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027G_神様視点

「はー暇です」

「この人間つまらないです」

「お目付けのアリシアが煩いので、まじめに観察してますが、目立ったことはありません」

「ハンターギルドで暴れるのかと期待したのですが。期待を裏切られました」

「お茶でも飲んで一息つきますか」


「おや?女性と接触しましたね。この女性は結婚願望が高めで、すごく焦っていますね」

「ああ、年下すぎて愚痴ってます。よくある光景ですね」

「遺跡に入りましたね。あそこは以前、アリシアさんがマナスポットを閉じた所です。なんでも人間の経済循環がどうのこうの言っていました」

「あまりにも退屈で、眠くなってきましたね。ストレッチでもしましょうか」

「あら私としたことが、ティーカップに手が当たりお茶が零れてしまいました」

「早く拭き取らないと」


「ふーっ。失敗失敗。お仕事再開しましょう」

「人間が遺跡の最深部に着いた様です」

「あれ?マナスポットが開いていますね。さっきまで閉じていましたよね」

「なにか悪い予感がしますが、まぁアリシアさんが開いたのでしょう。気にしないことにしましょう」

「マナスポットから、可愛いヒドラが生まれました。赤ちゃんですね首が四本です」

「うーん。人が食べられちゃいましたが、観察している人間は生きていますし問題ありませんね」

「ヒドラの赤ちゃんが観察対象の人間に倒されちゃいました。可愛いかったのに残念です」

「結婚願望が高い女性がパニックになってますね。可愛いヒドラの赤ちゃんが倒されちゃったからでしょう」

「分かりますよ。私も貴方と同じです。少し慰めてあげましょうか」


「なにか不味いことを、してしまったのでしょうか?結婚願望の高い女性が暴れてます」

「観察対象の人間を追い掛け回してますね。楽しくなってきました」

「・・・捕まったと思ったら交尾が始まりました。なるほど。さっきの追い掛け回してたのは求愛行動なのでしょう。人間は不思議です」

「わわ。こんな事するんですか?初めて見ました。すごいですね」


「ちゃんと仕事してますかぁ」

「アリシアさん御機嫌よう。まじめに観察していますよ」

「あら?女性とエッチしてますね。年齢的にまだ早いと思いますが、何かありました?」

「マナスポットから、かわいい赤ちゃんヒドラが生まれたんですけど。残念なことに観察対象が倒しちゃいました。このエッチしている相手が悲しんでいたので元気づけましたよ」

「え?マナスポット?えええっなんで開いているんですか?」

「アリシアさんが開いたんじゃないんですか?」

「・・・ログを確認したら、あなたが実行した事になってますが?」

「え?知りませんよ?」

「・・・監視モニターを確認しましたが。このお茶をこぼした時にマナスポット開放コマンド実行してますよ!」

「不幸な事故ですね」

「事故って・・・。ここのマナスポット閉じるのに、どれだけの手続きが必要だと思っているんですか!」

「大変なんですか?」

「・・・それと元気づけって何をしたんです?」

「このコマンドを実行して、可愛い赤ちゃんでしたね。元気出してって応援しました」

「あああ。このコマンドは天啓。神の啓示を与えるコマンドじゃないですか!」

「彼女は元気になりましたよ?」

「当たり前です。人間にとって天啓は絶対です。この場合『元気になる』と『可愛い赤ちゃん』があいまいな指示になっていて、『元気になる』は問題なく履行されますが、『可愛い赤ちゃん』は自身で身近に入手する方法か強制されます。つまり・・・分かりますか?」

「どうしましょう?」

「手遅れです」

「見守りましょう!」

「・・・。マナスポットの閉鎖申請やってくださいね。それとお父様には報告しておきます!」

「えーっ。叱られるのは嫌!」

「泣きたいのはこっちです。実験結果が大幅に変わってしまいます」


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