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096_ポイズンリザード

川べりを進む事しばらく。

ワニが日向ぼっこをしている。

爬虫類だしな。冬場は日光浴が必須なんだろう。

ここは大草原ほど寒くはなく、日中は暑くも寒くもないちょうど良い気温。

ワニの生態なんて良く知らないが、そういう物なのだろうか?

前の世界の亀の甲羅干しを思い浮かべる。

密集して日光浴しているワニがちょっと面白い。

『あんこ』達は見向きもせずに、歩を進める。

ワニは既に数体狩っている。

確か鶏肉に近い味なんだよな。と味が分かっているので、大量に狩る事はしていない。ぶっちゃけリトルオーストリッチの方が美味い事が分かっているので、乱獲する必要が無いのだ。

主にワニはファウラとツービーが相手をしていたが。水に逃げ込まれるので、日向ぼっこをしている群れに対して、各々が一匹仕留める。

それを数回繰り返し。飽きたらしい。

目の前にワニが日向ぼっこをしているがスルーする様になった。

ワニは動物なので、不要な殺生は避けると言う俺の方針にも合致しているので、特に何か言う事もない。

インベントリで解体し魔石が無いことを確認したので間違いない。


「やっぱり水は苦手なの?」

「苦手と言うより戦いにくいだけなんですが。なので水辺の狩りも敬遠する傾向にありました」

周りには誰も居ないし、ファウラ達とも普通に話している。

「わっちも好きではないっすね」

「戦わないとしたら?」

「「水遊びは好き!」」

ファウラとツービーがハモる。

この川にも突っ込んで行きそうになってたしな。

即止めたけどね。何が居るか分からない所は危険です。

「主。ちょっと川から離れた所にトカゲが居るっすよ」

「ステップドラゴン?」

「違うっす。あれはポイズンリザードっすね。即死効果の毒持ちっす」

「毒持ち!遠距離攻撃で対処か!」

「いえ、動きはそれほど早くは無いので、普通に噛まれなければ平気っす」

「うちにやらせてもらっていいですか?」

どうやらツービーが相手にしたいらしい。

「そうね。まずは『あんこ』が相手にして、どのくらい動くのか確認してからかな」

「過保護っすね。あのトカゲはワニ程度の動きしかしないっすよ」

「そうなの?それじゃ平気かな」

「体力はあるので、ワニの三倍ぐらい丈夫っすけど」

「それなら平気かな」

ヒットアンドウェイで対処すれば良いだけか。

ブラックウルフの動きはかなり早かった。ワニの噛みつきには、かなり余裕をもって対処していた様だし。大丈夫だろう。

「それじゃツービーに任せるから。近づいてみようか」

俺たちは『あんこ』が見つけたポイズンリザードに向かう。

ちょっと大きめの岩陰に寝そべっている結構大きめのトカゲが二匹いた。

動画で見たコモドオオトカゲの見た目だ。

二匹?一匹じゃなかったのか。


「二匹いるしファウラも狩ってみる?」

「お任せください」

そう言って二頭はポイズンリザードに向かい走り出す。

ポイズンリザードが二頭に気が付き身構えた。

ファウラとツービーは左右に分かれ、挟み撃ちにする様だ。

話している様子も無いのに気が合うな。流石姉妹って事なのかな?

飛び掛かる様な事はせず、各々攻撃範囲に踏み込まずに相対した。

どうやら相手が動いた後に、攻撃するつもりらしい。

良く見える様に見せ場を作ってくれているのかな?

ファウラに相対していたポイズンリザードが動いた。

地を這う動き。結構早いな。人間だったら逃げられるか、ギリギリの速さに思える。

ファウラは右に軽く飛んで噛みつきを交わし、後方に回り込みポイズンリザードの背中に噛みつく。

ワニを相手にしていた時も思ったが、かなり顎の力が強いらしく、噛みちぎる事に成功する。

すかざず距離を置き、また相対する。

ツービーも同様に、ファウラが動いた後。相対したポイズンリザードに対して、こちらは後ろ足を食いちぎった。

ツービーの相手はもうどうにもならないだろう。足一本無くなり機動力も落ちた以上なすすべがない。

ポイズンリザードの後ろに回り込み。噛みつき体力を奪っていく。

ファウラの方はその後、数度同じ感じで背中に噛みつき、背骨をかみ砕くことに成功した様だ。


「お疲れー。思ってた以上に強くて安心して見ていられたよ」

「雑魚の相手でしたら、私たちにお任せください」

「そうです主様や『あんこ』様のお手を煩わせる様なことはありません」

なんか違う。こういう主従関係は堅苦しくて嫌だな。

「あのさ。もうちょっと砕けた関係でよろしく」

「・・・分かりました。気を付けます」

「徐々に慣れて行けば良いよ。嫌だったら嫌って言うし」

ポイズンリザードをインベントリに収納する。

「『あんこ』が興味が無かったって事は、ポイズンリザードは美味くないの?」

「不味いっす。ラッドより不味いっす」

「やっぱりそういう事か。美味かったら我先に狩りに行ってるし。そして焼いてくれとな」

「当たり前っす。美味い肉を主が焼いてくれると、さらに美味くなるっす」

「じゃあ美味そうな肉はこの辺に居る?」

「すこし離れた所に鳥が居るっす」

ちょっと考えて、さっさと狩って来ようと決める。

美味い鳥肉。今のところ、この世界では『リトルオーストリッチ』が一番美味い鳥肉だ。

アイさんの作った鳥の唐揚げである。

それ以上美味い鳥肉があるのか興味があるし。

『あんこ』のすこし離れた所は最大一時間程度の可能性もある。

急がないとナタリーやヘルミナが心配するからな。

あんこに騎乗し、ブラックウルフ達が着いてこられる限界の速度で向かう事にしよう。

今度はどんな魔物なのかな?

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