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春休み


「次に会うのは始業式だね」

「透子と同じクラスの方が楽」

「楽じゃなくて、楽しい、だよ」

 ショッピングセンターを出て、電車に乗る。最寄駅で降りてからしばらく歩いていると、おやつの時間から少し過ぎる頃、私の家の前に着いた。とりあえずここで解散しよう、といった空気。

「じゃーねーっ」

 楽しそうに笑顔を見せながら、ぶんぶんと手を振りまくる透子。私も右手を少し上げて挨拶を返す。笑顔があったのかはよく分からないけれど。

 音符が弾むように、ぽんぽんと歩く透子の後ろ姿をしばらく見送って、玄関のドアに手をかけた。その際、何故か溜息が落ちる。

 透子と始業式の話をしている時、嫌な予感がした。そんなものばかり外れないから、少し憂鬱なの。

 数日後の始業式、なにか起こるような気がするんだ。

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