夢を語れば現実が!
はじっま〜るヨぉ〜
俺の夢は、
'幼なじみの女の子と結婚すること'
…だった。
だった、というのは
俺ー三戸部智己ーが
12歳になるまで
ある〔事実〕を認知していなかったからだ。
それに気付かされたのは
幼かった俺に放たれた無慈悲な
親友の一言であった。
「トモキに女の幼馴染なんていたっけぇ?」
「えっ」
そう、俺には女の幼馴染なんていなかった。
幼かった俺の夢はたとえ
死に物狂いで努力しようとも
世界一の大富豪になろうとも
かの難攻不落の【神殿】を攻略しようとも
叶わぬ夢なのであった。
それでも幼かった俺は、
「そんなの嘘だ!この世界は広いんだ!
絶対に見つけてお前の前でぷろぽーずしてやる!」
そんな安直な考えで5年間、国中を探し歩いた。
いるはずもない幼馴染の為に。
そしてやっと俺は目覚めた…現実に。
あれから1年の月日が経つ。
同期はその殆どが【神殿】を
攻略すべく冒険者となった…と聞く。
もう長らく外には出ていないので情報は
現役冒険者の妹・ティノから仕入れている。
まぁ、しっかり者の妹の事だから
信じていいだろう。
何より、カワイイからな。
あれ?
そういえば、何で妹のティノと姓が違うんだ、俺?
読んで頂いた方、本当にありがとうございます。どぅんどぅん更新していき(たいと思い)ます!