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詩*夜空へ*

ぐるぐる

作者: a i o

愚にもつかない

おとしどころも

見つからない

はじまりと

おわりは

まるで同じ

古びたメロディの

メリーゴーランド

繰り返し

繰り返し

ぐるぐるとまわる


耳につくのは

壁に掛けられた

時計

噛み合った歯車

円の中の

長針と短針を

くるくるとまわし

音の数だけ

時を刻む


自分の尾を

追いかける犬のように

無邪気でいられたら、

倒れこんだベッド

乾いた瞳で

見上げる天井


屋根の上の空の上

星々は集い

ぐるぐると渦を巻く


薄明かりの(もや)

彼方に包まれ

この眠れない夜も

流れぬ涙の温度で

確かに淡く

在るのなら


蟻の吐息も

星の声


果てもなく

出口もない

されど


悩める銀河の

(つぶて)よ礫












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― 新着の感想 ―
[一言]  それでもこれが循環という名の、閉じた円環ではないと信じて。  位相をずらす、螺旋を描くと信じて。  弧を描き続けるしかわれわれにはできないのかもしれません。
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