表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
{第143話}大雨特別警報  作者: 健白歯
457/577

ふっと 昔の 夜の世界のことを 思い出しました。。。

昔 ただの真面目で 

陰キャ だったころの自分を 

その頃 いろいろと

苦しい 辛い 悲しいこと があって

将来の成功 を 勝ち取るために

そうした 今までの うじうじした 自分を

短期間のうちに

180度 激変させたいと願い 

更に 話術も 鍛え上げようと

夜のお仕事をしていた時期がありました。。。


その夜のお仕事中には 

たとえ お酒にガンガン酔っていても

理性を保ち 気合と根性で

眠気と お酒の酔い に打ち勝ち

元気に 明るく ハキハキと

気分屋で すぐ機嫌を損ねる 

普通の常識が通じない お姫様たち 

の 前では きちんと しっかりと

クレームが来ないように 細心の注意を払って

失礼な態度 無礼な発言 失態を しないように

お仕事を てきぱきと こなしていた経験が

今 朝から深夜までの歯科治療にも 

かなり 役に立っています。。。


いまでも 記憶に強く残っている出来事は

夜のお仕事を し始めたとき

勝手がわからずに 

6人ぐらいのきれいな女性の軍団

(多分 お水の人たち)

が 初めて その店にやってきて

僕は 末席まっせきのお姫様の

対面の席の椅子に座らされて

上席 (類語:上座;目上の者が座る席)

まで 遠かったので 

末席の 目の前の女性 数人に

シャンパングラスを 「いただきます」

と チン と 挨拶すると 

一番 上席 にいる 威張った女性 が

ちらっと僕の行動を見て

「オラァ~~~!!! 

そこの奴!

なんで私のところに まず来て 

乾杯しないんだ~~~!!!

私が ここの支払いを 全部するんだよ!

今すぐ 土下座しろ!(激怒で大きな声)」


と 大きな声で 激しい口調で

怒鳴られ すぐさま その場で

土下座したが 許してくれずに 

いきなり 3リットルくらいの 大きな

アイス ペール( バケツ氷を入れるバケツ)

に シャンパンを なみなみに つがれて

一気飲み を 強要させられた。。。


もちろん 働き始めた頃で

お酒に 弱く 

何とか頑張って 飲み干したが

途端に ウッと 気分が悪くなり 

すぐに トイレに直行・・・


後ろの方で 先ほどの やばい女性 が

「私の酒を 吐くなよ~ 

もったいないやろぉ~」

と聞こえてきたが

無視して トイレに駆け込み

すぐさま のどの奥に 指を突っ込み

涙を流しながら おえっ おえっ と

ゲロを ゲロゲロ 吐き出した。。。


もちろん 夜のお仕事に 

慣れていなかったので

夜にも弱くて 

その場(トイレの便座)で 寝てしまい

体中に タトゥーが入った先輩に 

僕の背後から

「なに ぼさ~っと 寝てるんだ!

今 営業中やろうが!」と

僕の髪の毛を わしづかみにされ

蹴とばされ 

無理やり 叩き起こされた。。。


どんなに 

ヘロヘロに 酔っぱらっていても 

気合と根性で 正気を保ち

お客様の相手をし また

僕は新人で 下っ端なので もちろん 

外の コンビニや 

夜職相手 の専門のお酒屋さんに

買い出し に行かなくてはいけない。。。


(お客様の タバコの銘柄も

一度しか 聞くことができず

それ以降 「タバコ 一箱 お願いね!」

と言われれば その人の顔を見て

即座に タバコの銘柄を思い出して 

店外のコンビニまで 

買いに 走らないといけない。。。


(僕は タバコを吸わないので

タバコの銘柄を 覚えることから

始まりました。。。)


と言うことで タバコの銘柄も

お客さんの顔とワンセットで

頭に インプット

入れておかないといけない。。。)


そして 仕事中に

有線カラオケの 曲の番号; ナンバー 

を言われたら

一発で その番号を 記憶し 

即座に コンピューターに

番号を 間違えずに

打ち込まないといけない。。。


間違えると

怖い目にあう。。。


だから TVの画面に

打ち込んだ 正しい

曲の題名 が流れるまで 少し

ドキドキする。。。


更にお酒も ガンガン 飲まないといけないし

チャーム(お菓子)もセットし

中洲時代は お夜食も 作らないといけないし

(歌舞伎町は 中国人の専門の料理人がいた)


