登場人物
本作に登場する人物の纏めです。
現在は二章の最後の登場人物までを纏めています。
ネタバレに注意してください。
序章
・空野翔
本作品の主人公。花火の魔術師の異名を持つ父と、父の元弟子の母を親に持つ花火師のサラブレット。
本人は三歳の頃に見た冠菊に感動し花火師を目指すことになる。今は父を越える事を目標にしているが、最終的には世界一の花火師になる事が目標。
14歳の花火大会でミスをやらかし、黒玉の破裂により死亡する。
想定身長は150cmで、可愛らしい見た目が一部の女子に人気。ただし、通常の人気よりも航とのペアの方が根強い人気があったりする。
見た目とは裏腹に花火に対して並々ならぬ熱量を持っており、花火馬鹿と呼ばれる事もある程である。
親友達の中では、追従や聞き手に回る大人しいポジションだが、花火に関する話題になれば立場は逆転する。
・空野輝明
主人公の父親で、花火の魔術師の異名を持つ日本一の花火師。
現在は花火工房の社長でもあり、何人もの弟子と社員を養う大黒柱である。
・空野影子
主人公の母親で、輝明の元弟子。
今のところ作中で花火の腕を披露する場面は存在しないが、かなりの腕だったらしい。
翔の事を未だにちゃん付けで呼んでいる。
・神谷燈
翔の幼馴染にして、古くからの親友。親友達の中では天然ボケ担当。
元気の塊のような人物で、小柄で可愛らしい見た目と相まってクラスのマスコット的存在。
成長期が未だ来てないのか、もう来ないのか同じ年齢の女子よりも頭ひとつ分小さい。
想定身長は125cmのちんちくりん。
髪は明るめの黒のセミロングでツーサイドアップ。髪を縛るリボンは少し大きめ。
・中原紗耶香
翔の親友にして、親友達のストッパー役。
高身長で背中まで伸びるストレートの濃い黒髪に、凛とした雰囲気。
やや釣り目なだが、優しさも感じられる瞳をしている。
勉強が出来る真面目な人物だが、この歳で腐界の扉を開き、度々翔と航で妄想する猛者でもある。
想定身長は175cmで、ややスレンダーなモデル体系。
・藤堂航
翔の親友にして、皆の煽り役。
すらっとした甘いマスクのイケメン。
やや濃い黒髪を無造作ヘアーにしており、ファッション雑誌に載せても見分けが付かないだろう人物。
サッカー部のエースで、割と告白される回数は多い。
ただし、今は友人と馬鹿やってるのが楽しいのか付き合う気配なし。
社交的で優しい少年ではあるが、人付き合いの幅を増やすのは好きではなく、いつもの親友達だけで十分だと思っている。
想定身長は186cmで、細マッチョ。
実はRPGやファンタジー物の小説などが大好きで、翔に貸したりする事もある。
・海藤繁蔵
輝明の会社の中で最高齢の花火師。御年八十歳で翔を孫のように可愛がっている。
頑固な職人のイメージそのままで、花火の事となれば翔に対しても容赦しない。
想定身長は180cmほどで、腰は曲がっておらず短髪の白髪頭で、頬にある大きな傷が原因で堅気に見えなかったりする。
・神谷幸大
神谷燈の父親で、完全なる親馬鹿。
茶髪と耳にピアスをしており全体的に見た目がチャラいのだが、実際にはそこまで軽薄な訳ではない。
花火師としてのプライドもあり、花火の事であれば手を抜くことはせず何処までも真剣に向き合う男でもある。
ただし、娘が絡むと使い物にならず、仕事だろうが責任だろうが全て投げ捨てるような人である。
娘の呼び方は燈ちゃん。
・ヴァルトロ・ディロス
異世界へ翔を招待した張本人。自称神の一柱で輝明の花火のファン。
見た目はメタリックレッドのグラサン掛けたド派手な爺さんで、杖とローブを纏った魔法使いのような格好だがどちらも何十色にも輝いている規格外。
