表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
{第143話}大雨特別警報  作者: 健白歯
518/570

今日も 疲れ果てました・・・

今日も 疲れ果てました・・・

今日は 僕の奥さんが 

お友達と 朝から 遊びに行った。。。


先ほど

夜9時30分ごろ

帰ってきた と言う電話があった・・・


最近 毎日 毎日

1人の患者さんに 2~6時間

時間を使って 治療費 2千円台半ば

が続き 激しい消耗戦・・・


疲れ果てて どこに食べに行こうかな?

と考えていたが 疲れ果てすぎて

自宅で 辛ラーメン だけを食べた。。。


最近 吉野家の 麺 の商品が出たそうだが

口コミの 評価が悪すぎて

取りやめ・・・


お昼 3時過ぎ 

60代の 時々 予約なしに

歯ぐきの掃除・定期検診で

ひょっこり来る

性格の良い おばちゃん 相手に

夕方5時過ぎまで 約2時間

おしゃべりをした。。。


彼女は すぐに終わるだろうと

僕は冷房が苦手なので

気温が 34℃くらいあったが

扇風機で 対応・・・

結果 2時間が立ち

二人とも 汗だらけ・・・


その後 当院に電話があり

夕方 6時30分に来るとのこと・・・


すると 5時30分に誰か来た。。。

患者さんかと思うと

当院からは 遠方にある

歯科技工士の 営業マン。。。


話を聞くと 60代で

3年前まで 宣伝・広告の仕事を

していたそう。。。


病院内は 冷房をつけていなくて

お互い 汗だらだら・・・


覇気が無さ過ぎて

まず名刺をもらい 

総入れ歯 の話をした。。。


過去 開業当初に

当院の患者さんが

うちで 新製作で 総義歯を作り

その後 ラーメンを食べていたら

前歯の 人工歯 が ぽろぽろ

数本 取れたというクレームで来た。。。


ちょうどその時

忙しい夜8時の 時間帯で

待合室も 患者さんがいっぱい待っていて

僕たちの話も まる聞こえ・・・


その はずれたという

人工歯の接続面 を見ると

ピンクの 本体の義歯との間に

人工歯に 維持のための 維持孔

が全くなく つるつるの接合面の 人工歯を

直接 ピンクの歯ぐきの部分の

総義歯に はめ込んでいた。。。


『これ 簡単に脱離して 誤飲するやん・・・』

これ 患者さん からしたら

技工士が悪いのに 僕が悪くなるやん・・・』

と思い すぐに 夜8時だが

技工士を呼んだ。。。


すると スーツでくれないいものを

今まで 仕事してました!

という感じの 汚い ボロボロの作業服で

お風呂も 入っていなさそうな

ひげも剃っていない 顔色の悪い やつれた顔の

おっさんが 来て

待合室には 他の患者さんたちが

いっぱい待っていて

僕たちの話は まる聞こえで

診療室の椅子に座っている

患者さんの前で 直接

「これ 見てください!

人工歯に 維持のための 維持孔

が全く 無いじゃないですか?

なんで 見えないところこそ

きちんとされていないんですか!!!(怒)」

と少し 演技もかまして 追求すると

そのおっさんは へらへら笑ないながら

患者さんの前なのに

「すいません・・・

しいて言えば 手を抜きました・・・」

と発言した。。。


その後 その技工所 とは

即座に 縁を切った・・・


その話をすると

今日 当院に来た 歯科技工所の 営業マンは

「うちは 入れ歯は 作らないのです・・・

前歯や臼歯などの 差し歯しか作らないのです・・・」

と言われた。。。


その営業マンは

まったく 元気・覇気が無く

暗い顔で なんだか ぼそぼそ 話し

いったい何を 話しているのかわからずに

僕は いろいろと ガンガン

大きな声で うわんうわん と 話すと

院内が 滅茶苦茶

暑いのもあって 朦朧とした顔で

顔を 地面に 45度 傾けて

視線は 常に 下に向けて

とても背筋が悪く

僕は 心の中で

『このおっさん うちに何しに来たん・・・』

と思ってしまった・・・


なので また 

今日 当院に来た 歯科技工所の 営業マンに

お宅さんは 遠方です・・・

(当院から おそらく 80キロ先・・・

当院には 火曜日か金曜日 のみ

この地域 に来るらしい。。。

そして当院の近くには 約10キロ先に

一軒だけ 付き合いのある

別の 歯科医院があるらしい・・・)

