旧石器時代
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「さて、まずは氷河期後の時代の日本からだな」
「そんな前からなの?」
歴史…といっても、色々ある。こいつには日本史を教え込む。徹底的にな。
「いいから聞け。ノートに書け。始めるぞ」
「むぅ。わかったわよ」
「今から約1万年前まで続いた氷河時代、海水が凍るから海面が今よりも100m以上低くなったから、日本列島がユーラシア大陸と繋がっていた時代があったんだ。
ユーラシア大陸から日本に、マンモスやナウマン象やオオツノジカや野牛など、大型の動物が日本に移住してきたんだな。
で、そいつらをおって日本に住み着いたのが最初の日本人、つまり、俺たちのご先祖様だ。
ここまでで何か質問は?」
「そうね…なんで海水が凍ると海面が低くなるの?」
「水って蒸発するだろ?太陽の光が当たって熱くなって蒸発するんだ。海の水はずっと蒸発し続ける。けど、凍ってると蒸発できないだろ?」
「けど、氷が溶けたりしないの?」
「そこまで熱くなんないんだろ。溶けたとしても、海に流れ込まなきゃ海面がもとに戻らないからな。地球は広いが水は有限なんだよ」
「なるほど…」
「他は?」
「日本がユーラシア大陸と繋がってたって言う理由は?なんで離れちゃったの?」
「いい質問だな。繋がってたって確証はない。そういう説が濃厚なんだ。何故これが一般的な説なのかって言うと、さっき言った象やシカなどの化石が発見されたからなんだ。
本当はユーラシア大陸にすんでいるはずの動物が日本にもいた。ということは、もともとは繋がっていたんじゃないか。ってな。
それに、離れちゃった訳じゃない。氷河期が終わって氷が溶けてきたんだ。すると、氷の溶けた水が海に流れ込んで、海面が上昇。繋がっていた部分が海水で隠れて、渡れなくなっただけなんだ」
「そうなんだ…」
「ああ。当時の人間は驚いただろうな。もしかしたら恋人と離ればなれになって、泣いてたのかもしれないしな」
「うっ…それは嫌ね」
「まぁ、何も対処法がなかったんだ。仕方ない。他にはあるか?」
「ううん。話続けて」
「わかった。
俺たち日本人のご先祖様は、10人前後の集団を作って簡単な草ぶきの小屋や岩陰などに住みながら獲物を求めて移動して生活していたんだ。このころ、人間に革命をもたらした道具、打製石器が作られたんだ」
打製石器…石を打ち欠いて鋭い刃を持たせた石。
「打製石器は色々なことに使われていたんだ。
石を削って鋭くしたもの。使いづらい果物ナイフみたいなものなんだ。当時の人達にとっては欠かせないものだったのだろう。
棒の先端につけて槍にしたり、草を刈ったり、獲物から身を守ったり捕らえたりしたらしい。
しかも、このころもうすでに人は火を使っていたらしい。きっと肉を焼いて食べていたに違いないだろうな」
「そうなんだ。昔の人って意外とすごいわね」
「ああ。感動する」
「えぇ、そこまでではないけども…」
「…まぁいい。質問は?」
「そうね。やっぱりなんでそんな昔のことが分かるのかがわからないわ。何を根拠に言っているの?」
「これもまたいい質問だ。理由を追い求めるのは悪いことじゃない。だが、昔のことだ。やっぱり確証はない。ただ、実際に打製石器は見つかっている。
群馬県の岩宿遺跡で、1964年に相沢忠洋さんが見つけたんだ。この事のお陰で日本にも旧石器時代があるってことが明らかになったんだ」
「そのせいで覚える量も増えたけどね…」
「そんなこと言うなよ。
他にも、木の枝などが集まってたことから火が使われていたんだってことがわかったんだ。当時、火は貴重なものだったからな。一度着けたら消えないようにしなきゃならない。だから燃えかすが多く残ってたんだ。
もっと昔は火をつける技術がなかったから、火山の噴火で出た火を使ってたらしいぞ」
「今では信じられないわね」
「ああ。でも、その生活が信じられないくらい人の生活を発展させたのは他でもない人なんだ。歴史は知っておいて損はないぞ」
「…そっか」
問1
旧石器時代に使われていたとされる石を打ち欠いて作った鋭い刃を持つ道具をなんと言うか。
問2
群馬県にある有名な遺跡をなんと言うか。