翔に対して花火師への道を再び歩む事と引き換えに、後世に花火を残す事を約束させた。
一章
・ミミ
異世界に転生したカケルが、初めて会った人語を解する魔物。
ヴァルトロからカケルに補佐として付くように命じられた人物で、常闇ウサギという種族ではあるが見た目は単なる黒毛玉、もとい黒ウサギである。
かなりの毒舌で、カケルは会ってから一日目でかなりの数罵倒されたとか何とか……。
尤も、見た目だけはかなり可愛く、モフラーだったらモフモフしたくなる毛並みをしている。
・キーリ・サーヴァイン
ダンジョンにて会ったホーリードラゴンで、人化する事が可能。
ドラゴン形態の時は、白に限りなく近い白銀の鱗を持ち、体長は十五メートル程もある。
瞳は知性を称える深い蒼色をしており、翼の骨部分は金色に淡く輝いている。また、角も黄金に輝いている。
人型の時は、白銀の長い髪と黄金の角、真っ白な一対の折り畳んだ翼に透き通るような白い肌。
折り畳んだ翼は骨格部分が淡い金色に輝き、瞳は深い蒼色で腰には身長の三分の二くらいありそうな長剣を帯剣している。
想定身長は180cmほどで、服装は青っぽいビキニアーマーみたいな物の上から白い羽衣を纏わせた感じである。
人化した姿は正しく戦う天使と言った見た目であり、カケルはヴァルキリーを思い浮かべていた。
・ライトフェアリー達
人間の子供の様な姿に羽が生えた姿の妖精。
体長十五センチくらいの人型で、背中には透き通った青白い羽が四枚生えている。
肌は色白で、全体的に薄緑色の衣を纏っている。性別はあるのだが、顔の作りが綺麗過ぎて性別が同じ個体だと、どちらがどちらか全然分からない可能性がある。
実は生まれた時から死ぬまでずっと同じ姿の種族のため、最低でも百歳、最年長だと千歳を超えていたりする。
合計二十人程いて、様々な年齢層が居る様に見える。
また、見た目と性格は大体一致している。
彼等の中に誰一人として名前持ちは居ない。
遊ぶ事が大好きな子供らしさを持っているが、聖域外に単独で出る事は出来ない為、行動範囲はかなり狭い。
・ティザーク・シェランド
ガライアム王国の混沌都市シャンティナを治める伯爵。
少し茶色がかったサラサラの金髪と、碧眼の整った顔。
痩せている割には身長が高く、百九十センチメートル程はあり、筋肉も相応に付いている。
かなりのイケメンだが、親バカの上に快楽主義者である。
妻は彼の行動に手を焼いているらしいが、彼自身はかなりの為政者でもある。
・シェーラ・シェランド
ティザークの妻で、彼の秘書をしている。
ライトブラウンの少しウェーブの掛かった髪を肩下まで流し、グレーの瞳をしておりスタイルも良い為日本ならキャリアウーマンの広告モデルなれそうである。
雰囲気はキャリアウーマンみたいな感じである。
・ミリエラ・シェランド
ミリーの愛称で呼ばれている、ティザークとシェーラの娘。
父親譲りの茶色掛かった金色の髪の毛を、シェーラとは違いストレートに腰辺りまで伸ばしている。
瞳の色は彼らの遺伝に左右されなかったのか綺麗なブルーで、ふっくらした頬と真っ白な肌とが相まって、お人形さんみたいな容姿をしている。
年齢は五歳で、ニーナとナックがお友達。
・マリクス
シャンティナに宿屋を経営するイケメンエルフ。
エルフであるマリクスは圧倒的な美形の長身痩躯で、髪は薄緑色のロングヘアーを肩下まで流しており、真っ白な肌と合わせて下手したら女性に間違えられそうな見た目になっている。
普段は調理場を担当しており、あまり外に顔を出すことは無い。
ティザークの友人でもあり、たまに酒を一緒に飲むらしい。
琵琶樽になったミランダを今でも愛しており、時々出てくる惚気がウザく感じる事も。
・ミランダ
