【4】巨乳おねーさんがハーレムに加わりました
ルカちゃんと恋人になったものの、養っていかないといけない。
そこで俺は怪物退治を請け負うことにした。
俺のチート機能を存分に生かせるからだ。
エルフの国から少しはなれた森の奥。
下半身が蛇の恐ろしい怪物・ラミアがいると聞いてやってきたのだが。
俺が出会ったのは、下半身が蛇の巨乳なお姉さんだった。
「なぁに? あなたたち、ワタシを退治しにきたの?」
まず目に入るのは、その見事な白い二つのたわわな果実。
弾力があるのが一目でわかり、彼女がうごくたびにはずんで俺の目を奪う。質量があるにもかかわらず、その形は見事なものでつねにツンと上を向いていた。
「コウタさん、目がエッチです」
ぷぅっとルカちゃんがむくれていたけれど、それもしかたないことだと思う。
「やっぱりコウタさんも胸がすきなんですね……」
ルカちゃんは全く胸がなく、それで落ち込んでいるみたいだった。
「ルカちゃんにはルカちゃんのよさがある。ちっぱいだって俺は好きだ!」
「コウタさん!」
俺の言葉に、ルカちゃんが救われたような顔になる。
「それ堂々という事かなぁ。ご主人ってやっぱり変だよね!」
頭の上で、リックくんが面白そうに笑っていた。
「用がないなら帰ってくれるかしらぁ。ワタシはここに住んでるだけなの。邪魔するならぁ、殺すよ?」
ゆらゆらと下半身である蛇の部分を揺らしながら、お姉さんはにっとサディスティックな笑みを浮かべてそんな事を言う。
ついついその立派なおっぱいだけに目が行っていたが、街の人たちが醜悪というだけあって、俺基準ではかなりの美人だった。
きつめの眦に、形のいい眉。
艶やかな黒い髪は背中まで流れている。
歳は人にすると二十代と言ったところだろうか。
妖艶な魅力たっぷりの大人のお姉さんだ。
こんな綺麗なお姉さんを退治するなんて出来るわけがない。
しかし街の人たちは、彼女の後ろにある湖を利用したいらしく、討伐する気満々だ。
何かいい案はないかと考えて。
「俺と一緒にこないか?」
「はぁっ?」
蛇のお姉さんは、俺の提案に驚いたみたいだった。
「ここにいると、きっと人間に退治されるだろ? それなら俺と一緒に旅しようぜ?」
「……何か裏があるんでしょう? 騙されたりしないわぁ」
勧誘失敗。
醜悪な化け物扱いされてきたからか、蛇のお姉さんはとても疑り深かった。
「どうやったら俺を信じてくれる?」
「なら、ワタシを人間から守ってみせてよ。信じられるって思ったら、着いて行ってあげる」
「わかった」
俺はその条件を飲んで、しばらく蛇のお姉さんと暮らすことになった。
蛇のお姉さんの名前はイヴというらしい。
イヴを守って、俺は人間達を追い返すようになった。
「人間なのに、人間を敵に回していいわけ……?」
俺の行動が、イヴは理解できないようだった。
「どうでもいい人間よりも、イヴの方が大切だ」
柔らかそうな丸い二つのボールを目で追いながら、答える。
「ふんっ……変なやつね」
そう言ったイヴの声は、ちょっぴり照れているようにも聞こえた。
「コウタさんは、イヴさんをハーレムに迎えるつもりなんですか?」
「あぁそのつもりだけど、嫌か?」
俺のハーレム計画を、ルカちゃんには話してあった。
いいえとルカちゃんは首を横に振る。
「イヴさんもボクと同じです。コウタさんの愛で、助けてあげてください」
なんという理解のある恋人だろう。
ルカちゃんを思わず抱きしめれば、痛いですコウタさんなんて恥ずかしそうに腕の中で身悶えてくれた。
イヴと過ごすようになって二週間目。
すでにお金が底をついていた。
よく考えれば、イヴを退治した資金で生活していくつもりだった。
けどまぁ、食べ物ならイヴがくれた。
よくわからない生き物の生肉。
蛇だけあって、わりとイヴは大胆に生肉をむさぼる。血で汚れた顔はちょっと怖いけど妙な色気があって目が離せない。
しかし、このままじゃこの二人を養っていけないな。
そう考えていたある日、俺の目の前に人類最強が現れた。
「久しいな、コウタ」
雄々しい気配をまとって現れたのは、フローラ姫だった。
最初に動いたのは俺のほうだ。
先手必勝。油断すればヤラれると思った。
ありったけの力を込めて打った火球を、やっぱりフローラは素手で受け止めて空へと軌道を変えてしまった。
「……くっ、さすがは私のほれた男だ。だが、今日は戦いに来たわけじゃない」
そう言って、フローラ姫は俺の前に膝をつく。
「お前が目の前を去ってから、来る日もお前のことを考えて、自分の身に籠もった熱で死んでしまうかと思った。あそこまで私と戦えた男は初めてで……お前になら私の身を捧げてもいい」
「遠慮します」
フローラ姫にとっては最大の譲歩なんだろうが、そんなのいらない。
熨斗をつけてでも返却したかった。
「なんでだ! そっちのやつらより、私の方が美しいし、強さでも勝っている!」
「そういうところが苦手なんだよ」
高飛車なタイプも実は嫌いじゃないが、美人限定です。
もちろん俺の世界基準で。
見た目、大事。
不細工で性格も悪いのはこちらからお断りだった。
「俺はお前なんかより、この二人の方が断然好きだ。全くお前は好みじゃないから、悪いが諦めてくれ」
「……っ!」
ヘタに期待をもたすのも何なのではっきり言ってやれば、フローラ姫は目に涙を浮かべて、ドシドシと走って行ってしまった。
巨体なのにかなりスピードが速い。
「どうして……あの美しいフローラ姫を振って、どうしてワタシなんかを選ぶの?」
「俺にとってはイヴの方が素敵だからに決まってる」
戸惑っている様子のイヴにそう伝えれば、ふいっと顔を逸らされた。
その耳は真っ赤だ。
「本当、あんたって変わり者ね。でも、本気でワタシなんかがいいって言ってくれるならぁ、一緒に行ってあげてもいいわ」
こうして俺のたびに、巨乳な蛇のお姉さんが加わった。