極端に

当院には わがままな患者さんが多く

過去には いきなりといこんできて

{明日 結婚式で

記念撮影もあるので できるならば

明日までに 前歯を全部

きれいな差し歯にしてくださいませんか?}

と言う人もいるのです!

(普通 差し歯などは 歯型を採って

なか6むいか

と言って 約1週間後に 差し歯が 完成して

納品される・・・


でも 当院から 約80キロ

火曜日 金曜日と そういう

たまにある そういう

緊急の対応ができないでしょう?」

と言った時点で

冷房をつけていなくて 

二人とも 汗びしょびしょ・・・

西日がやけに まぶしい・・・


そして

「申し訳ないけど

僕に怒りの矛を向けないでくださいよ!

僕はあなたの敵ではない

見方です!

お仕事でノルマはありますか?」

ときくと

「ある」とのこと・・・


昔からある 歯科医院には

お付き合いのある 技工所が

もう あるのです。。。


僕は 当院に来る人は

営業マンでも 患者さんでも

たとえ それが やばかったり

クレーマーでも 僕は 何かの えにし

縁があると思っているので

無下むげにできないのです・・・


もうお宅さんとお話して 約30分経っている。。。

せっかく何かに縁があって

お宅さんは 当院に 来てくださったのだから

「うちは結構です・・・」

ではなくて あなたに 何かの気づきを

僕と出会ったことにより 受けとってほしい!


僕は 今回 縁はなくとも

ノルマがあるのなら ちょっと

上から目線になるかもしれませんが

君に 営業マンとしての やり方

心構え を アドバイスします・・・


僕は今は 歯科医師 なのですが

むかし 一時期 正社員で

営業マンをしていたのです・・・


君が 30分前に 当院に

入ってきた時

顧客は 神様ではなく 営業マンが

下 と言う立場 ではないですが

夕方5時30分と言うのは

他の普通の歯科医院であれば

片付けの時間帯で 院内は

バタバタしています・・・


そういうところに 営業が来ると

仕事が終わっている 院長先生は

疲れていて 面倒くさくて

あまり 営業マンには 会いたくないものですよ・・・

そこに突撃してきたんですから

演技でもいいので

別にへりくだる必要性はないのですが

僕には 別に要らないのですが

本当に 顧客を獲得したければ

損して得取れ作戦で

笑顔で 胸を張り 堂々として

キンキンに冷えた

冷たい 缶コーヒーを数缶 でも 買ってきて

「これ どうぞ スタッフたちに お飲みください」

と差し入れ するくらいの

勢いで 入り込むんですよ・・・


僕は いりませんが・・・


そして 低姿勢で

名刺を 両手で持って

院長に差し出すんですよ・・・


そうして ようやく 営業の

話を聞いていただくんですよ・・・


僕たち 自営業者

社長 院長大先生は

時間が 大切なんですよ!


しかも 老舗の 昔からある

歯医者さんには 長年 お付き合いのある

歯科技工所があって

しかも 今は 金パラ(金銀パラジウム)

が高いから なかなか

金属で 差し歯を 作る歯医者も減っています・・・


だから HJK (保険で作る プラスチックの差し歯)

もあるけど 割れやすく砕けやすく

患者さんと揉めやすい・・・)

なので 差し歯に関して

歯医者の先生は 差し歯に関して

躊躇しているんです・・・


ならば すでに いろいろな歯医者さんは

すでに それぞれ 各所で

歯科技工士さんとのお付き合いがあるのです!


