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異世界でもふっと婚活  作者: NAGI
第一章 東領編
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改革?革命?

リサーチには神官見習いの子供達に協力してもらえることとなった。なんと言っても私は巫女様、神官長のヒルダさんと並び地位だけは高い。まあ、象徴的な意味合いの方が強いので実質トップはヒルダさんなんだけどね。

神官見習いの少女達は6人。半分に別れて調査してもらおう。

「それじゃ、頼んだわよ。なるべく大勢に聞いてまわること。調査結果は詳細に分かりやすく。いいわね?」

「はい!!」

おお、いいお返事だね。

彼女ら神官見習い達が着ているのは、セーラーカラーの襟に紺色のリボンを結んだ上着と膝丈のプリーツスカート。

色は薄いグレー。襟とスカートに二本の紺色の線が入っている。

うーん。どこかの私立小学校のお嬢様っぽい。

中・高校生となるとブレザータイプが主流であるが、子供達にはこちらの方が似合うね!

ところで、今回調査してもらうのは次の二点。

①赤ちゃんや未就学児童のいるお母さんの子供達の預け先

②働く未婚女性(シングルマザーも含む)の暮らし向き(給料等十分であるか、仕事先は十分にあるかなど)

神官見習いの子供達は概ね十歳から十五歳くらい(地球年齢)。小学校高学年〜中学生くらいか。それより下の子は養護院で孤児達の世話をしながら、各自でお勉強だ。

揃いの見習い服に身を包み、調査に出掛けて行く後ろ姿に子供特有の無邪気さもないではないが、総じて礼儀正しく騒いだりしない。

いい子達だなあ。でも、あんまり早く大人にならなくていいんだよと言いたい。

けど、そうならざるを得ない理由があることも知っている。彼女達もまた、神殿に捨てられた又は預けられた子供なのだ。

神殿に預けられた時点で家族との縁は切られ、二度と会うことは出来ない。孤児達との違いは神官になるか、ならないかでしかない。

そんな彼女らに実際に子供を捨てた親と会わせる訳にはいかない。それは大人である私の役目だ。

例え、見た目が実年齢と反比例していようとも!

「やるよ!私も頑張るよ!」

聖領で改革だ!民主主義代表として革命を起こすよ!

ちょっと、アリーサ。後ろでため息つかないで!

テンション、だだ下がりだよ!


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