67.耳フェチは想像以上の難物だった!?そして調子に乗る美青年には悪女の鉄鎚が下るのです!
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今回、最終部分にのみ痛ましい暴力シーンが発生しています。倫理的ではありませんが、描写はなるべくソフトにしているのでお許しをm(_ _)m
さてこうしてまた少々の時が過ぎ、1月も20日になりました。
″ありがとうカード″ のやりとりをのんびり楽しみ、去年と比べるとガバッと増えたその枚数にちょっと驚いたりする日々もそろそろ終わり。
さぁ、これからは切り替えて ″若き未亡人アナスタシアの優雅なるお遊戯″ 第3回の執筆を頑張るのです!
と大張り切りのリジーちゃん。
第3回のテーマは『耳』。
比較的時代の新しい、イヤリングの精霊ご登場です。
アナスタシア様は気の張る夜会の後、ほうっと美しく吐息を漏らしつつ、繊細な手つきでエメラルドと金のイヤリングを外し、じっと見入ります。
亡き夫からもらった時のまま、鮮やかな深緑のその石は、着けるたびに、懐かしいバスヴォイスで 「君の髪に良く似合うよ」 と囁いて下さるのです。
そんなラブラブイチャイチャな想い出で、ガタイの良い青年将校に迫られて疲れた心身を慰めていると……なんと、イヤリングから、金の髪に猫のようなエメラルドの瞳、雪のような肌と鮮血の色の唇を持つ超絶美少女が!
おやアナスタシア様まさか連載3回目にして百合の世界へ!? とビックリしたリジーちゃんですが、脳内妄想10度見しても金髪美少女は変わらないので仕方がない!
うん、それに隠れイヤらしさが身上のルーナ・シーさんだから、美少女くらいがちょうど良いかもしれないですね。
これが欲望をたぎらせた美老人がお耳ベロベロとかだったら、書きながら泣きそうだし。
(……しまった! ついうっかり妄想しちゃいましたよ。涙)
今回執筆の最大の難関は、我らが偏愛の師匠、タルカプス・アムフォイトマン先生が 『耳』 に関しては言及しておられないところです。
このパーツは出てきても、あくまでもチラッとだけ、なんですよね。
普通に何やら策謀したり、ふっと息をかけられて赤面したり、引っ張ってどこかに連行されたりするシーンなどです。
すなわち 『耳』 とは、彼女がいなきゃ成り立たないのに、絶対に主役張れない哀愁のスーパーサブ様、なイメージでしょうか。
とするならば、リジーちゃんの役割はプロデューサーですね!
独特の雰囲気を持つ実力派・普段は脇役専門、を着飾らせて、こう言うのです。
「さぁ、これからは君が主役だ!
自信を持って舞台の中央でめいっぱい踊っておいで!
きっと君ならヤれる! 共に栄光を目指そう!」
おお、妄想すると、なんだかますますヤる気が出てきましたよ!
『耳』 よ共に 『打倒・ユーベル ″鬼スズメ″ 先生』 を目指そう!
―――え? ユーベル先生の連載ではたまにメインキャラで出していただきキスシーンまであったりします? ―――
そんなの関係ないっ!
さて、そんなわけで。
左手で耳をイジイジしつつ右手でメモをとっていく、リジーちゃん。
やはりフェチ様がイイと思うには、手触りも重要なはず! ですからね。
―――耳の上の縁の方は、薄く切ったイカのよう。
滑らかな肌触り、ぺらぺらフニャフニャとした柔らかさがソソります。
それから耳珠は、ナンコツのようなコリコリ感。
小さいので感触をじっくり楽しもうと思うなら、指を使うより舌先でつつく方が良いかもしれませんね。
耳朶はひたすらイイ感じです!
このあわあわと優しい手触りは……マシュマロかおモチか。
そして、全体的にヒンヤリしているのがなかなか気持ち良いですね! ―――
うん、大体わかってきた。
あとは視姦とちょっとした反応調べ、ということで、例によってシドさんにご協力いただきましょう!
「シド、ちょっとお願い」
「はい」
呼べば相変わらずすぐ出てきてくれる優秀なシドさん。
今回のアナスタシア様に合わせて、椅子に座っていただきます。
まずはじっとり眺めてみましょう。
「なかなか形の良い耳なのね!」
「ありがとうございます」
そう、改めてよく見れば、シドの耳は、縦に長く先が少し尖り、耳朶と耳穴が大きめ。
背筋反り気味の伸びやかな姿勢で座る、お尻の小さな美女様といった形なのです。
ちなみにお尻が上で頭が下。
私たちからすれば、逆さなわけですね。
さて、では早速。
先に小さな突起のついた、銀製の細い棒を手にニヤリとほくそ笑む、リジーちゃん。
これぞ、年明け歩行者天国の怪しげな屋台で手に入れた、魔法の責め具。
『どんな穴にもぴたりとフィットしますので、優しく動かすととっても気持ちイイですよ!』
艶やかな頭皮に捻りハチマキを締めた異国の商人が、そう説明してくれた逸品でございます。
さあ、シドめ。覚悟!