それならば

僕たち 歯医者さんが 営業マンの

君たちに 望むことは何ですか?」

と質問すると

眉間に皺をよせ 汗を 拭きまくって

困った顔をして 何も答えずに

固まって すくんでいた・・・


なので

「僕は 患者さんたちから

{声がでかい 圧が強い なんか怖い}

と言われますが 言葉は相手に伝えるため!

歯科も僕は 患者様でも

お客様相手の商売 と思っているので

声がでかいので これは怒っているのではなく

ただ 気合いで 頑張っているだけです!


つまり 古い 技工所から

新しい技工所に 乗り換えるきっかけは

作った 差し歯の出来 と 作成代金 でしょ?


もう30分過ぎているのに

いまだに あなたは 名刺しか出していないでしょう?


なぜ {これが技工所で 作成しているものです!}

と 過去に作った実物や

作成代金の見積もり表 の 一覧表 を

出されないのですか?


そこしか あなたの会社と

他の技工所との 差別化は

ないでは ないですか?」

と言うと おもむろに 大きな黒いカバンの

チャックに 手を出し始めた・・・


『いろいろな 差し歯の 作成代金の

一覧表 の紙を 出してくれるのかな?』

と思って じっと 彼の行動を見つめていると

カバンの チャックを 閉め始めた。。。


僕は『!?』となった・・・


もうこの時点で 30分過ぎている・・・

僕は無駄なエネルギー を使ってしまった・・・


こういうことばかりだから

僕は 営業マンが大嫌い・・・


しかも 怨念めいた 顔をしていた。。。


営業マンをしていた時

性格の悪い 同僚の営業マンがいて

飛び込み訪問した アパートで

嫌な体験をしたら その客の 玄関先に

変なマークを 書いて 憂さ晴らしをしていたことを

その時 ふと この男性の不機嫌そうな態度を

見て 少し ぞっと来たのだ・・・


だから その予防線のくさび

彼に打ち込んでおかないと

いけないと思った・・・


「君~ 僕に対して 絶対 今回のことで

何かしらの 怒りを

ぶつけてきては いけませんよ!


僕は 本当に ねちっこくて 執念深いので

少しでも 僕に牙を向けたら

僕は徹底的に 攻撃しますからね!


もう僕の存在は 今日限り

忘れ去ってください!


でも そんな僕も 何でも知りたい人なんですが

なんで もう このまま帰ろうという

素振り を見せているのですか?

理由をお聞かせください」


「いや・・・

先生の 希望・期待

求められるものが 高すぎて

当社では 対応できなと 判断したのです」


「じゃあ 僕のどんな 発言で

そう 思われましたか?

僕は 平和主義で クレーム は

普通に 作って下さったら

そんなには 入れませんよ・・・」


「いや いきなり

明日作ってくれ などは

出来かねます。。。」


「ですから それは 極端な例でしょう?

そういうのは 他の 今 お付き合いのある

歯科技工所さんが対応してくださりますよ!


今 ちょうど 頼めそうな

ロングスパン の 補綴物が

出そうなので それを

一度 お宅さんに 頼んでみようかな?

と思っていたんですよ・・・


お宅さんのところでは

ロングスパン できますか?」


「ちょっと 会社に 尋ねてみます」

と言って帰ろうとしたので

「いやいや 僕は

待たされるのが嫌なので

今 ここで 確認してくださいよ!」

というと 確認しだした・・・


善は急げ 

が この人にはないのかな?

と思った・・・


そして しばらく

営業マンが 話していると

夕方6時前になり

予約の無い患者さんが

飛び込んで来た・・・


なので 冷房をつけた・・・


そして 営業マンが話している最中に

「僕自身で お話させてください!」

とお願いして 彼のスマホを 借りて

僕の考えを 述べた・・・


その間に 差し歯作成の 代金の書かれた

一覧表 も 営業マンから いただいた・・・

(最初から 出せや!