マリクスの妻で昔は絶世の美女だった人物。
現在は年齢に負けて、琵琶樽体型になってしまった、宿屋のおばちゃん。
優しい性格で、皆のおっかさんと言う感じである。
マリクスと並ぶと残念ならが、不倫関係かホストと奥様みたいな感じにしか見えない。
・ツィード・ヘルナート
地獄の猫蜘蛛と呼ばれる種族の最後の王族で、猫蜘蛛種の最上位種にあたる。
見た目は八本の脚と猫耳、尻尾を持つ珍妙な姿であり色は薄めの紫をベースに白色と黄色の三毛である。
脚を始め胴体や顔は長い毛で覆われ、脚と同じくらいの長さの尻尾は途中から丸まっている。
また、眼は毛に覆われて外側からは見えず、代わりに毛の模様が猫の眼の様にも見える。
そんな生物の、体高はカケルの胸辺りで、体長はカケルの身長を超えているような大きな身体をしている。
そして、彼は胡散臭い関西弁を扱い、人化した姿は超が付くイケメン。
人化した姿はやや白い肌をしており、金色の髪とエメラルドグリーンの瞳をしている。
服は薄紫をベースに金色や白を扱った、見るからに高位の者が羽織りそうな物で、腕には淡いブルーに輝くブレスレットをしている。
しかも見た目自体が超高レベルなのに、王の風格のスキルを使うと言葉遣いや雰囲気所作など全てが最上級になる。
因みに現在嫁さん募集中で、一番数が多い人間種を狙っている。
一応異世界転移してから、ライトフェアリーを除けば初の男性の仲間である。
・ヴェッツェーニア
ウサギ系の獣人の少女で愛称はニア。
オーバーオールの様な服を着ており、日に焼けた健康的な肌に赤っぽい茶髪と赤い瞳を持つ。
そして何より目立つのが、頭から生えた二本のウサ耳。
かなり行動的な性格で、一言で言うなら脳筋である。
冒険者に憧れており、現在短剣を使用して特訓中。
才能の塊で、特にアサシンスタイルに秀でている。
年齢は十歳。
・うーちゃん
火ウサギの一種で、現在の種族は火焔ウサギ。
簡単な火属性の魔法なら使えるが、そこまで強くはない。
作中では、ニアと共に行動しており、キーリに威圧されて怯えていた。
・ワグナー
混沌都市シャンティナの門番の一人。
大柄で中々筋肉質の身体をしており、年の頃は三十くらいで、癖の付いた茶色の髪とブルーの瞳が特徴的。
顔も中々の男前で後輩や子供の面倒見が良く、周りの人から好かれる人物。
この頃はヴェッツェーニアが検問をすり抜けるのが悩みの種。
・ローグ・ヴナン
シャンティナの総合ギルド支部長。
独特な服装と大柄で歴戦を物語る傷を多く持つ白髪頭の老人。
筋肉の衰えは全く見えず、着ている服がはち切れんばかりになっている。
なお、この年になっても少年のような心を持っており、キーリがこの都市に来た事をワクワクしながら聞いていた。
・ハンク
シャンティナの門番の一人。
一番下の後輩で、先輩からは可愛がられている。
ただ、仕事はあまり出来ず、ワグナーから見ていろと言われてただ見ていただけの人物。
~っすが口癖。
・ヴォルデルク
ヴェッツェーニア、うーちゃんの兄。愛称はヴォルもしくはヴォル兄。
イケメンのウサギ獣人で、ルト商店と言う有名商店の次期オーナー。当たり前だがウサ耳付きである。
年齢は十七歳とニアとかなりの差がある。
・エルティナ・ヴナン
ローグの孫娘。総合ギルドの正面受付嬢をしている。
冒険者を見る目は確かで、キーリの強さをいち早く察知した人物の一人。
キーリからスキンケアの方法を教えて貰おうと画策中。
・ボルマ
ドワーフの鍛冶師兼武器屋の店主。
髭モジャのオッサンで、身長は何と半ナレイ程度――100cmくらい――しかない。
シャンティナ一の鍛冶師として、キーリは通行人に紹介された。
・イルナ
シェランド伯爵家のメイドの一人。
