学校で(二時限目からその後)
ひとまず、休み時間の間は、旧校舎のトイレにいることにした。
おそらくあまり人が出歩くことはないだろう。
「しかし、なんでいきなり、、」
頭痛やめまいは、おそらくだが過去のいじめの記憶がフラッシュバックしかけていたのと、睡眠不足だろう。
だが、クラスの皆はどうしていきなりあんなことを・・・?
いや、考えるのはやめえよう。
私が嫌われているのはいつものことじゃないか。
それに、高校でもきっとあいちゃんが助けてくれる。
自分に暗示掛けながら廊下にでると、窓から景色を見ている男子がいた。
クラスの人ではないのだが、なぜだか見たことがある。
じっと見ていると、男子のほうも私に気づき話しかけてきた。
でも、私には、話しかけてきた内容もよくわからないまま、視界がかすみ、気づいた時には保健室のベットに横になっていた。
「あれ、、、」
「ななみさん、おはようございます。
気分はどうですか?」
「、、えっと、」
「体の不調等はありませんか?」
私が返答に困っているのを見て先生は聞き方を変えてくれたようだった。
「まだ少し頭が痛いです。。
あの、私、なんで保健室にいるんですか、、?」
「あー、それはあそこでのんきに寝てるつばき君って子が連れてきてくれたんですよ。」
「なるほど・・・・つばき君。。。わかりました、ありがとうございます。」
「はい。それじゃあ、先生職員室でやることあるから休んでいてね。」
・・・それにしてもつばき君か、、、。
聞いたことある、けど、中学にいたっけ、
いても中学じゃ皆私をいじめてたし、こんなことするわけない。
「さって、やぁな~なみちゃん!」
「は・・・?」
さっきまで寝てたはずじゃ、
「あれ、?驚いちゃった?俺狸寝入りしてたんだよね」
・・・なるほど。寝たふりか、、
「ところで、ちゃんってはずしていい?」
「あ、はい。おすきに。」
「んじゃななみ。俺のこと覚えてる?
小学三年生の時に転校した、幼馴染なんだけど。」
・・・うっすら記憶にあるような、でもなんで今更、
「俺さ、ななみが小6の時に両親が急死したってきいて、全然連絡先も知らなかったから、詳しく話せなくて心配だったんだよ、」
なるほど、同情か。
「別に同情ならしなくていいよ。私、今幸せだから。」
まぁ、幸せと程遠い気もするけど、これ以上同情されても困る。
「同情なんかじゃ・・・!」
「ななみー!!荷物持ってきたよ~って、あれ?!つばき!!」
「・・・?」
「幼稚園一緒だった、あい!覚えてない?」
「あ~!!すっげ!俺旧友に今日だけで二人もあったなんて、」
「ま、とりあえず、ななみ~!クラスのみんなが荷物まったくやってくれなかったんだけど、ななみの親友だから、あいが持ってきたよ!」
「ありがと!」
やっぱり、あいちゃんはいつも優しい。私なんかと仲良くしてくれて、、、
その後、少し時間がたってから私は自分の足で自宅へと帰ることとなった。
先生が家に電話してくれたみたいだけど、どうしても迎えにいけない。と言っていたと伝えられた。
迎えにいけない、か。
嘘なのは知っているが、無理に迎えに来てもらって怒られるよりはましだ。
帰ったらバイトに行けって言われるだろうな、
・・・まあ、家にいるよりはいいか。