表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
木刀で行く異世界生活  作者: 伊藤エクレア
4/4

第4話 突然の乱入者(ただしスライム)

なにげに更新はしようとしてるんですぅぅぅぅ!

「ぎゃああああああ!!」

 

「ちょっ、おまっ、女があげる声じゃねーっての!あと詠唱!忘れてるから!」

 

「いぃぃやあああああああ!!!」

 

 今俺たちがいるのはブリタニア大草原。王国をでて徒歩三十秒の橋を渡ってすぐのところだ。

 

 で、そこでスライム狩りのクエストをしていたわけなんですけども…

 

 「なんでラージスライムがわいてるのよぉぉぉぉぉ…」

 

 消え入るような声で嘆くのはパーティの女の子のアヤメだ。

 

 なんでこんなことになったのか。

 それは少し前に遡る。

 

 

 ━━回想に入るわけです━━

 

 「こちらこそよろしくお願いします!私はアヤメ。よろしくね!」

 

 花が咲くような笑顔をこちらに向けてきた女の子ことアヤメ。

 

 「俺は椿、東条椿だ。よろしく!」

 

 ガシッと握手をかわす。

 

 「うんうん。これから椿君をよろし

くねアヤメさん!」

 

 急にアーサー王が湧いてきた。一国の王がこんなフランクでいいのだろうか…?

 

 「あっ、アーサーさん!」「さん!?」

 

 さすがアーサー王、いやアーサー。

 国民からも親しく接されているんやなぁ…。

 


 

 「はい、スライム十匹の討伐ですね。チーム組んですぐなので妥当な判断ですね。ですが最近はラージスライムが湧くこともありますので気をつけてくださいね?」

 

 あのあともしつこく絡んできたアーサーを放置してクエストを取った。

 初心者向けのクエストのスライム討伐だしさくっと終わるかな、なんて考えていた。

 

 「へぇーアヤメは魔法使いなのか!凄いじゃん!」

 

 「えへへーありがとう!いままで前衛が居なかったから何もできなくてさー」

 

 などととりとめもない話をしながら俺たちは大いなる悲劇が待ち受ける大草原へと歩を進める━━━!

 

 ※ただのスライム討伐

 

 

 

 ━━━━回想終了にして椿たちのスタミナも終了のお知らせ━━━

 

ズシンズシンとスライムが跳ねながら迫ってくる。最初はゆるキャラみたいな顔してたのに今じゃ裏家業の方みたあな顔つきになっている。

 

 「だーっ!このままじゃらちがあかん!おれがなんとかして止めるからアヤメは火の魔法で焼いてくれ!」

 

 じゃきっ、とマーリンからもらった木刀を構える。…せめて鉄の剣でもよこせよ!

 

 「わわわわかった!ファイア!ファイア!」

 「あっづあああぁぁぁ!?ケツがジューシーに焼けるーー!」

 

 誤爆で焼かれるケツ。しかも連投で。

 

 こりゃアヤメに文句の一つでも━━━

 

 「……あっ」「あ?」

 

 アヤメはこちらを指差している。顔に何か着いているのか?

 

 

 

 とてつもなく慌てているアヤメの顔とバクッという音がした。

 

 

 「あわわわわ!アイス!アイスストーム!」

 

 ━━スライムに氷魔法効かないんですけど━━



 あのあとは俺を取り込んで動きが遅くなったラージスライムに火属性魔法をぶちこみまくって戦闘は終わったらしい。

 俺も消化される前に救出され、そのあと八つ当たりもかねてスライムをボコボコにした。

 

 「いやー…なんとかなったね!」

 

 「なっとらんわ!まあ依頼達成というならな。」

 

 もうボロボロになった椿は魔力がなくなりかけているアヤメを背負いながら街へと帰っていった。

 

「あっおいアヤメお前さ。」

「なに椿君」「氷魔法使ったよな?」



「ちょ、ちょっと暑くなっちゃって!」


「…せめてもう少しマシな嘘をつこうな。」


まあでも、なんか楽しいな。

戦闘なのに焼いて終わりって…冗談はよしてくれ



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