二十代前半でやや癖のあるダークブラウンの髪を肩まで伸ばしており、黒い瞳と浅黒い肌をしている。
身長はそこそこ高く八千四百ルアナレイ――百六十五センチほど――くらいで、少し意思が強そうな吊り目である。
そして何より手足や背中に掛けて、まるで何かの魔法陣の様な模様が赤く光りながら浮かんでいる。
そのせいで迫害されており、ティザークが拾ってくるまで辛い生活を強いられていた。
・ザラン
疾風と呼ばれる凄腕の冒険者。
鍛え抜かれた鋼のような細身の身体をしており、顔は鋭い目と合わせて何人も殺した事があるような凄みを持っている。
髪の色はセピア色で、首まであるようなロングヘアーを無造作に流している。
・ゲヤルト
シャンティナの兵士を纏め上げる隊長で、年齢は三十代の前半くらい。
刈り上げられた焦げ茶色の髪の毛と、灰色掛かった青色の目をしている。
身長は一ナレイ程の筋肉隆々の身体をしており、頭から左頬に掛けての大きな傷跡目立つ人物。
彼の感情を映さない目は無機質な怖さある。
・ミノちゃん
ミノタウロスのお姫様。
身長は十ナレイ程で、二足歩行する闘牛と言ったイメージ。
巨大と言うのも生温い大きさの四つの乳房持っており、腕や足はムキムキの筋肉質で、立っている時は巨大な斧を構えている。
ツィードに対して恋しており、ツィードのミルクが欲しいなんて言うセクハラ発言に悶えていた女の子。
その原因を作ったカケルを目の敵にしている。
因みに性格はツンデレに近く、うまく心を伝えられないタイプ。
彼女はツィードの眷属で、昔にツィードが名付けと同時に自分の三分の一の魔素を与えた人物。
・ピヨちゃん
コカトリスのお嬢様。
見た目はひよこその物で下手すれば金色に間違うような、艶やかな黄色のフワフワの羽毛に包まれている。
体高は他のコカトリスよりも大きく、推定でも四ナレイはある。
口調はお嬢様言葉で、非常に丁寧。
性格も素直で、ツィードへの恋心を隠していない。
ミノちゃんと同じく、ツィードの卵が欲しいなんて言葉にアタフタしていた女の子。その時毛の色が彼女の心情に合わせて目まぐるしく色を変えていた。
彼女はツィードの眷属で、昔にツィードが名付けと同時に自分の三分の一の魔素を与えた人物。
・ガルク・ソルレイク
身長は九千ルアナレイ程――百七十七センチくらい――。
金色の髪の毛に灰色の瞳、服の上からでも分かる筋肉質な身体に高貴な雰囲気。
しかし、それをぶち壊すかのような鋭い眼光と、荒い言葉遣いの男。
天元のガルク呼ばれる夕闇ランクの冒険者で、最高位に位置する冒険者の一人である。
・ナック
マリクスとミランダの長男。
ミリーやニアとも仲がよく、妹も入れて遊んでいる事が多い。
おどおどした性格で、妹には振り回されている。
年齢は八歳でエルフの血の影響か歳にしてはスラッとした体躯をしている。
明るめのグリーンの髪を少し長めにしており、少し気弱そうな青い瞳をしていて、筋肉は全く付いて居らず、雰囲気的には読書している姿が似合いそうである。
・ニーナ
マリクスとミランダの長女。
ミリーやニアとも仲が良く、兄も入れて遊んでる事が多い。
さっぱりした性格で、ナックをよく振り回している。
年齢は七歳。
ナックとは打って変わり、強烈な意志の強さを感じさせる吊り目と、その燃える様な赤の瞳は印象に残りやすく、髪はナックと同じくグリーンだが、やや茶色い掛かった髪色でポニーテールになっている。
身長は年齢通りと言えるが、所々見える腕や足には年齢以上の筋肉が付いており、相当の運動をこなして来た事が伺えるが、歳上のヴェッツェーニアと比べると、どうしても小さな印象を受けてしまう。
ニアの兄であるヴォルに対しては、ヴォル兄様と呼んでいるようだが……?
