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自分探しの旅  作者: KURO
3/15

いざ人里へ

深々と降り注ぐ日の光。


澄んだ空気に青い空。


そして包み込む様な鮮やかな深緑。




それに混ざった有象無象の獣の気配…



折角いい気分で歩いているのに、そこかしこに獣の気配を感じる。



しかも黒猫の気配と違って、威圧感というか何というか。危ない気配がプンプンする…



触らぬ神に祟りなしってことで、危ない気配を避けて、気の向くままに歩いていく。




それにしても、物の位置や生き物の位置、終いには、それが有害か無害か、手にとる様に分かる。



やっぱり、あの頭痛がきっかけかな~?


初めは何となく気配が読めるだけだったのが、気配を読んでいくうちに、だんだん強力になっていく。



サバイバルには重宝しそうだ。



木の実も食べられるもの、たべられないものが分かるし、どこに涌き水があるかも分かる。




でも流石に野宿はしたくない。


日本にいた時も、学校行事のキャンプでしか、なんちゃって野宿を体験していない。



しかも今はアウトドア用品を何一つ持っていない。



更には得体の知れない獣に囲まれていては、寝るに寝れない…



「そういやお前に名前付けてなかったな…ネコって呼ぶのも変だし、俺が名前つけよっか?」



「にゃー!」

黒猫は頷きながら嬉しそうに返事をする。


「じゃー…って、お前オス?」



「にゃっにゃっ!」

何だか怒った様に首を振る。



「ごめんごめん。お前メスだったのな!」



「にゃっ!」

そうだと言わんばかりに大きく頷く。



「じゃー…クロはそのままだし、くぅは?」



「にゃー!」



おっ…気に入ってくれたみたいだ。



「お前の名前は今からくぅな!」



「おっ!向こうに人の気配が…って、煙が見えてる…気配探った意味ないじゃん…」



遠くの方に煙突からの煙が見えていた。






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