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071_ピザ

ビザ。

ピザ生地はドライイーストが無いのでベイキングパウダーで代用。

チーズはプロセスチーズも手に入ったので。問題なし。

村で聞いてみたらナチュラル、プロセス両方作っていたので、お好みで使い分けることが出来る。

後は具材。

トマトピューレの作り置きがあったので、ピザソースは直ぐに完成。

肉類は、ハム。腸詰。ローストチキン。そしてロックキャンサーのほぐし身。

野菜類もカット。忘れずにトマトもカットしてインベントリに収納。

茹で卵と、ふかしたジャガイモも準備OK。

追加のソース類は。チリペッパーソース。マヨネーズ。塩、胡椒。そしてカレーソース。

コーンは水で戻して茹でてある作り置き。

ピザ窯の準備も問題なし。

後は、ナタリー、ヘルミナ、『あんこ』が買い出しに行ってる酒が到着すればピザパーティの開催だ。

場所は自宅の庭とダイニングを使って、半分野外の会場。

昨日出会った故郷日本の同郷の人。アイさんと俺の関係者で食事会を行う。

異世界転生と神様の部分だけ伏せて、後はオープンで話すつもりでいる。

しかし、講師二人が来る場合は別。

その場合は今後の目標とか、こっちに来てからの思い出話とか。そんなことを話して、お互いの意見が聞けたらなぁと考えている。

今俺の自宅にいるのは、ミカエルとナンシー。

ちょっとした、ピザの焼き方をレクチャーしておいた。

サンプルとして、手のひらサイズのピザ生地で、具をのせ焼き上げる。

ピザの取り出し用の道具『パーラ』は木製。使い捨てで問題ない。

焼き上がりを見てパーラで取り出し、ナイフで切り分け実食。

「こんな感じ。具は好きな物を平たく乗せる事。注意点はそれだけ。二人にも普通に飲み食いしてもらうけど、ピサを焼くのは率先してやってね」

「了解。しかし美味いな。こんなに簡単に出来るのに」

「この赤いソースとチーズがとっても美味しいです」

相変わらずナンシーの口調に違和感があるけど。気にしない様にしてと。

玄関のドアがノックされる音が聞こえ、ナンシーが対応する。

やっぱり来ちゃいましたか講師の二人組。

ワインを持参しての登場である。

「こんばんわー」

「美味しいものが食べられると聞いて!」

「もうちょい待ってくださいね。全員そろってから始めますんで」

二人は大人しく、ダイニングを抜けて庭に出て行った。

庭の食材が並ぶテーブルとピザ窯を眺めた後、ミカエルに質問攻めしている。

学園を退学になったと言っても、研究室の助手として学園内で見かける事もあるだろうし。こういう機会に聞いておきたい事とかあるのかね。

「それじゃ、そろそろアイさん呼んでくるよ」

そうナンシーに告げ、庭からアイのお店の勝手口に向かい。ドアをノックした。

まもなく勝手口が開き。アイが顔を覗かせる。

「まもなく始めるので、庭にどうぞ。パレットは飛んできた方が楽かな」

そうして、先に自宅に戻る。

戻ると買い物を終えたナタリー達がテーブルに酒を並べていた。

エールは樽買いしてテーブル横に設置済み。魔法で少し冷やしてある。

アイとパレットが飛来して。七人と従魔二頭のちょっと多めの食事会となった。

それぞれの飲み物が行き渡り、開催の音頭となる。

「今日は俺と同郷。アイさんとの顔合わせの食事会となります。そして初のお披露目、ピザを用意しました。ピザパーティ楽しんでください。それじゃ乾杯」

俺はエールが入った木製のジョッキを持ち上げて乾杯コール。

無論。反応したのはアイさんのみ。他は何それと俺を見ている。

「えーと。故郷では、こういう時の挨拶で。「乾杯」と言ってジョッキを持ち上げて、軽く当てたりするんだ」

説明を聞いた、それぞれが「乾杯」と言ってジョッキを軽く当てていく。

「さて、飲みながらピザを作っていこう。アイさんも率先してよろしく」

ここで、トマトとかカットした野菜類とピザ生地などは、インベントリから取り出す。

俺とアイさんは勝手が分かっているので、ピザソースを塗りチーズを並べ。食べたい具材を載せて準備完了。

そしてミカエルがピザ窯へ投入。焼き上がりを待つ。

少し高温なので、一分ちょいかな?良い匂いと共に焼き上がったピザを取り出し、大皿に乗せる。

「こんな感じ。ミカエルとナンシーが焼いてくれるから。好きな具材を並べてくれ」

と言っても、味の想像がつかないだろうから、俺の作ったピザをナイフで切り分けて、ミカエル、ナンシー、アイさん以外に食べてもらう。

理解出来た様で、各自ピザ作成に動き出す。

ピザは、高温で焼き上げるピザ窯があると直ぐ出来るので、準備さえ出来てればお手軽だ。

自分で作ったピザの感想と食べ比べをして酒を飲む。良い感じの食事会だ。

あんことパレットには、要望を聞いての作り置き『ローストにくうし』『ローストにくぶた』。塩味を基本にして、あんこ用に大量にストックしてある。

美味そうに『あんこ』が、かぶりつくものだから、講師の二人も興味を持ち、俺に催促。少量を切り分けてあげたりした。


食後のまったりタイム。

調理前の食材はサクッと、痛む前にインベントリに収納。

ツマミになるものを出しておく。

ナタリーはアイさんの所で料理の勉強が出来る事になり。

アイさんの店が忙しい場合は、ナンシーを手伝いとして呼び出し可能にした。

とは言え、近日旅行が控えている。

どうしようか?と悩んでいたら、ヘルミナが旅行の間は娼館から一人。料理が出来る下女を回してくれる事になった。

本当に、できる女だよなヘルミナは。

彼女の見た目は十九歳、実際は三十八歳のハーフエルフ。前の世界の俺の年齢は三十五歳。精神的にも年上なんだよね。

ミカエルとナンシーも旅行に同行する話をしたら、講師の二人が騒ぎ出した。

無論、連れて行く気は無い。

今回の旅行は、『あんこ』のためとはいえ、コボルトたちが俺たちの旅行を全面協力してくれるので、そんなに甘えてはいけない。

まだ日程などのプランの話がコボルトから伝わっていないが、恐らくコボルトの集落までは完全無料のご招待だろうしな。

そして旅の目的の一つ。『米』について。

アイさんも探してはいたが、米を使った食文化は見つからなかったらしい。

当然、醤油味噌も無し。

エールがあるから酵母菌は存在しているし、麹菌もありそうなんだよな。

現在俺は、菌類の発見を魔道顕微鏡にて行っており。

麦からの麹菌の発見と培養を目指していること。

そして麦みそ、麦醤油。

米が発見できなかった場合の二の手を模索していること。

アイさんには聞いてもらいたかったので、話しておいた。

講師二人も酔いは回っていたはずなのに、目を剥いて俺の話を聞いていた。

この世界の菌類については、研究室の魔道工学講師アルザード・ヘッケルサン男爵しか知らない事実。

『あんこ』の抜け毛が欲しいだろうし、俺の事は口外しないだろう。

アイさんからは、カレーのスパイスを含め、話やピザに使われていた俺が魔法で作り出した食材。後日譲ってほしいと懇願してきたので当然了承。

ただし、個人で楽しむ事に限定してもらった。

そんな予定とか、目標とかの話を聞いてもらって、今夜は解散。

中身が濃い日が続いていて、今日はぐっすり眠れそうだ。

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