因みに外面が良いので、初対面の人には非常に丁寧になる。
二章
・セレナ・クレイスト
キーリの親友であり昔馴染みのプラントヴァンパイア。
キーリよりも年下で、カケルに色々と絡んでくるウザイ人物。
カケルの事を弟扱いしてるようで、個人的にはセレナお姉ちゃんと呼ばせたいらしい。だが、実際にはセレ姉に落ち着いた。
見た目は輝くような若草色のロングヘアーに、エメラルドグリーンの瞳。
服装は白いノースリーブのワンピースの様な物を着ており、スタイルは非常にメリハリがある。
元々は、天空塔の最上部である天空庭園に住んでいたのだが、カケルの花火に引き寄せられて文字通り突撃してきた人物である。
・天照大御神
言わずと知れた日本古来の太陽神。
親しい者からは天照とも呼ばれ、ヴァルトロの妻にあたる。ヴァルトロは彼女の事をあーちゃんと呼んでいるらしい。
見た目は地面に着きそうな程に伸びた長く艶やかな黒髪を流し、十二単に近い形の着物を着こなしている。
年齢は二十台前後で、余りに現実と掛け離れた美を備えているが、身長はそこまで高くは無い。
雰囲気は厳かで、それでいて優しい雰囲気を放っている。
弟である建速須佐之男命と結婚していたが、マザコンでシスコンでヒモの自己中男と気付き関係を解消している。
ヴァルトロとはその後に出会い、中を深めて結婚したとの事。
因みに、ヴァルトロが勝手にカケルを転生させなければ、カケルは立派なウサギさんに転生していたらしい……。
・レイン
五人で円卓を囲っていた人物の一人。
名前が可愛らしいが、実際には嗄れた声の老女。
ヨレヨレの茶色のローブに身を包み、捩ねじれた木の杖を持って居る。
ヤーテの事をからかう事が多く、その事で火花が散る事も多い。
・ヤーテ
五人で円卓を囲っていた人物の一人。
年の若い女性で、見目麗しく若さに似合わない妖艶さを持っている。
着ている服も露出が激しく、娼館に出入りしていても違和感は無いような人物。
レインと仲が悪く、事ある毎にぶつかっている。
・グレナン
五人で円卓を囲っていた人物の一人。
聳え立つ壁の様な大男で、その体は服の上からも分かるような筋肉で覆われている。
また、頭には見事に一本の髪の毛も無く、単に禿げていると言うよりは、スキンヘッドのようである。
・レヴィン
五人で円卓を囲っていた人物の一人。
まだ幼い少年で、見た目は色素の薄い金色の短髪が日に照らされてキラキラと光っている。
何処かの貴族の子供と言うとしっくり来る見た目である。
・スターク・ゼン・ヴィルトヘルト
五人で円卓を囲っていた人物の一人。
ある国の王。
髪は見事な金色で、首に掛からない程度まで伸びている。
歳の頃は三十後半で、やや長髪で見事な金色の髪を靡かせている、王の風格が漂う人物である。
・ラヴァン
正式名称はまだ出て来てないが、スタークの息子であり第一王子である。
年齢は十八くらいだで髪は見事な金色であり、この国の王を彷彿とさせる。
そんな色の髪は王程に長い訳ではなく、男にしてはやや長めだろうかと言った程度である。
主人公然としている人物で、今まさに起ころうとしている戦争に危機感を感じて動いた人物。
第一王子と言うわりに警護は少なく、サリアと言う女騎士のみをお供にしている。
・サリア
ラヴァンよりも少し年上の女騎士。ラヴァンの警護をしている近衛ではあるが、実は貴族の子女。
