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お友達との出会い

作者: 尾野恵麻

何も考えず読んでいただけると幸いです。

『ねぇ、由美』


「なーに、どうしたの恵理様?」


『もう、だから何回言ったらわかるの、恵理様はやめて頂戴な。

普通に、呼んでよ』


「いやー、何というか、様呼びの方が合ってるし、元々、様呼びだったし、

いいかなって」


『もう、分かったわよ。…そう言えば、わたくし達の出会いって何だった

かしら?』


「あぁ 、懐かしいなぁ。私達が学生時代の時だよ!

確か、高等部2年のとき…………」




◆ ◆ ◆ ◆




『あなた、モブの分際で!理人様に気安く話さないで頂戴‼︎理人様が穢れるわ。

それに、理人様と一緒に居て良いのはわたくし、ヒロインであるこの…………

わ・た・く・しですわよ‼︎‼︎

良いですか?その証拠に、わたくしとあなた、モブとでは全然違うのですわ!

わたくしは、黄金に輝く金髪にルビーのような瞳の持ち主の美少女‼︎

モブのあなたは、黒髪に、茶色の瞳の目立たないような、平凡少女‼︎

わたくしの方があなたに勝っていますわ。わたくしはモブのあなたと違い、

容姿端麗、頭脳明晰なわたくし。

だから、あなたは理人様とは釣り合わないのよ!』



!?え〜と、いきなり何ですか?

何故に、あの、恵里様が…。確か資産家の柊沢家のご令嬢様。

しかも、超絶美少女で頭も良くて、しかも優しくて、かっこいい。

恵理様!最高!恵理様ファンクラブメンバーとして、恵理様とのご対面は

めちゃくちゃ‼︎嬉しいぃ!!!!!!

…じゃなくて、生徒会長様と接点ってあったけ?

あ、会った。数回、プリントを渡す時に挨拶を交わすことがあった!


馬鹿か私は‼︎恵理様のご婚約様と話すなんて!!!!!!

恵理様に出しゃばった行為をしてしまった…モブ以下。

ファンクラブ副会長として、失格…………切腹も覚悟……。


私の顔は一気に青ざめていった。


『あなた、黙っていないで何か言いなさいの!しかも、今にも死にそうな

顔してるじゃない!?大丈夫なの‼︎

…さっきは言い過ぎたわ!だから、そ、そんな顔しないで頂戴‼︎

本当に、ごめんなさい!さっきは、わたくし自身、頭がおかしかったわ。

わたくしは黒髪とか、茶色の瞳のあなたが羨ましくて、そんな態度を取っ

てしまったの。ヒロインとか、モブとかそういうのはない。

わたくしの勝手だったわ、あなたは悪くないわ!本当にごめんなさい!

だから‼︎‼︎青ざめて今にも死にそうな顔をしないで‼︎』




「…う、そ…こんな私を恵理様は許してくださるのですか?

こんな私を恵理様は綺麗と…

なんと、ありがたき幸せ!恵理様、女神様‼︎本当にありがとう

ございます!」



『…えっと、言っていることが分からないのだけど、許してもらえたの

なら良かったわ。

…あの、あなたと言ってしまってごめんなさい。名前が分からなくて…』


「頭を下げないで下さい!!!!!!こんな私に話しかけてくださった

ことが嬉しいです。私の名前は竹内 由美です。」


『由美さん…由美さん!あの良ければなのだけど…

お友達になってください!』


「よろしいんですですか?私でも恵理様のお友達になられても?」


『お友達になりたいのですわ!』


「よ、よろしくおねがいします!」


『えぇ、こちらこそ!』





誤字脱字ありましたら、すいません。

お読みいただきありがとうございました。m(_ _)m

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