第6.5話◆貯金をする為の心掛け #2
◇【矜持(プライド)】を薄める
自分は貧乏だと思い込む、例え300万円持っていても。
自然と物を大事にするようになるし、他人から物を貰うとすごく嬉しく、欲しかった物を拾ったらラッキーと思うようになる。些細な事で多幸感が溢れ、とても安上り。
ブランド物など、自分の身の丈に合わない物を買って生活が困窮するのは無意味。誰かが誉めてくれたり、羨ましがられたりするのがそんなに気持ち良いものなのか、そんなに注目されたいのか、自意識剰過ぎる。
自分に自信が無いのかも。人は人、自分は自分と思わなければならない。ジュエリーは石である。
身の丈に合わない生活をしている輩は、犯罪予備軍かもしれない。
地方出身の知人が目黒にどうしても住みたいと駅から遠いアパートを見つけたそうだ。給料額は何となく想像できる、彼女の周囲にはトラブルが多かった。イヴ・サンローランを愛用し、ブランド物を身に付ける非常にグレーな人物、近くに居たいとは思わない。
例え、割引シールの貼ってある物を買ったとしても、卑下する事は無い。
それを「貧乏臭い」と揶揄する他人がいたら、見下す方が間違っているのだ。同じ商品の価格が違っていたら、安い方を買うはず。
車が200万円で売っていたとして、違う店で50万円安く売っていたら、「この店で買えば良かった」と後悔するのではないだろうか。買った商品が次の日からセールで値下げしたら、「待てば良かった、失敗した」と思うだろう。
わざわざ高い方を買う人は、ボランティア精神の溢れた余裕のある方で、その店と付き合いがあり、懇意にしているのかもしれない。
しかし、通販の方が安いなーと思って買っても、安いなりの理由があったりする。
Amazonが安かったので注文したら、パーツが欠損したアイリス・オーヤマの洗濯機、マークがはがれたPUMAのウインドブレーカー、ビニールコーティングに失敗した荒木飛呂彦の本…目で確認できないので当然だ、店頭で売れないからネットで優先出荷しているのであろう。
安っぽい、昭和だね、それお古?と言われても、「えへへ」と笑ってごまかそう。バカにされるのは癪(しゃく)だから、プライドは薄くする程度で「それが何か?」と超然に構えているのが、自分の心の安定にもつながると思う。
長いので分割しました。