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一人百物語

睨む

作者: 犬猫夜行
掲載日:2026/07/18


ある朝の通勤時、駅の自動改札機をいつもの様に通ろうとした時の事。

ふと前を見ると、先にはトレンチコート姿の中年男性がいた。

その男性が改札機を出ようとした時

改札機先端の料金等を表示するパネルに、てのひら程もある大きな女性の左目が現れた。

マスカラがケバめの、涙腺が向かって左端にある目だった。

その目は男性を

ぎっ

と睨んでいた。

続いて通るのはためらわれた。


しかし男性が改札機を通り抜けてしまうと、目も消えてしまった。



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