やや青っぽい金色の髪を肩下まで伸ばし、銀色に輝く鎧に身を包んでいる。
また、性格は少し怒りっぽく冷静さを欠く時が多い。
・クヤナ
名はまだ出てきてないが、公爵家の当主。
彼は初老に差し掛かった男性で、白髪混じりの髪の毛をポニーテールの様に縛っている。
そして一番の特徴は、ガラス玉の様な見た目をした左目である。
それは義眼であり、光を感じる事は出来ないが魔力を感じる事に秀でているらしい。
ラヴァンの事を子ども扱いしており、ニヤニヤ笑いを浮かべながら彼に真意を迫った。
彼は本気に対しては本気で答える武人であり、兵への影響力も強く彼が声掛けするだけで二割の兵が反旗を翻す程である。
・セゥアル
服装はヨレヨレになったシャツと、汚れてたり穴が開いたりするズボンを履いている。不潔に見える無精ひげを蓄え、目には覇気が感じられない。
髪はこの地域では珍しい黒髪で、やや癖があるのか短いはずの髪の毛があちこち飛び跳ねている。
良く観察すると、見た目ほど年は取っていないようなのだが、無精ひげやだらしない格好からかなり年上に見える。まるで、そこら辺の飲み屋で呑んだくれている酔払いのような人物。
だが、実際は北ヴィルトヘルトのナンバーツーで、武器を持たせれば圧倒的強者になる。
・リエル・グランス
北ヴィルトヘルトのナンバーワンで、鬼神ヒエン・グランスの娘。
ツインテールに纏めた、世にも珍しい透き通る様な赤色の髪をしている。
十五か十六歳程の年齢で、身長はあまり高くは無い七千六百ルアナレイ――百五十センチくらい――くらい。
瞳は濁った様なオッドアイになっており、左が青で右が黄色である。
また、鬼神児と呼ばれるほどの実力者で、三歳か四歳くらいの時には既に人を殺めた経験を持つ。
得物は短槍であり、元はセゥアルのサブ武器であった物である。
・ヒエン・グランス
鬼神と呼ばれる、国内で最強の戦士。
人の限界を超えた所に居るとされ、一人で拠点を落としたなど眉唾レベルの功績も多い。
リエルの実の父親で、グランス領を任せられている伯爵でもある。
一ナレイを超える様な大剣の使い手で、腕力も脚力も人間のレベルでは推し量れない。
鬼神と言われる所以の、彼の赤髪と在り得ないレベルの武威からである。
また、弟子として鬼人と呼ばれる青年を傍に置いており、こちらはセゥアルの事である。
鬼人の由来は鬼神の弟子でべらぼうに強いが、鬼神とは違い人の枠に収まっているから付いた物である。
・ラヴァン・ルーラ・ヴィルトヘルト
詳しくはラヴァンを参照。
スタークとメツェニーニヤの間に産まれ、幼い頃から彼が不安を口にする度に人が死んでいった為に呪われた忌み子であると言うレッテルを貼られる。
そして、メツェニーニヤを亡くした事により、城の西側の離れに隔離される事となる。
その呪われた能力から逃れる為に、現在も奮闘している。
・メツェニーニヤ・クヤナ(旧姓)
ラヴァン・ルーラ・ヴィルトヘルトの母親。
公爵家の大変美しい令嬢なのだが、その反面身体が強くは無い。
ラヴァンを産んだ後は、大半をベッドの上で過ごす様な女性である。
その後、ラヴァンを残して亡くなってしまう。
・サリア・エンタヴォルナ
詳しくはサリアを参照。
騎士に憧れて筋肉を付けすぎて、婚期を逃した伯爵令嬢。
エンタヴォルナ家は交易で財を成した家で、彼女に父親はラヴァンの傍仕えとして彼女を厄介払いにした。
