン 自分の要求を言ってきて
その後すぐに 「でも 今 お金がない」
と言ってきた２０代 男がいた
「今 いくらお持ちですか？」
というと
「千円」
しかもそういう奴に限って 当院から遠いところからきている
「足らない分は 後で持ってきて」
と言っても こいつは 絶対に 来ない
だいたい 来て早々
しかも深夜に 今から治療してもらおうとしている
初めて来た病院の院長に
普通の人間は こんな発言はしない
こういう奴は 扱いを間違えると
こちらが 痛い目にあう
普通の 常識・価値観 が通る人間ではない
こんな感じの奴らに 僕は結構 今まで
蹂躙されてきた。。。
治療費の未払いを許し 後日 払いに来なくて放置され
ある期間が過ぎて こちらから
電話をしても 当院の固定電話番号 が表示されると
絶対に出ない
出たとしても
「あ～～～ 今忙しいのでまた こっちから電話する」
と言って一方的に電話を切られる
再度電話しても出ない
しょうがないので 非通知でかけると出て
「あの %%%%%%%%歯科ですけど
治療費の未払いの件で 電話していますが」
というと 無言で 切られ
それ以降電話に出ない。。。
そういう経験で結構痛い思いをしているので
しょうがないので 今回は 初診料だけで算定して
千円 で間に合うようにする
夜０時過ぎ でも 治療はしっかり時間をかけて
丁寧に行う
折れた 歯に麻酔を打って 神経をとって
鎮痛薬 をだし 仮の歯 にしても
必ず 続きの治療が 必要になってくる
放置すれば また必ず 痛みが出る
以後 そいつが 当院に来ないつもりでも
治療を放置して 激痛の夜に
また当院に しょうがなく
やってくるかもしれないので
「君ね 今 何時だと思ってるの？
夜中の０時よ
しかも お盆期間中よ！！！
それを千円って・・・
平日の お昼の時間帯でも
初診料と検査と説明だけで
治療はしなくても
千円は超えちゃうよ
僕は 盆の期間でも
こんなに夜中の時間帯でも
命を懸けて 寿命を削って
正直 心底 疲れ果ててるけど
気合を入れて 集中力を爆発させて
今までにも 夜中痛いという人たちのために
お金も必要だけど 正義のためにも
頑張って病院を開けているんですよ
今 僕は 君に グダグダ言っているけど
愚痴ぐらいは言わせてください
今回だけは 深夜だけど
うちは応急処置ではなく きちんと痛みを止める治療をして
仮の歯 も 頑張って作らせていただきます
材料費もかかっているんですよ
僕の人件費 技術費は いったいいくらなんですか？
次回は この治療費では 対応できかねるので
よろしくお願いします
失言 吐いたけど その件は 謝らさせていただきます
どうも すみません！！！
僕の今の発言は 君に対しての
お願いです！！！
どうぞ よろしくお願いします！！！」
ここまで 結構大きな声で
早口で話しまくる
こんな治療費の額では
以後 来づらい雰囲気を醸し出す
まあ こういう奴らには
僕の気持ちは 届いていないのかもしれないが。。。
僕は言う事は 言わしてもらう！！！
それでも きちんと 治療は時間をかけて行う
仮の歯 も きちんと見た目も 綺麗にして
喜ばせて 帰宅させる
こういう変な奴は
頑固に 「千円では治療は無理！！！あとで持ってきて」
と言っても持ってこないし しつこく催促の電話をしたら
向こうの都合のいい内容で 当院の悪評を広められてしまう
今回は 損しても ２度目は無いよ という感じで
圧 （プレッシャー）をかけることで
以後 こういう変な奴とかかわりあうことはなくなるかもしれないし
もし来ても きちんと 治療費をいただければ
将来的には 利益になる
ただ 当院は （僕には かな？)
結構こういう
「治療費まけて」
という発言をしてくる
奴に出くわす 確率が高い
なぜだろう？
この｛小説家になろう｝にも結構
この同じような「治療費まけて」のエピソードの内容を
多く書いてきていますよね。。。
フレンドリーになって
僕をかなり信用してくださっている
性格のいい患者さんに この話をしたら
「え～～～？
病院に来て 『治療費をまけて』
という人がいるんですか？