灰皿も確認 

(タバコの吸い殻が溜まったら

即座に 交換)


流しに溜まった 灰皿や

お皿やグラスも 気づいたら

すぐに洗う。。。


お姫様の

お酒・氷 の入ったグラスの 

水滴も 常に確認していて

濡れていたら すぐに 拭く


女性客がタバコを吸おうとすると

すぐに ライターで火をつける


寒そうにしていたら

「ブランケット お持ちしましょうか?」


トイレに行きたそうだったら

トイレに誘導


そして トイレから 出てくる

頃合い を図って

おしぼり を お持ちする。。。


暇そうにしていたら

すぐに いろいろ興味がありそうな

質問や話題を振って

会話を 盛り上げる。。。


性格の ヤバイ お姫様は

(僕の担当 ではない

先輩のお客様

僕は ヘルプ と言って

担当の先輩が 

他のお姫様のところに行っている間

僕ひとりで そのお姫様を 

楽しませないといけないのだ!


しかし 性格のやばい

人の気持ち がわからない女性は

完全に 無視をする と言う

いじめ・意地悪 をするのだ。。。

結構こういうお姫様は多い・・・)


僕が 何を質問しても

堂々と 無視。。。


タバコをぷかぷか 吸っていたり

携帯電話を いじっている。。。


それでも 演技で

僕ひとりだけ 盛り上がったふりをして

楽しそうに おしゃべりを

ひたすら続ける。。。


そして お姫様から ひとこと

「お前 うるさい!

お前 ウザイ・・・

どこかに 散れ(ちれ)!」

と言われても 

内心 ムカッと来ても

その言葉に 意味はないから

「え~~~。。。

寂しいじゃないですか~~~!」

とあえて バカのふりをして

おどけながら それにめげずに

またまた 笑顔で ひたすら

1人で しゃべり続ける。。。


ここで へこたれて 

無言になってしまったり

暗い顔をしたり

席を 離れると

それを陰から見ている 

怖い先輩ホストに 見つけられ 

理不尽にも 激しく怒られ

殴られる。。。


「お前の仕事は なんや!?

姫様を楽しませることやないかい!

だったら 早く楽しませろや!」

と怒りながら 僕のお尻を

蹴り飛ばすので

「すいません。。。

僕は頑張っているんですけど

ぜんぜん あの女性が

質問しても 返事さえもしてくれず

無視されてしまうんですよ。。。

拷問ですよ!」

と言っても

「うるさい だまれ!

