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{第143話}大雨特別警報  作者: 健白歯
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これから歯科医院で働く 歯科助手さん達へ 注意 (歯科衛生士の国家資格のない人)

これから歯科医院で働く 歯科助手さん達へ 注意 (歯科衛生士の国家資格のない人)

歯科助手(歯科衛生士の国家資格のない人)

の違法行為を簡単に説明すると


「患者さんの口の中に自分の手を入れる行為、業務全般のこと」


を言います


歯科助手は一切口や口の中に触れる事は許されません


では違法行為の例を少し上げてみましょう


★歯垢や歯石を取り除く、歯周病の治療(スケーリング)


★抜歯、縫合【歯科衛生士もダメ】


★レントゲン撮影 レントゲンのボタンを押すこと【歯科衛生士もボタンを押してはダメ】


★麻酔注射をする【歯科衛生士もダメ】


★詰め物やかぶせ物などを装着する【歯科衛生士もダメ】


★セメント除去


★歯を削る行為【歯科衛生士もダメ】


★印象を取る(インプと言います)


★患者さんのかみ合わせを取る行為(咬合接取と言います)


★フッ素を塗る


★歯ブラシの指導 などがあります。


なお、印象を取る事は禁止されていますが、印象材やセメントを練る事は歯科助手でもできます。は一切口や口の中に触れる事は許されません


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ちなみに 僕は大学病院で

研修医を1年 終えた後

ある開業医で勤務したのですが

そこは滅茶苦茶 指導が 厳しい病院で

1日 100人以上 患者さんが来ていた


怖い先輩たちもいて

僕は社会人なのに 理不尽に 殴られてもいた


怖いお局さん もいた


ということを皆 知っていて

なかなか 僕の後に 新しい勤務医 が来なかった


僕の上に 先輩ドクター は 5人 いて

いつまでたっても

僕は 新人扱い


結果 2年間 僕は 歯科助手 がするような仕事を

していた


2年後に初めて 歯を削る

バー を持たせてもらいました


ただ 2年間 ひたすら 僕の後輩がいなくて

万年 下っ端 だったので

上のドクターのアシストをしまくっていたら

治療を開始するまでの 本日の歯科治療の内容を

自分の頭で組み立てて それに必要な

治療器具を用意して スーパースピードで 

準備しまくり 先輩たちが気持ちよく

スムーズに 治療できるように アシストしまくり

治療が終わると 素早いスピードで後片付けをして

次の患者さんを誘導したり

カルテチェック 掃除 準備 かたずけ 

滅菌処理 歯型を採って石膏流し

技工指示書を書いたり 紹介状を書いたり

アナログレントゲンの作成

レントゲン撮影

などなど


そんな下働きを ガンガンやってると

そのうち スーパードクター ではなく

皆から スーパーアシスタント 

と呼ばれるようになっていました


そして だんだん 認められると

歯科治療はできないが 初診の患者さんの問診

をしたり 僕が考えた治療方針を 先輩に伝えたりして

レベルを徐々 にあげていました


しかも週に1回

超~~~怖い 理事長さんが

患者さんをみる日があって

毎週 僕がアシスト(歯科助手さんがするような仕事)

をしていた


理事長は 超~~~怖い ので その日は皆 ピリピリしている


理事長は ちょっとのことですぐに切れて 怒鳴るので

皆は 自分に火の粉 が飛んでこないように

存在感を消して

淡々と仕事をこなすのみ


その 理事長さんDAY の一日が無事に何事もなく

過ぎ去るように 皆は 淡々とその日一日を過ごすのだ


僕は 1日

理事長さんにつく


前日に 理事長の患者さんのカルテをじっくり確認して

患者さんの名前や過去の治療内容

を前日に徹底的に頭に入れ

理事長が行うであろう 治療を頭で考えて

どんな器材が必要なのかを脳内で リハーサル シュミレーションする


で 当日は 理事長は 患者さんの右横に

のっしのっし と 来るだけ


僕は 一日中 サササっと 治療の準備をして

患者さんの左側で 唾などを吸い取る バキュームの作業をして

歯を削るときは 「理事長失礼します」と言って患者さんの右側に行き

♯1557 などのバー(歯を削るバーの種類)を

タービンに取り付けて理事長に手渡したり

15 20 30 40番 と リーマー を 理事長に

チャカチャカと ハイスピードで 渡していく


つまり 手術などでよく見る

メス!!! と言ったら パシッ と音を立てて

術者の手に器具を渡していく感じ


その間中 緊張感が半端なく

口の中が からからに乾いて

一日が終わると ドッと疲れ果てる。。。


で 治療の流れを 少しでも さえぎったり 止めてしまったり

スムーズにいかないと

理事長の機嫌が瞬時に悪くなり

患者さんの目の前でも普通に 劇ギレ する。。。


僕も 何度も 理事長の前で 

恐怖や ありえないほどの緊迫感

緊張のし過ぎ で 頭が真っ白になり

理事長の思った通りの治療の流れができなかったときがあり

理事長は治療を止め

患者さんの頭の上で 

「おい!!! お前は うちの病院にきて何年目か?」

と聞かれ 

「はい 1年目です。。。」

というと

「1年もたって まだこの ありさまか!!!」

と大声で怒鳴って 理事長は手に持っていた 器材を僕の方に投げて

その器材が僕に当たり 跳ね返り 患者さんのお腹に 

ぽてっ と落ちたこともありました


その状態で僕は 少し 泣きそうになりながら

固まってしまう


周りの皆も 『ウッ』 となって

怯えた空気感 が伝わってくる


下を向いて 震えている僕の目には

治療されている患者さんの 青ざめた顔が映っている。。。


理事長から 「仕事のできん お前はもう帰れ!!!

明日から もう来なくていい!!!」


と言われても 僕には どうすることもできず

ふるえながら 恐怖におののきながらも

僕は 踏ん張って 理事長のアシスト を

その後も黙々と していたのだが


その日の夜 怖いお局から

「あんた 凄いね 理事長に 患者の目の前で怒鳴られて

『帰れ』と言われてるのに 頑張って 理事長にくっついて行けるなんて

普通の人にはできないよ あんた凄いよ

おそらく あんた大物になれるよ!!!」

と感心されたが 

その時の僕は


『いや あの時は あまりの恐怖で 動けなかっただけなんですけど。。。

仕事中に 帰れ と言われても 帰れるわけないやん。。。』

と内心 思っていたが 

今思えば あのお局の発言は アメ

で 理事長の 発言や行動が ムチ で

僕はうまく 彼らの手の上で 転がされていたんだろうなぁ~

と思います


でもあの修行時代のおかげで

どんな怖い やばい 患者 が来ても

ビビることは なく 

どんなに 治療が難しい内容の患者さん

が来ても

待合室が 患者さんで あふれていても

焦らずに 冷静に対応できている 今の自分がいます


2021.8.4 深夜 AM3:16


今日は これにて帰宅します

皆さん お疲れさまでした!!!











これから歯科医院で働く 歯科助手さん達へ 注意 (歯科衛生士の国家資格のない人)

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