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嫁を探さば剣戟が!  作者: めろんぱすた
<><><><><><>序章<><><><><><>
24/25

街を外らば冒険が!




「もう!何も言わないで行くなんて、お姉ちゃん悲しい!」

「そうだぞトモキィ!」

「全くその通りだ!私の私が淋しがっているぞ?あ、ぬぁにをぉふぅふぅ!ひぃ、ふぃふぁいふいふぁういぃい!!」


とにかくお前は黙れ


「わ、悪かった!不相応だった!失言だった!何でもするから許してくれぇぇぇ!」


そうか、何でもするのか。

顔に影を落としながら

変態が羞恥に染まるであろう命令をした。


「じゃあ、脱いで貰おう!」

「お安い御用だ!!!」


すぐさま衣類を脱ぎ捨て

艶かしいその肉体を

周囲へと見せつける。


…あれ??

この手の変態って

1対1以外だと恥じらうんじゃ…


そのやり取りを見ていたティノが

俺の前に立ちはだかる。


「貴女、貴女は見ていてとても危険な匂いがします!そんな無責任な行動ばかりして、私のトモ兄を…」


そうか、しっかり見ていてくれたんだなティノ…

むしろ何でそんなに知っているんだ?


「トモ兄を…幸せに出来るんですか!?」

「うぇえ!?そっちぃ!?」


案ずるなと言わんばかりに

自信に満ちた顔をする紅髪。


「君が婿入りしてくれるのなら、私は大歓迎だ!不自由ない生活を約束し、君の肉欲を如何なる時でも満たすと誓おう!!どうだ?私の元へ来ないか?」


真剣な眼差しを向ける紅髪。

嘘偽り、という訳でも無さそうだ。


「考えてはおくよ。あ、そういえば名前、聞いてなかったな!」


婚約や、宣誓よりも、

何より重大な事を聞き忘れていた。

紅髪は思い出したかのように名乗りを上げる。


「申し遅れました。私、名をクラリーチェ=ジェロディと申しますの。貴方様との出会い、光栄に思いましてよ?」


深々と綺麗な御辞儀をするクラリーチェ。

その名を聞いた途端、3人が膝を折り

クラリーチェへと頭を下げる。


「今までの無礼な発言、大変失礼致しました。どうかお許し下さい!」


ティノが態度を急変させたという事は…


「ひょっとして貴族なの?クラリーチェって」

「あぁ、ジジ…御父上様が国王の座に君臨していてな」

「へぇ〜、って事は王妃?」

「王妃なのはババ…御母上様だ。私は王女という事になっている、一応」

「王女なのか!今さらで何だが敬語使った方が良いのか?」


クスクス、と可笑しそうに笑うクラリーチェ。


「些か遅いぞ!いや、全然そのままの口調で構わん。気に入った!トモキ、本気で私と婚約しないか?」

「クラリーチェが幼馴染にさえなってくれるなら…いや、う〜ん…」


確かに彼女より高貴で麗しい女性はいないだろう。

だが、王女と幼馴染になるという事は

それに合わせて

俺の全ても変わってしまうのではないだろうか。

家族や友人…ティノとの絆までも。


それは、それだけは避けたい。


「クラリーチェが王族をやめて、俺の所に嫁いでくれるなら、喜んで結婚するよ!」

「「「えええええええええ!?」」」


3人は血相を変え絶叫する。

1人は腹を抱えて大笑いする。


「こんな大馬鹿者は見た事ない!!トモキ、お前は何て勇敢で無礼で格好良いのだろう!王族をやめる…考えた事も無かったな…成程。では、早速準備してくる!《ヴァンデルン》!!」


変態で綺麗な紅髪の王女は

光の粒となって何処かへ消えた。


しかし、あんな変態の王女が

いるなんて予想だにしなかった。


気まずそうな雰囲気漂う中

ティノは多々呆れ顔でこちらに話し掛ける。


「あなたっていう人は…でも、そういう何者にも臆さない所、私は大好きです!」

「おう、ありがとうティノ!俺も大好きだぞ!」


ティノと抱き合う。

ティノは涙を浮かべていた。

またも兄妹の絆を深めていると

慌てて2人が抱きついて来る。


「お姉ちゃんも皆の事大好きよ〜!だから仲間外れにしないで〜」

「別にそういうわけでは…」

「トモキもティノもお姉ちゃんも大好きぃ!」


4人で抱き合う形になっており

何だか1つの家族のようだ。



少しだけ寂しいなぁ…



「怪我に気をつけるのよ〜!」

「頑張れよぉトモキー!!」

「兄さん、いいお嫁さんを連れて帰ってきて下さいね!!!」

「おう!」


後方から手を振ってくれている3人へ

こちらも大きく手を振って応える。


ーいってきますー



心の中で叫び、一歩を踏み出したー




これからが本番だぁ!!(≧∇≦)

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