泣き言を言わずに

なんとか 自分で考えて

あの姫様を 楽しませろ!」

とまたまた 僕のお尻を 

激しく 蹴り飛ばされる。。。


だから 遠くからでは 

『なんだか 楽しそうな席 だな。。。』

と思われるように

1人で 大きく

手振り身振り を交えて おしゃべりし

楽しくなくても 大袈裟な笑顔で

楽しいふりをして 

大きな声で オーバーリアクションで

盛り上がっている演技を かますのです。。。


これを 下手したら 

時には 1~2時間は しないといけない

状況になる時もある。。。


正直 しんどくて

心が病みます・・・


ただ そのおかげで

今の僕は 深夜に患者さん相手に

いつまででも 

しゃべり続けることが

できるようになりました。。。


夜の世界では

お姫様の

年齢 出身 お仕事

宗教 政治 野球 の話はできるだけ

質問しないほうがいい

という 暗黙のルールがある。。。


なので たくさん 小説などの本を読み 

新聞を読み 映画を観て 

女性の好むブランド物にも興味を持ち

美味しいお食事の店や カラオケ店

お笑いや 歌 TVドラマなど

その時その時の 流行にも

敏感に アンテナを張り

3面記事や 芸能人などのゴシップネタ

などなど いろいろ自分の脳みそに仕込む。。。


銀座のママが いろいろな経済新聞を

毎日 複数社 のものを読み込む

と言うのと 同じ感覚。。。


しかし 

政治家や 個人事業主などの社長など

男性のお客様が来る

銀座と違って

肩ひじ張らない 意味のない会話など

軽いノリが必要な 水商売や 普通の女性や主婦を

相手にしているので

下ネタも交えた 

少し おバカさん相手な 

レベルを下げた

内容に 話題を中心に持っていくように

切り替える。。。


でも その話題の内容に 

あまり深い意味はないから

あえて 脳みそを 止めて

アホのふりをして

1人でバカ騒ぎするのです。。。


女性のストレス発散か

色恋営業を目的として

姫様たちは お店に来るから

いろいろな お姫様たちを

笑わせたり 楽しませる雑談は

これも 慣れれば

経験で 何とかなります。。。


しかし性格のひねくれ曲がったお姫様は

僕の頑張りなど 無視して

冷酷に

「お前!しつこい!

お前 うるさい!

この席を 離れないなら・・・」

と言われ

無駄に お酒を

ガンガン飲ませられるのです。。。


こういう人種は 

今の僕が 思うに

『この女性は それまでの人生 

誰にも優しくされずに

辛い思い を経験してきたんだろうな~

(しみじみ)』

と思う。。。


職業の話は 聞いてはいけないが

おそらく 風俗嬢。。。


何の脈略もなく 理不尽に

ブチ切れだして

ぎゃーぎゃー わめき散らす 

手に負えない女性も かなりいる。。。


何の 脈略もなく

いきなり 泣き出して

「こんな くそなお店

二度と来るか!」

と言いながら

次の日は 笑顔で 喜んで来る。。。


訳がわからない・・・


夜の世界は

当たり前の光景すぎて

その頃の僕には 

なかなか 理解できない

狂った世界だった。。。


夜のお仕事だけ でも

結構こんな感じ で

いろいろと いまだに 

仕事の内容が思い出されます。。。


酔っぱらっていても

しんどくてきつくても

頭が朦朧としていても

眠くても

ハキハキと元気よく

バックの爆音の音楽に負けない

大きな声で お話しする。。。


そして先輩ホストや 姫様が

何か要求してきたら

聴覚を研ぎ澄まし

一回で 聞き取り

すぐさま その要求のために

動きます。。。


これらを しくじると

昔の夜の世界は

鉄拳が 飛んできます。。。


そんな世界を 僕は経験しました。。。


そして 赤ワイン 白ワイン

ビール シャンパンなど

お店のために 売り上げのために

瓶ごと 一気飲みを よくしていました。。。


深夜0時前から 

準備に入り

朝6~7時くらいまで 

毎日 大騒ぎ。。。


そのあと 御姫様たちの

アフターに行き

公園で お昼3時ころまで

二日酔い状態で 寝て

たまに 警察官に 職質され

自宅に帰り お風呂に入り

軽くご飯を食べ

(お金がなかったので

300円くらいで

吉野家の牛丼屋やラーメンを

食べてしのいでいた。。。

一日 それ一食。。。)


途中で もっと話術を鍛えたくなり

ある営業マンを 正社員をしだし

睡眠時間は

毎日 朝6時にあがらせていただき

お店のビルの非常階段で

2時間くらい寝て

朝9時までに 営業の職場に行き

働きだし

売っている 商品が売れない

ノルマに達していないと 

その日の夜は 普通の時間帯には

帰ることの出来ない お仕事で

夜10~11時ごろ に 

なんとか終わり

自宅に帰り お風呂に入り

そのまま 夜のお仕事に向かう。。。


そんな無茶苦茶な生活を

その頃は 若さと気合で していました。。。


2025年4月24日

深夜 AM2時42分

気温 20.4℃   湿度 48%


~~~~~~~~~~~~~~


僕は昔 お見合いをしました。。。


結局 結婚はしなかったですが 

お見合いで紹介された きれいな女性から 

結婚直前まで 行った時に ふと

「結婚した後に その後また 

2度目の恋愛が できるかもしれない。。。

あなたを 好きになれるかもしれない~」

と言われ 


『今 現在 僕のこと 好きじゃないの?』


と思い 怖くなって 

僕の方から 離れました。。。


結局 最終的には 今の奥さんと 

恋愛結婚をして 

結果 良かったです!

2025.5.17


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