表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/51

#1 神からのお告げ

「小説家になろう」での投稿初作品となります。つたない文章ですか、暖かい目で見守って下さるとありがたいです。

「ふぅーーーーーーーー」


仕事をひと通り終えて、俺は駅のホームで一息ついた。

今日も一日疲れた。家に帰って、1杯やるかそんな呑気なことを考えながら、電車が来たのを確認し、立ち上がった……


「っつ。あれ?ここ、どこだ?」


慌てて、辺りを見渡すと、そこは駅のホームではなく茶の間の1室。そこには、いかにも古来日本の和室を感じさせる生け花に、水墨画、木彫りの熊、それに最新型の電話・・・・・・あ、そうでもなかった。にわかに信じられず、顔を突っぱねるが、ただ痛いだけだった。するとそこに一人の老人が入って、ちゃぶ台の前に座った。


「座らんのか?」


そう即されて、俺もちゃぶ台の前に座る。するとお茶とお茶菓子が出された。ゴクリ。やっぱ、お茶サイコー!


「っていやいやいや!まず、ここはどこで、あなたはだれですか?」


「あぁ、ワシは神で、ここは神の国じゃ。君たち人間で言うところの天国みたいなものじゃ。」


天国か、へぇ~~~ここが。なるほどなるほど。以外にちっぽけなところなんだな。え、てことは…


「ちっぽけなところで悪かったのぉ。けど、君は死んではおらんよ。ただ、ワシらの制度でな最近地球の人口が増えすぎとるからのぉ。神の国の人口削減策でのぉ〜。ちょいと他の世界とか、過去に行ってもらっとる。」


「あ、そうなんですかぁ…」


心を読まれたせいか、顔が自分でも分かるくらい引きつっている気がする…

すると、自称神様?が1冊の分厚いファイルを出した。


山田誠(やまだまこと)君、32歳、誕生日1月19日、独身、両親健在、姉と弟がいる。仕事は大手商社に務める商社マンで、海外赴任の経験多数あり。年収は約1200万。ほぉ〜ずいぶん、もらっとるのぉ。」


「いや〜それほどでも。ってなんで知ってるんですか??」


「神じゃからの。」


「・・・」


あ、もうわかった。本当にこの人神だわ。だって、俺のことめっちゃ知ってるじゃん。もぅストーカーみたく知ってるじゃん。


「ストーカーじゃない、神じゃ。で、君のポイントは…」


「あ、すいません。もう信じます。で、そのポイントって…」


「今から説明する。待っておれ。お主のポイントは10万ポイントある。このカタログからそのポイント分だけ、転生する世界に持っていける。しっかし、この歳でこのポイントは高いのぉ。」


そう言うと、神様はカタログとやらを差し出した。いざ、カタログを開いてみると、船や家、銃や剣など武器まで…なんか、魔法のステッキとかあったけど、魔法とか使えんの?


「なるほど、お主。商人として、よくやってきた。いろんな国の人から感謝されとるぞ。このポイントの理由も納得じゃわ。」


そう神様に言われた。あれ?なんか見えないぞ…感謝の言葉を知った俺は涙が自然と流れていた。現世からいなくなったとはいえ、自分が世のため人のため生きたかどうか心配だったのだろう。やっと、それが報われた気がした。そんな俺を神様は暖かい目で見守ってくれた。


「ほら、これで涙を拭けぃ。ところで、お主はどこに行きたい?行きたい所を言ってみなさい。」


「グスン……行きたいところですか……それならば、戦国時代がいいです。」


「よいのか?異世界とかでもいいんじゃぞ?」


「いえ、一度行ってみたかったんです。中学の頃、歴史好きでしたから。」


「そうか、早く決めることは良いことじゃ。」

まるで、おじいちゃんのように、微笑む神様に、俺は涙を拭って、カタログを開いた。改めてページをめくると、いろんなものがあって、面白い。


「じゃあ、まずはこれにします。」


俺が最初に選んだもの。それは戦艦だった。

戦国時代で戦艦って少しずるい気がしたのだが……神は笑顔で全然オッケーという顔をしている。


「戦艦っていっても何にするんじゃ?」


「あぁ、長門型戦艦一番艦長門|《高性能型》で。残りは戦国時代らしく、剣と槍を。あと、護身用で銃も。これで8万ポイント。

残りは1万ポイント分を身体強化に、剣術とか使えたらいいですね残りは戦国時代で使えるお金と服、それから食料にお願いします。」


「若さゆえか、決断もはやいのぉ?」


「そんなに、若いですかねぇ?もぉ、32歳ですよ。」


「ワシからしたら、若いんじゃ!」

それもそうか、相手は神だし、何千年何万年と生きてるんだよな。もぉ頭が上がらない!


「じゃあ、今から転生するが、本当に良いのか?家族とか…」


「良いのかと聞かれれば、嘘になります。確かに、両親にはお世話になったし、姉や弟にも、それなりに。上司や同期にも仕事でお世話になりました。でも、神様から選ばれたんです。仕方ないですよ。だから、いろんな人に感謝されている自分もいろんな人に感謝している。そんな人たちのためにも、向こうで恥じないよう新しい日本を作って、歴史に名を残してやりますよ!山田誠、ここにありってね。」

さっきとは違う不安げな表情を見せる神様に俺は、笑顔を見せる。


「わかった。お主の活躍は空から見ておるからのぉ。これは選別じゃ。」

神様はそう言うと、一つのお守りをくれた。


「そのお守りはお主をきっと守ってくれる。長年、多くの人間を見てきたが、ここまでワシが惚れた人間はおらんのじゃぞ。あと、16歳位に若返らせたから。では、頑張るんじゃぞぉ。」


「はい!ってえぇ!!」

そう言って俺は戦国時代初めの1550年への地へと降り立った。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 大和ちゃうんかい
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