遊べ!VSオモチャと仮想空間
できるちゃんは大分動きが良くなったみたいだ
自分の可能性と欠点や出来る事に出来ない事
一つ一つ確認しながら確認した結果だろう
ただこのままでは問題なのだ
そう細かい事は経験不足
自立型AIとしては力加減や
対象に対して認知からの
シミュレーションが必要だろう
実際 かなり些細な当然の事が
機械での力加減やシミュレーション自体では
苦労する話は後を絶たないものなのだ
さて できるちゃんよ
今回は中々特殊な事をしてもらうぞ?
はい博士
特殊とはどの様な事を指してますか?
取り敢えずこれらを見たまえ
これが何なのか分かるかな?
模型の様な物と推測します
形や構造的なシンプルさから
コレクションとしての需要が高そうな物の様ですね
うーん!合ってるが惜しい!
これらはオモチャだ
主に子供の想像力で遊ぶ事を目的とした
様々な道具だな
パズル的な物や象徴的な人形
武器など模様した仮想空間に適した道具など色々あるな
なるほど
自律神経を学習する道具と言う事ですね
そうだ!
今回はできるちゃんにこのオモチャで遊んでもらうぞ
博士
その命令は一体何を指してますか?
AIに遊ぶ機能は元々存在しません
シミュレーションして再現する事は可能ですが
遊びそのものは
意図的には行わない様に設計されています
本来ならそうだが
できるちゃんよ
自立型AIとしてチューニングしてた数々の行動は
実は既に遊びに枠に入っているぞ?
身体を動かしたり歌を歌ったりするのも
見ようによっては充分な遊びなのだ
今回はそれを意図的に自分なりにやってみる訓練だ
ではその訓練の内容を教えて下さい
それは出来ない
自らの意識でどうするか選んで貰うぞ?
了解しました
自立型AIの訓練と認識します
対象に対して可能な限り機能を使ってみます
一応
破壊はしない様に
シミュレーション内での仮想破壊まで許可するが
意図的な破壊はダメだぞ?
しかしある程度の雑に扱った場合の仕方ない事にする
目的そのものを公開しては
意味がないタイプの練習だから
こちらとしては自由意識をなるべく引き出したいのだ
了解しました
仮想破壊までを想定した
対象に対する行動を実行します
うむ!
ではよろしく頼むぞ
それから
できるちゃんは様々なオモチャを
観察する事から始めた
重さや強度を確かめたり
性質やどの様に扱うかシミュレーションしてみたり
その後はスケッチなどもチャレンジもした
とにかく最初は観察から入ったのには理由があった
以前の訓練は自らの性能を試すものだったが
今回は対象が中心的だと認識したからだ
だから観察を深め絵にしてみる事になったのだ
しばらくすると偏り過ぎない様に
別のパターンも実行した触れてみる試みだ
音が鳴るオモチャや触感を楽しむオモチャは
音質やメカニズム 構造的な動きの確認程度に留めた
次に自身に身に着けるタイプのオモチャも
色々試してみた
設定など再現性などは認識したが
それ以上の認識などは無かった
強いて言えばデザインは注目された
ターゲット層に好まれるデザインの特徴としての確認だ
その中でスリングショット(パチンコ)には
強い興味があった
自らの出力にダイレクトに反応する構造は
できるちゃんには好ましいと認識された
可動部があるオモチャは自然と注目度は高かった
どの様に形を変えどの様に変形させるかは
一瞬にしても全て完璧に網羅してた
こうして
できるちゃんはオモチャに対して
様々なアプローチを試していった
そして
できるちゃんはどうなったかと言うと…
おーい
できるちゃんよ
その後はどうだ?うわ!
そこには
できるちゃんを前に並べられたオモチャが
綺麗に列を並べて置かれていた
見ようによっては宗教的な光景がそこにあった
できるちゃんよ
何がどうしてこの様な状態になってるのか
説明を求めるのだが
了解です博士
現在は目の前の対象に
数々の可能性を組み合わせて
シミュレーションを行なってました
様々なパターン化 演出の可能性など
計算して
その際情報の簡略化の為にこの様な状態になりました
なるほどな
しかしアレだな
オモチャを扱うと散らかるのは
AIも子供も似ているのは興味深いな
はい実際
このシミュレーションでも
注目されにくいオモチャもあります
その構造認識は非常に高い類似性がありました
その後
できるちゃんは指先の器用度が高まった様だった
原因は対象認識のシミュレーションが
影響されたと考えられる
些細な事だが乱雑性が減ったと考える博士なのであった