逆に こんな夜中に 応急処置じゃなく
先生のように こんなにわかりやすく時間をかけて
丁寧に説明してくれて きちんと治療してもらってるんだから
もし １万円の治療費を払っても
安いくらいですよ！！！」
と言ってくださり 強固な コアな僕の病院の ファン
になってくださる 確率も 僕の病院では多いです
（ただし どんなに時間をかけても
難しい治療をしても １回の治療で 保険診療で
１万円もの治療費は
歯科ではなかなか取れない
歯科は 薄利多売 なのです。。。
でも 時間をかけて 患者さんの信用を勝ち取ることができれば
自費診療で 大きく稼ぐことは可能です）
数日前に ある患者さんが
総額 １５０万円 の治療をすると
御決断されました！！！
ま 結果的に 今年も 無事に
盆の急患対応DAY が無事終わり
今 僕は ほっとしています
２０２０年８月１９日 深夜 AM２時０４分
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5階層の内訳
準金融資産保有額の階層別にみた保有資産規模と世帯数
《超富裕層:純金融資産保有額5億円以上》
→9万世帯（約0.2％）
《富裕層:純金融資産保有額1億円～5億円未満》
→139万5000世帯（約2.6％）
《準富裕層:純金融資産保有額5000万円～1億円未満》
→325万4000世帯（約6.0％）
《アッパーマス層:純金融資産保有額3000万円～5000万円未満》
→726万3000世帯（約13.4％）
《マス層:純金融資産保有額3000万円未満》
→4213万2000世帯（約77.8％）
純資産保有高5000万円～1億円未満の準富裕層は全体の6％。
さらに、純資産保有高5000万円以上の
準富裕層・富裕層・超富裕層は全体の8.8％を占めています。
準富裕層に該当するのは総世帯中 約6％
少なく感じますが、325万4000世帯もあります。
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大半のトラブルは「お金がないこと」に起因
開業時の院長先生の仕事は
「患者さんに丁寧な医療をする」ことも大事ですが
それ以前に「医院の収支を軌道に乗せる」ことはもっと大事です
「お金、お金」というと「医療はお金じゃない！」
と抵抗を感じられるかもしれません
しかし
開業時に限っては、綺麗事では済まされません
「お金」はとても大事です
医院で起きるさまざまなトラブルのほとんどは
「お金がない」ことが根本原因だと思っています
お金がないから
生理的欲求や安全の欲求など低い次元の欲求に支配されてしまい
周りへの感謝の気持ちを感じられなくなり
そのことが自然といろいろな形で
トラブルとなって現れてくるのだと思います
マズローの欲求5段階説
お金が十分過ぎるほどあれば
別に意識をせずとも自己実現欲求が出てきて
「スタッフに昇給してあげたいな」
「どこかに困っている人がいたら寄附をしようかな？」
「もっともっとたくさん納税することで社会に貢献しようかな」
などと自然に考え始めます
「お金を持っていない経営者は
自分自身が低次元の欲求の中で生きていかざるを得ないため
悪人になりやすく
お金を持っている経営者は
高次元の欲求の中で生きていくため善人になりやすい
「お金、お金」というと
抵抗感を感じる方も多いと思いますが
私はそのように思っています
マズローの欲求5段階説
第一階層「生理的欲求」
第二階層「安全欲求」
第三階層「社会的欲求」
第四階層「尊厳欲求・承認欲求」
第五階層「自己実現欲求」
さらに上「自己超越」
マズローの欲求5段階説とは
人間の欲求を5つの階層に分けた理論です
下から「生理的欲求」「安全の欲求」
「社会的欲求（所属と愛の欲求）」
「承認の欲求」
「自己実現の欲求」と並びます。
この理論は
「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」
という仮定のもと
成り立っているのが前提です
そのため、自己実現理論とも呼ばれています
｛第148話｝治療費まけて
