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{第143話}大雨特別警報  作者: 健白歯
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レモンの汁で描いた あぶり絵

レモンの汁で描いた あぶり絵

僕が 小学一年の時の理科の時間に

レモンの汁 を使った あぶり絵 を作成する授業があった


レモンの汁で好きな絵を描き 火であぶる


昔から おしゃべりだった僕は 隣の女の子としゃべりながら

笑いながら 紙を火であぶっていた


ところが 紙に火が燃え移り

大きく燃え上がり 先生が慌てふためき 

必死の形相でその火を何とか消して

結果 大事には至らなかった


しかし そのあぶり絵は 数日後に行われた 

授業参観日 の時に

後ろの壁に よく習字の紙が貼っているように 

クラスの皆の あぶり絵 が

張り出された


僕のあぶり絵は ほぼ焼け焦げた 燃えカスの紙が 


(長方形の紙の ほぼ端っこの燃えカス に画びょうが一個 押し付けられて

その燃えカスの下に それより大きく 僕の氏名が書かれた紙が 

貼っつけられていた 


かろうじて燃え残った三角形の燃えカスと共に 

自分の氏名と一緒に

張り出された


授業参観日の日 私は一番後ろの座席で 

授業前に 後ろに立っていた

母親数人が 僕の 燃えカスの絵 を見て


「なに!? この子の絵 

ただの燃えカス だけじゃないの!!」


と大きな声でしゃべっていて 

彼女らには 僕の絵 だとはわからずに

それを聞いた僕は恥ずかしくて 授業参観中 

ずっと うつむいていた


授業参観が終わっても しばらくは その燃えカスのあぶり絵は

教室の後ろに張り出されてままだった


友人たちは 僕の記憶では あまり触れていなかったように思う。。。


今 思えば 

『あぶり絵なんて 燃えてしまったものは すぐに断念して

すぐにレモンを用意して描き直させて」

すぐに 火であぶれば 短時間で 再作成できるでしょ。。。』


と思うのだが 


それか 

『こういう不注意は 今後 気をつけなさいよ』

と言う教訓で

そのまま 燃えカスを 張り出したのか。。。


それとも 担任の先生は 中年女性 だったので

単に性格がひねくれまくって 根性が 悪かったのか?


今でも あの 燃えカスのあぶり紙 

を思い出すと胸がチクチクと 痛みます


2021.9.16 PM23:13




レモンの汁で描いた あぶり絵

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