そんなに 高くなかった・・・)


そして 電話で いろいろなことを伝えた・・・


例えば

差し歯の 金属・金銀パラジウム合金は

僕が 用意すること・・・


過去に 金属代は別

と書かれていて

僕は細かいので 毎日 時価である

金属代を ネットで 追って

確認作業をしているのだが

差し歯の 型採りをして 作成して

ある歯科技工所の業者に渡し

その後の 請求書を見ると

金属代が明らかに 金属代が操作されていて

一番 高い日の金属代に 設定されていたという

苦い経験をした・・・

 

保険の差し歯 でも

レジン(プラスチック)の部分が

単一色(A3) のみで 明らかに

差し歯だね 人工物だね

と言う出来上がりの 技工所もあり

そうではなく

A1 A2 A3  A3.5

と 面倒くさいが 多少は お金を払ってもいいので

グラデュエーション になる感じで

なるべく 見た目が 自然で きれいな

レジン前装冠に 作ってほしいと いうこと・・・


また 映画 ジムキャリー主演の

{マスク} と言う映画があるのだが

緑の顔に 大きな帽子をかぶった

そのポスターに マスクが大きく笑っていて

そこから見える歯は 明らかに大きな

四角い 歯 が入っていて

『なんや この歯は・・・』

と思った過去があったが

ある歯科技工所は そんな いびつな

変な歯を 女性の患者さん なのに

作成してきて ブチ切れた過去があり

縁を切った 経験がある・・・


「僕は 先ほど 営業マンの かた から

いただいた 見積もり一覧表 に書かれた金額から

差し歯の 作成代金の 安くしろ などと言う失礼な

お値段交渉 は 絶対にいたしません!

払うべきお金は しっかりと 必ず

求められる期日までに 全額 一括で 必ず

約束を守り お支払いいたします!」

と大きな声で 断言した!


すると 決定権がある

という 電話の主は

いい人そうな人 で

僕の畳みかけるような話を

笑いながら 聞いてくださり

結果 お話し合い は 決着がつき

僕が 考えている患者さんの

技工物は その技工所に

頼むことになった。。。


なので 僕が希望している

その見積もり を 後日 紙に出して

過去に 出来上がった 差し歯の 見本

実物を 僕に直接 見せてください!

とお願いすると

その営業マンが

「お電話 ではだめなのですか?」

と言い出した。。。


「ですから 僕が 理由があって

求めているのですから

僕が {紙に記入されたもので お願いします}

と言ったら それでお願いします・・・


僕は疲れ果てているので

耳で聞いても すぐに忘れるので

紙に残してほしいのです!


よけいな詮索をされなくても

絶対に お宅に 一度は お願いいたしますから

まずは 紙で 今回の 見積もりを

お出しください!

とお願いした・・・


なんだか疲れ果てた・・・

交渉事は 激しく消耗してしまいます・・・


こんな感じで

今日も 他の患者さんも診つつ

夕方6時30分に 電話予約して来た

43歳 大卒で 男性 未婚


いい人ではあるが

なんだか少し ひねくれていた・・・


結局9時30分まで 約3時間 対応した!


そこで 時間が 長くかかってしまった

患者さんに よくする質問


「自営業者・社長・経営者・院長大先生・

いったい 何が 一番大切 でしょうか?」

と いつも僕がよく使う質問 をしている・・・


答えは 時間

タイム イズ マネー

時は金なり!


なのですが

それを言うと

「先生が お話されまくって

治療時間が 長くなるように

そう 仕向けているんですよね!

患者も 時間は大切です!」

と言う 初めての

驚くべき 切り返しの言葉 で

返された・・・


なので僕は

「あ~~~!!!

だから 君は そんな ひねくれた考え方を

するから いまだに独身なんや!」

と思わず しゃべってしまった・・・


彼はそんなに 悪い人 ではなかった・・・

ただ 性格が 少し

ひねくれているだけ・・・


3時間対応して

治療費 2千円台なかば・・・

2025年7月29日

PM23時48分

気温 31.4℃    湿度 46%

今日も 疲れ果てました・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