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伯爵令嬢に転生して極悪最凶の変態を目指しましたが、結局は普通のお色気作家になりました。  作者: 砂礫零


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27/201

27. 鉄壁ノーブル美青年の視姦付きで夜会の取材は大成功?!妄想がもう止まりません!

「それでね、ヘルムフリート様にも参考までに視姦していただいたのよ!」


 ダンスホールに戻り、隅っこの方でシドと緩やかなテンポのワルツを踊りながら、私は先程までの王女殿下との面会の様子を報告中です。


 普通は公の場で使用人とダンスなんてしません? そんなのリジーちゃん知ーらないっと。

 シドは兄妹も同然ですからね。


 それにやはり、楽しかったことは、お友達兼下僕には聞いておいてほしいものでしょう?


 なにしろ面会は、王女殿下や鉄壁ノーブル美青年の素顔も拝見することができた実りの多い時間でしたからね!


「おかげで次回のポリーちゃんのお相手はかなり個性派にできそうだわ」


 ニコニコとする私に、シドはじとーっとした目を向けました。


「ノーブルイケメンに視姦されて萌えたんですか?」


「もちろんよ! リーゼロッテ様だと思ってご覧になって、と耳打ちしておいたからもう完璧に」


 ふ、ふ、ふ、ふ(思い出し笑い)

 そう、リジーちゃんはこの度、悟ったのですよ。

 例えナマであろうとも、視姦される側には妄想必須、なのです!

 空想の翼を広げればほら、エロほとんど感じない上品目線までもが何倍も淫靡なものに大変身♪


 鏡の前に立ち、ヘルムフリート青年の視線を客観的にチェックすればその心情もより妄想しやすくなるというもの。


 愛しい女性がすぐ近くにいるのに見詰めるのが関の山。

 しかも高貴なお方とあっては劣情さえも抱きにくく……それでもつい、セクシーな部分に目が行ってはああイケない! と……


 うーん、じれったさ加減がたまりませんねぇ!


 思い出しつつ萌え萌えしてると、シドがボソッと 「変態」 と呟きました。何を今さら、です。


「あら失礼」


 わざと足を踏んで差し上げますよ! ……っと、と、と。

 あわわ、まずいっ!


 コケそうになるリジーちゃんを、素早く抱き止めるシドさん。優秀ですね!

 しかしダンスでは足を踏むのにも技術が要るとは……奥が深いわぁ。


「ありがとう助かったわ」


 礼を言うと、ほんまコイツしゃーないな的盛大な溜め息が返ってきました。シドのくせに。

 分かりましたよ! 今度足を踏む時にはもう少し訓練し、てコケないようにいたしますとも。


「そろそろ戻りませんと」


 私の腕を掴んだまま両親の元に、ズルズルと強制連行するシド。

 お開きまではまだ少し時間がありそうですが、我が家は早めに撤収することで合意してるのですね。


 撤収前にはエスコートのお礼兼ね、家族揃ってヘルムフリート青年にご挨拶です。


「もう帰られるのですか? 残念です」


 先程、王女殿下のお部屋で丸々10分じっくりとこちらを視姦させられていた……のは誰でしょう?

 とでも言いたげな、爽やかノーブルスマイルを私と両親に振り撒いて下さる侯爵家令息。

 徹頭徹尾なソツの無さです。


「お蔭様で楽しうございましたわ。またご縁がありましたら、ぜひお目に掛かりとうございます」


 こちらも果てしなくグレーなご挨拶を返し、淑女の礼をとって退場……と思いきや。


「ええ私も楽しかったですよ。またぜひ愛の神(エロース)芸術の神(ムーサ)の絵画についてお話しましょう」


 手を取って頭を下げる紳士のご挨拶をいただきました……て、唇近すぎ! お前は王女殿下だろ!

 あちこちにコナ撒くんじゃねぇぇ!

 誤解はしないが緊張はするわ!


 なんて心情も韜晦(とうかい)するのがレベル上の悪女というもの。


「ええぜひ王女殿下もご一緒に」


 ニコヤカに返すと、ノーブルスマイルがぱっと輝きました。


「そうですね! 我が家のプライベートパーティーにも、また招待させて下さい」


 ええっと。

 謹んでご遠慮いたしたいのですが。


 こういう時は……と母をちらっと見ると安定の天使様の微笑みで頷いておられます。なるほど。


 そういえば前世でもよく 「笑って誤魔化す」 ってやってたなぁ。

 あれはナンチャッテ善人だけでなく、レベル上の悪女にも使える手だったんですね! (母はもちろん心底から天使様ですけど)


 私も黙ってにっこりと頷き、再度、淑女の礼をとってからその場を離れたのでした。




 早めの撤収とはいえ、家に着いたのは夜もそれなりの時間。

 それでも起きて待っていてくれたナターシャに 「この感動を早く詩にしたいの! 着替えは自分でできるから気にしないで」 などと断りを入れ、イブニングドレスのままで自室の机に向かいます。


 両親やシドのおかげで貴重な体験ができましたし、ポリーちゃん関連のアイデアもいくつも仕入れられましたからね!

 1つも忘れないようにすぐ書き留めておきたいのですよ。


 まずは蒸気機関のヨハネス氏による視姦……ここは、後でシドの詳細レポートもくることだし、ちょちょっとメモするだけにしておきましょう。


 それからダンスホールのもよう、両親のワルツ(妄想)そしていよいよポリー嬢の構想いくつか。


 今後のポリーちゃんは……

 鉄壁ノーブル美青年に出会いさりげなく視姦され、ダンス会場の数名からあの背中イイナァなどと見詰められ、宝飾店で4人の男たちから別角度の視姦を受け、仮面舞踏会で農民の娘の姿で白いふくらはぎを曝し、仕上げは鉄壁ノーブル君からガン見されつつご婚約!

 ……と、なることでしょう。

 萌えますねぇ、ふふっ

(婚約あたりは正直どうでも良いけれど)


 次回は王女殿下(リーゼロッテ様)の希望を容れて、もう少し幼い時代から入る予定です。

 実は少年時代に既にポリーちゃんに出会い最初の視姦を果たしていた、鉄壁ノーブル美青年……という設定ですね。

 透明感溢れる健康的なエロティシズムが楽しめそうですっ♪


 まだ鉄壁までいかないであろう土塀ノーブル美少年には、無邪気に川遊びする幼い少女のふっくらとした脚や二の腕、水に濡れて僅かに透けるかすかに膨らみはじめた(でもどちらかといえばペッタンな)胸と柔らかそうな白いカカトなどに、するともなくドキッとして、いただきましょう!


 ちなみにリーゼロッテ様のご希望を完全に容れれば 「キレイなお姉さん×美少年」 のカップリングになります。が、ゴメンナサイ王女殿下。


 リジーちゃんの貧弱な妄想力では、この取り合わせでは 「触ってもい・い・の・よ? 緊張しているの? 可愛いわね……ウフ」 的な定番シチュしか思い描けないのです。なのでボツ。


 それはさておき。

 取材って本当に重要なんですねーアイデアが湧きますねーふふっ(妄想的笑)


 夢中になって書き進めていると、トントン、とドアがノックされました。

 ペンを走らせながら問います。


「だぁれ?ナターシャ?」


「俺です」


 シドさんですね!

 今頃何の用、と思いつつドアを開けると、何やら紙の束を持ったシドが、のっそり立っていたのでした。

読んでいただき有難うございます(^^)

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― 新着の感想 ―
[一言] >あちこちにコナ撒くんじゃねぇぇ! >土塀 可哀そうだけど面白い (∩´∀`)∩~♪
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