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伯爵令嬢に転生して極悪最凶の変態を目指しましたが、結局は普通のお色気作家になりました。  作者: 砂礫零


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191. 仕事はさておき、お久しぶりのチョコレートです!旦那様と争奪戦を繰り広げる、変態悪女でございます!?

中盤以降、ひたすらお口を使ったアレコレです。

特にイヤらしくはありませんが、苦手な方はスルーしてください。

「癒し系副社長とオレ様系社長、そして真面目で根暗な美人さん。入れ替えるなら、やっぱり、オレ様美人を作りたいところよね…… けど、初見の読者にも分かる入れ替わりって……」


「無茶振りですね」


 ちょっぴり悩む、私ことリジーちゃんことエリザベートこと、お色気作家ルーナ・シー…… に、ズバリと斬り込む、愛しの旦那さまことシドさん。


「産休の意味分かってないですね、あの働きアリめ」 などとブツブツおっしゃってますが、それはさておき。


 実は今は、それどころでは、ございません!


「はぁんっ…… とろけりゅうぅぅぅ…… この、禁・断・の・く・ち・ど・け……っ」


 お口の中を甘く痺れさせるトロトロ感に、身悶えするリジーちゃん。


 そう。

 8月(アウグストゥス)は14日現在、ものすごくお久しぶりに、ショコラティエ "ヴェルヴェナエ・ドゥルシス" で、コーヒー&チョコの黄金タイム中! なので、ございます。


 お腹の中にいる赤ちゃんを慮って、コーヒーもチョコも控え目にしているこの数ヶ月…… だからこそ、たまに味わえば、全身が多幸感でいっぱいになるというもの。

 正直、『入れ替わり? なんとかなるさっ』 と余裕で放置できるレベルで、宝石まとった(チョコ)甘い美人さん(レート)たちに軍配が上がりますとも!


 さて、本日のチョコは夏の新作2種に、定番1種の計3粒。

 大切にいただきたいもの、と存じますのよ。


「ぁぁぁぁん…… このサクランボ酒(キルシュ)の香りがなんともいえないぃぃぃ…… はい、シドさん」


 今年の夏の新作その1は、前世でいわゆるチェリーボンボン。

 キルシュ漬けチェリーをダークチョコで包んだ、甘々ほろ苦キュンな大人の恋の味わいです…… ただ、お酒入ってますから、妊娠中のリジーちゃんはチョコ部分だけで我慢、なのですよね(涙)


 かくなる上は。

 ――― 外側のチョコを剥ぎ取りあられもない姿になったチェリーちゃんを、旦那様の口に押し込むような非道(ヒド)い真似だって、して差し上げるのです……っ!


「…………」 仏頂面でモグモグゴックンした後 「チョコが足りません」 と宣っても、その程度我慢なされませ、なのですよーだ…… と、あれ?


 …… どうして、シドさんの舌らしきものが、リジーちゃんのお口の中に残ってるチョコを舐めとっているのでしょうか?


 …… いや確かについ今しがた、シッカリしたお手てが顎の方に伸びてきていたのは目視確認済みではあるのですが。


 …… これは、思いがけない愛情行動と喜ぶべきなのか、それとも。


「…………っ!」


 イヤっ! それ以上ナメナメしたらぁ……っ!


 あああああ…… 


 ――― 頭が白くなりかけたところで、やっと貼り付いていた唇が離れました。

 旦那様の満足そうなお顔、憎たらしいですね!


「…………っ! 何するのっ、シドさんったら!」


「だって美味しいものは分けあわないと、でしょう?」


「絶対! 半分以上! 強制回収した!」


 こんな主張、お子さまっぽいでしょうか。

 けれども、しかし。


 こと、チョコレートに関しては譲れませんっ!


 すると。


「なんなら、回収しなおしてくれてもいいですよ?」


 久々に 『いたずら大成功』 な表情を見せてくださるシドさんです。


 ついでに、『さぁ回収するなら、こっちです』 とばかりにリジーちゃんの頭に手を回し、お顔を引き寄せてくださっていますが……


「いい。それより、もう1個の新作いただいちゃいますからねっ!」


 しかも。

 全部ですよ、ぜ・ん・ぶ!

