プロローグ
なろう初心者が書く、完全処女作の自己満小説です。
まだなろうに慣れていないので要素も使い切れてないかもです。
おかしいところがあればすぐに対処いたしますので注意して頂けると幸いです。
プロローグでは、まだ異世界だとかに全然触れれて無いです。ごめんなさい、、
死んだ今思うと、つまらない人生だった。
これといって卓越した特技はないし、中高の定期テストでも平均かそれ以下の点数ばかり。
努力は嫌いで、努力しているやつを頭一個上から見下すのが好きだった。
努力なんかしても無駄だろ、しているやつはただの馬鹿だ、
数少ない友達と駄弁りながら、そうやって文字通り馬鹿にした。
あれから8年ほど経って、俺は中小企業の営業職についた。
月のノルマを達成するためだけに毎日あちこち歩き回るだけ。俺はやり甲斐など微塵も感じられなかった。
そんな毎日を送っていたある日、母親からメールが来た。
内容を簡潔に言うと、同窓会のお知らせが来たが、お前は行くのか?ということだった。
俺は少し迷ったが、行く。と返事をした。
何年も会ってない友人達と久しぶりに話が出来ると思うと、その日が少し楽しみになる。
なにより、散々馬鹿にした努力していたアイツはどんな職に就いたのか、興味が尽きなかった。
あっという間にその日はやってきた。
名前は思い出せないものの、顔は記憶に残っていて、主語のないまま久しぶり、と何人にも声をかけた。
みんな、バラバラになったクラスメイトとの再会を純粋に喜んでいた。
しかし、ここに人一倍努力してたアイツは来なかった。
元々クラスの中心にいたアイツがこの同窓会を企画したのだと思ったが、それはどうも違ったようだ。
アイツと仲の良かったクラスメイトに聞いたが、アイツはどうも死んだらしい。
名前を知らない人はいないような有名企業に入社したはいいが、そこはブラック企業で過重労働やパワハラに耐えきれずに自殺。
もう3年も前の事らしい。
この話を聞いてすぐに、やっぱり努力なんかしても無駄なんだな、と再確認した。
アイツが自殺したことについては何も言えず、
「あぁ、そうか…」
としか口からは出てこなかった。それ以上も以下でもない、そうか。と、それだけ。
我ながら、俺は感情があまり無いのかな、などと思ったりもした。あながち間違いではないのかもしれないが、あのときは実感が湧かなかっただけだと勝手に信じている。
酒も飲んだし、初乗り520円のタクシーで実家にに帰った。
実家の元俺の部屋は物置になっていて、とてもじゃないがこんな埃っぽいところでは眠れない。
母親に、客人用の布団があるからそれをリビングにひいて寝な。と言われたのでその通りにした。
11月ということをもあり、廊下からの冷気でリビングも室温が低く、布団を鼻まで被って眠りについた。
目を開けると、まず視界に入ってきたのは白い髭を長く伸ばした爺さんの顔。
見慣れた実家のリビングの天井がそこにはない。
真っ先に口から出たのは
「…誰だこいつ。」
爺さんは俺を覗き込みながら、何か言っているのか口をぱくぱく動かしているが、声は全く聞こえない。
俺が何も聞こえてないことを悟ったのか、急に立ち上がってどこかへ行ってしまった。
おいおいおい…1人にしないでくれ。
一体ここはどこなのか、あの爺さんは誰なのか…。
まずは現状確認のために、上半身を持ち上げる。
座ったままの体制で、周りをぐるぐると見渡すと、右も、左も、前も、後ろも、360°真っ白な世界だった。
遥か彼方に地平線が見える…。
だだっ広いこの空間に、俺と布団だけがポツリと佇んでいた。
なんともシュールな光景。ワケがわからない。