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9th Absolute zero

作者: 遍駆羽御

Absolute zero


詩:遍駆 羽御


産まれは誰にも選べない その運命を憎むのか? それとも――

最期まで気高く 剣を振るうか? 汝が選べ


戦場に鳴り響く死のネオン 敵を人として見るな

奴らは自分の命を奪う剣でしかない

夕暮れの荒野と同化する死体の影


涙を誘う 涙は伝う それはボクが生に執着した足掻き


激しい生に抱かれた果てに ボクらは何を手に? それと――

最期にこの手に 何が残るのか? 壊れかけの――


世界の憎悪と崩壊してく愛の熱


100度の熱を帯びた心臓は 要塞のように脆い

脆くないモノなんてきっと世界にない

確信したから友の亡骸を胸に抱き


涙を流す 涙は枯れる そしてボクは愛を完全に喪失した


鬩ぎ合う身体と身体 敵が情けを見せるものならば

その優しささえも利用して 仇打つべく惨殺の一撃を与える

いつしか ボクは何故 相手を憎しむのかさえも忘れかけていた


ナイフに握る幼い少女は ボクの胸を刺した

ママの仇 パパの仇 だと

ボクは・・・・・・ありがとう ごめんね そう少女に伝えた


産まれは誰にも選べない その運命を憎むのか? それとも――

最期まで気高く 剣を振るうか? 汝が選べ


激しい生に抱かれた果てに ボクらは何を手に? それと――

最期にこの手に 何が残るのか? 答えは・・・・・・


ボクという死体




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