 半分コなんて、してあげないもんね。


 チョコの恨み、思い知るがいいのですっ!


 夏の新作その2は、ミントシュガーの飾りがついた大きめのホワイトチョコ…… かなり頑張って、パクっとひとくちでイッちゃいますよ、もうっ!


「ぅんんんんんんっ…… んんんっ…… 」


 口の中でトロリと溶け出すチョコの香り。そして、口いっぱいにひろがる、爽やかな冷たい甘酸っぱさ。


 すなわち、なんと。

 甘々チョコレートの中身は冷凍ベリーミックスだったのです……!


 …… どおりでこれだけ、別のケースに入っていたわけですが…… まさか、ここまでなさるとは…… まさに、進化し続ける職人魂!


 尊敬します。

 そして、リジーちゃんも負けてはいられませんっ…… と、あれ。


 シドさんの手、再び。

 お口イッパイの、冷たいチョコとベリーをモゴモゴしてるお陰で動けない顎を、両側から包み込むようにして引き寄せて、こられていますが。


 くっ……!

 このホワイトチョコだけは、一片たりとも、渡しませんとも……っ!


「んっ! んんんんんんっ! んんんんっ!」


 抵抗虚しく、上手に唇を割って入る卑怯な舌…… 噛んで差し上げたいところですが、お口がイッパイでそれもできませんっ!


「ぅぅぅぅぅぅぅぅっ!」


 だめぇっ…… リジーちゃんのチョコ、吸いとっちゃ、ダメなのです……っ!


 ――― これ以上、取られてなるものですかっ!


 かくなる上は、ちょっと中身が減って自由になった舌を駆使して、侵入者を押し返すのみ……っ!


 ほれほれ、その裏側の敏感な部分をくすぐってあげてよっ?


 おっ、ちょっと勢いが緩みましたね!


 よし、この隙に残ったチョコレートを全てゴックンしてしまうのですっ!


 ついでに、まだしつこくお口に残ってる旦那様の舌は、噛み噛み(おしおき)ですよ……



 ………… ぷはぁぁぁぁっ…………



 あーーー。やっと、離れてくれました……。


「シドさん、酷いわ!」


 これは、文句を言わずには、いられませんっ!


「わたくしのチョコレートだったのに!」


「なら、こっちは俺の、ということで」


「あああああっ!」


 シドさんがパクンっ、と口に放り込んでしまったのは、最後の1粒。

 ミルクチョコのガナッシュをダークチョコで包み込んだ定番です。


 定番というのはつまり、いつ何時いただいても美味しいから定番になるわけで、もちろん、リジーちゃんも大好きな一品で……


 これは。


 取り返さずには、いられませんねぇっ!?



 ――― シドさんのお口にうちゅぅっと攻撃を仕掛けるリジーちゃんの脳裏には、 "美しき鉱物学者と社長兄弟" 入れ替わりストーリーのアイデアが、ピコーン、と閃いていたのでした。


 …… 後は、書くだけ。で、ございます!


読んでくださり、ありがとうございます!


本日は6時頃にupしようと思っていたのですが…… なんと、お知り合いの作家さんの長編がめでたく完結! つい読みふけっておりました。


強く凛々しく義兄さま一筋の令嬢アレクサの恋とバトルと学園生活! 面白さは保証付きです!

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『なまこ×どりる』〔連載〕(ξ˚⊿˚)ξ <ただのぎょー(Gyo¥0-)

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ではー! お風邪などにお気をつけて、良い週末をお過ごしくださいませ。

感想・ブクマ・応援☆いつも大変感謝しております!

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― 新着の感想 ―
[良い点] (ノ∀`) よかったw [一言] いやいや素敵な回でした (*´▽`*) 自分もこのようなのを書けるような一人前にならないとと思います (`・ω・´)シ☆彡
[一言] ふぅ……( ˘ω˘ )
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