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102_蛭退治

ひたすらカワウソ達がトレインしてくる蛭どもにファイアーボールを打ち込み爆散させる作業を続けている。

『あんこ』に周囲が安全とコールされたら、ひたすら魔石回収作業。

消費魔石と回収する魔石は個数的には同じ。

ただ回収する魔石の大きさが消費する魔石よりも大きくなるので、メリットはあるのだが・・・。

いや、マナスキャンしているから持ち出しはあるな。ラッドから取れる極小の魔石が消費されている。

この蛭は『あんこ』が不味いと評価した段階で、討伐部位すら回収する気が無くなった。

グロイし、臭いし。ぬちょぬちょしてるし。見るのもなんか嫌になってくる。

なので魔石の回収も爆散した場所辺りで、マナスキャンで探して、手を触れずにインベントリに収納する。

そんな作業を繰り返している。

そうなると危険なのはカワウソ達なのだが、それも障壁魔法のチャームによって安全に蛭を釣ってこれるようになっている。

走り回っているのでかなり疲れる様だが、先日ダンジョンシードの解説をしたところ、住処が無くなる訳にはいかないと、かなり頑張ってくれている。

疲れたら、休憩も挟みつつ頑張ってくれ。

もちろんカワウソの食事は俺が提供している。

出し惜しみなんてずに、ブリ、カンパチ、さわらなどインベントリから大放出している。

待機組となるナタリー達は洋上の船の上。

日が暮れると俺は『あんこ』と共に船に戻るのだが、まさに王様気分になれる至れり尽くせりの接待が待っている。

自分たちが何もできないのだからと、これくらいはという事らしい。

『あんこ』にはコボルト達が、せっせとブラッシングなど行っているのが見える。

本当に人類共通の敵認識なんだな、ダンジョンシードは。


湿地の移動は『あんこ』と共に、カワウソに乗ってそれなりの速度で走る事になった。

深いぬかるみもあるので、『あんこ』での移動では回り道などで余計に時間が掛かるためだ。

乗り心地は結構安定している。馬が乗りこなせるなら問題なさそうな感じである。

しかし『あんこ』の運動神経が想像以上だ。

カワウソの上で、少しかがんだだけの状態を維持し振り落とされる事無くカワウソに乗っている。

俺は毛をむしり取らんばかりに掴まっているのに。

しかし、動物や蛭以外の魔物には一切遭遇する事は無く。既にスタンピードによる生物と魔物の駆逐が完了しているような気配だ。

次段階の植物が駆逐される段階だったのかもしれない。


作業を始め数日。

時計回りで湿地の東半分が終わり、南西に差し掛かったころ。ハンター一向に遭遇した。

人族失踪の調査隊だろう。

当然俺は彼らを巻き込むことにする。

現在シードダンジョンのスタンピードが発生しており、漁村がジャイアントスワンプリーチによって壊滅した事。

そしてクリーピングオッターと共闘して対抗している事を説明し、この湿地のカワウソは人類の敵ではないと認証させることにした。

まぁ今後どうなるかは不明だが。スタンピードの対処が終わるまでは敵対して欲しくないのが実情なんだよ。

説明を受けたハンター達は、ギルドに報告に戻るらしい。

うん。ダンジョン攻略はここの人員だけじゃ無理だろう。

規模も分からずに突撃する馬鹿なハンターはいない。

スタンピードの対処もそうだ。

俺はカワウソ達とこのまま蛭退治を継続すると宣言し。この場に残る事を伝える。

心配されたが、従魔がブラックウルフという事もあり、無理強いはしてこなかったよ。

さて、蛭退治に戻るとしよう。

俺は拠点でファイアーボールによる爆散の準備だ。

と言っても拠点を構築するだけだけどな。

カワウソ達が蛭を釣りに散会する。

あのハンターたちはどうやって蛭の対処をしていたのだろうか?聞くのを忘れていたよ。

剣や斧などで物理的に対処したんだろうけど、溶解液は平気だったんだろうか?謎である。

カワウソ達が釣ってきた蛭を爆散させる作業が始まった。

大体拠点一つに対して三十匹から五十匹を爆散させている。

時間は一時間程度だ。

思うに、ここのシードダンジョンの規模はやばい気がする。

どれだけ放置されていたのか不明だが、既に蛭の討伐数は八百を超えている。

恐らく最終的には千五百匹に届きそうだ。

そこそこ強い蛭で、これだけの規模のスタンピードが発生するシードダンジョン。

ハンターで対処できるのか心配であるが。シードダンジョンが見つかった事を伝えられたし、スタンピードを対処したら一旦様子見で良い気がする。

カワウソ達に後で聞いてみよう。

ダンジョンシードを討伐してくれと言われそうな気もするが、規模がやばそうなんだよね。

そんな事を考えながら、本日の爆散作業も終了だ。

残すは後二日分ぐらいだろうか。

終わりが見えてきて少しモチベーションが回復したよ。

船に戻った俺は、今日出会ったハンター達の事を報告し、ダンジョンシード討伐をどうすべきか相談する。

国が出てくるならお役御免ではないかと思ったからである。

むろんスタンピードについては最後までやり遂げようかと思うが、ダンジョンシード討伐まではねぇ。

結論はカワウソの子供が到着するのと、俺の目的の米探しを実行しながらの様子見。

国が動いていることを確認出来たら俺の提案通りに帰る事になる。

確認方法は、コシュシの町のハンターギルドで情報収集。

つまり、後から来るアイさんを乗せた船が、コシュシの町から戻ってくるまで待機となるわけだ。

流石にシードダンジョンの発見報告が、国に上がらないって事は無いだろうから、お気楽に考えよう。

米探しに集中するのだ。

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