・エルゼファルト・クヤナ
詳しくはクヤナを参照。
メツェニーニヤの祖父で、ラヴァンとサリアの剣の師匠でもある。
剣術も凄いが、将としての才能が抜群で数万、下手したら数十万単位の兵を指揮する事が可能な才を持つ。
・レナ
ガライアム王国のオートン子爵に、違法奴隷として飼われていた少女。
その時のコードネームはγ3で、魔の森にカナリアの様に放たれて死にそうになっていた所をカケルに助けられた。
年齢は八歳前後で、その年齢にして可愛いらしいよりも、綺麗が先に来るほどの美貌をしている。
色素が薄い白金色の髪を肩辺りまで流しており、瞳の色は紫色で透明色が高い色で、身長は六千六百ルアナレイ――百三十センチほど――くらい。
カケルに助けられる前に何かあったらしく、解離性健忘とPTSDになっていた。
それに対してはミミが無理やり治療したのだが、彼女はどうやら誰かが死んだ事をとても悔やんでいるらしく、治療後もその事で取り乱す事となる。
なお、カケルに助けられた事のせいか、カケルの事を死神として信仰しており、現在はカケルの花火の弟子として修行中の身である。
・リリアン・ディロス
ヴァルトロの娘であり、この世界に於いて絶大な信仰を一身に集める女神。
透き通る様な蒼に輝くフワフワとした髪を肩まで降ろし、薄い碧色と白の天女の羽衣に似た服装をしている。
手には金色に輝く錫杖が握られており、非常に均衡の取れたスタイルと非常に優しげな表情をした絶世と言うのも生易しい美女である。
厳かでいて優しげな雰囲気を纏っており、責任感が強く、命を何よりも大切にする心優しき慈愛の女神。
人型の命だけでは無く、魔物も動物も昆虫も、草木の命でさえも大切にする性格で、優し過ぎた彼女はある事から大変心を痛め、嘆きの洞窟内で養生しているらしい。
・ルガルド
サラサラな白銀の髪を短髪に揃えており、金色の非常に恐怖感を覚える目をしている。
体型はスラッとしており、身長自体もかなり高い。
言葉遣いは汚く、仲間やリリアン以外に対してはかなり高圧的なのがデフォである。
が、実はそこまで悪いヤツでは無く、所々で思いやりが零れ出て来るタイプである。
リリアンの執事をやっているらしく、常に燕尾服を纏っており、リリアンへの信仰心が溢れ返っている。
また、どうやらキーリとセレナの古い知り合いの一人のようだ。
・ザッハ
吸血鬼に妻と息子を殺され、討伐依頼を出そうと街に行く際にアースウルフの群れ襲われ獣人に助けられる。
だが、依頼の件とお金を持っている事を伝えた為に獣人に斬り付けられお金を強奪される。
その後、治癒術士に助けられ復讐の為に盗賊を狩り、自分自身が盗賊の頭となり善人の仮面を捨てる。
獣人を殺し続け復讐を遂げた後、レヴィンに盗賊団を潰されレヴィンの部下となった。
その後、シャンティナにはティザークを殺す為に来た。
なお妻の名前はネード、息子の名前はフォスターである。
・カミーユ・エレニエル
ザッハの村を壊滅させ、彼の妻と息子を殺した張本人で吸血鬼。
人間は食料であり、村を壊滅させても何も感じない。
但し、食料を無為にするのは駄目だと母親から言われており、満腹状態で更に無為に殺すと言う事まず無い。
ザッハを生かしたのは満腹だったと言う事と、恨み辛みを抱えたまま生きていれば違う味になって来るのではと言う実験目的の為である。