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異世界でもふっと婚活  作者: NAGI
第一章 東領編
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急すぎです!

私のいた世界とこちらの世界が、元々は同じ地球にあったことは分かった。魔力を持つ者と持たない者が同じ世界にいられなかった理由が悲しすぎるが、それはもう起こったこととして呑み込むしかないのだろう。そして、私がこの世界に呼ばれた理由も理解出来た。

けど、婚活って何?

「創造の魔法を維持する資質を持つ者は、レーヴェンハルトにおいて今、わたくしを含めて三人だけなのです。このうち、わたくしの娘は生まれた時から体が弱く、男の子を一人産んだきりでこれ以上は望めません。いま一人は幼子です。もし今、わたくしに何かあれば、それだけリスクが増えることはご理解いただけますわよね?」

うーん。それはまあ。

「だからこその婚活なんですわ」

いや、それとこれとは‥。

「むろん、無理強いはいたしません。何人かの夫候補と順に会っていただいて、この人だと言う方を選んでいただければ、それで構いません」

私の意思を尊重するみたいに言ってるけど、婚活することは決定なんだね。

「まあ、オホホ」

笑ってごまかされた‥。

「そんなに深刻にお考えにならず、せっかくですから、こちらの世界であちらとは違った生き方をしてみるのもよろしいのじゃありません?」

違った生き方か‥。確かに私は結婚もせず、子供もいなかった。それも一つの生き方、人生の選択だけど、道を手を繋いで歩く、楽しそうな親子連れを見て、「ああ。私も子供が欲しかったな」と一度ならずとも思った。

人生の半ばを過ぎ、このまま年をとっていくのかと諦めにも似た思いを感じてもいた。

その私が夫を得、子供を作る?ありなしで言えば、あり‥かもしれない。

ただ、すぐに切り替えて考えることはさすがに出来ない。

ヒルダさんも考える時間を与えてくれるみたいだし。

その間に私はもっとこの世界について知ろうと思う。婚活はそれからだ。



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