いつぞやのとかいつぞやのとかいつぞやの……思い返せば、いつの間にやら溜まってしまった赤面身悶えネタの仇、今こそとってやるわ!
存分に喘ぎ身悶えして恥じ入るが良いっ!
『もう許して』 と涙目になったところで 『ユーベル先生連載の続き朗読で許してやろう』 ……おおっ!
なかなか悪女っぽくて完璧な計画ですね?
では。
いざ。
お尻の小さな耳美女様のお尻部分を優しく持ち、穴にずぶりと差し込みゆっくりと動かします。
「どう?」
「けっこう気持ちイイですね」
なんか予想と違って冷静ですねシドさん。
「それだけ?」
大いにガッカリしつつ、棒を引き抜き、先端を布で拭ってもう1度。
あまり汚れていないので、耳かきはし慣れているのかもしれません。
「イボがちゃんと丸くなっていて、耳にフィットする魔法加工もあるので、薄膜を傷付けずにゴッソリとれそうな感じがなかなかイイと思います」
ふむ、計画はあっけなく崩れましたが、良い買い物だったようですね!
では、アナスタシア様もこのような棒で金髪美少女精霊から耳を責められ 「嗚呼スッキリしたわ」 と……それ、なんか違いますよね……。
「どうも打倒ユーベル先生にはなりそうもないわね」
「好きなんですか嫌いなんですか」
「存在そのものが許せないわ!」
だって、きっちり読み込んでみたらなかなか面白いことがわかったから。
なおのこと、嫉妬とライバル心に燃えているリジーちゃんなのです。
必ずや打ち負かし、穴棒アーンよりフェチと視姦の方が上級だと世間様に知らしめてやるのですよ!
「確かに耳かきはやや特殊で」 コテン、と首を傾げながらシド。
「アナスタシア様がそれで身悶えしたら、大多数が引くかもしれませんね」
「よねぇ」
私も溜め息です。
耳かきとは人にしてもらったらエロいものなのかと期待していたのに、シドの反応めっちゃ普通だし。
そんな私を見て、シドはふっと微笑み立ち上がりました。
ん? 今の笑み、なんか、黒かったような……?
と思う間もあるかなきか、といったところで、やおら足元をすくわれます。
いきなりの姫抱っこ強制回収スタイルですね!
「シド!?」
慌ててバタバタしますが、そのままソファに腰を降ろすシドさん。
「アナスタシア様ならこっちでしょう?」
囁くバリトンボイスと、耳にかかるシドの息が猛烈にくすぐったいのです。
「たとえばほら」
息だけで言われると、よけいダメです。聞き取ろうとして耳に神経集中するから。
こんなどうでも良いセリフをなんでわざわざ口つけて囁くんでしょうね? イジワルか!
と、んん?
リジーちゃんの背中がぴっきーん! と凍りました。
耳美女様のお尻部分が唇で甘噛みされております!
ぎゃぁぁぁあ! ……ど、どうしようこれ。
凍っている間にも、唇は美女様の丸まった背筋へと降りていき、頭部付近に到達。
耳美女様の首付け根付近を、シドの舌先がちろちろと触ります。
同時に心臓下部にキュン強めのチョコ痛み発生。
「……かわいい……」
思わず知らず漏れた、といった感じの囁きに、チョコ痛みがますます強くなります。
どうしよう。ユーベル先生打倒前に心臓発作で死ぬかも。
『んっ』 あら、今の声はどっから出たのでしょうか。
『んんっ』 ちょっとヤメテ。
どうやら、ロティーナちゃんがリジーちゃんに憑依しているようですね。
『んっんんっあっ』 ダメです!
最後の 『あんっ』 は絶対言わないからね!
「やめて!」
ふうやれやれ。なんとか砦は護ったぜ。
「……と、まぁ」 シドが私の耳から顔を離し、イイ笑顔を見せました。
「アナスタシア様 vs イヤリング編は、こんな感じでいかがでしょうか」
うーん、なんだか不満が残りますね!
「それユーベル先生のとどこが違うの?」
「本番までいかないところが」
ああ、それ読者様から不平不満が噴出するパターン。
「じゃあダメね」
うーん悩ましい! 耳フェチがここまで難しいとは。
またまたタメイキをつくリジーちゃんに、シドはイイ笑顔のまま、尋ねてきました。
「だったら最後までイッてみますか? アルデローサ様の感じやすさなら耳だけでヒクヒクでき……」
十数秒後。
ソファの上は、胯間を押さえてヒクヒクしているシドさんと、前世・今世合わせて初の局所膝蹴りを成功させて大満足のリジーちゃんがいたのでした。
お読みいただきありがとうございます(^^)




