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寒いのに どうしてそんな服で来たの

暖かい恰好をして来てと

いつもいつも 言っているのに


ほら 手袋を貸してあげる

これで 手は寒くない


ほら マフラーを貸してあげる

これで 首も寒くない




あなたは不思議な顔をして

私をずっと見つめ続ける


私は首を傾けながら

あなたの顔を見つめ続けた



「……いらない」



あなたは一言つぶやいて

手袋もマフラーも突き返す


なんで? なんで?

と私が返せば



暖かいからいらないと言う



どうして? どうして?

と私がつのれば



熱いから いらないんだと言った



私はあなたに手を伸ばす

あなたの耳は熱かった

あなたの頬も熱かった



あぁ どうしよう

私は頭の帽子をはずし

染まる頬の 熱を冷ました

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