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第6話

 3人は街中を駆ける。

 そして異様な十字路に出くわす。

 あたり一面に血で描かれた文様のようなもの。

 その場所に動く死体も、動かない死体もなかった。

 その異様な光景に3人は立ち止まる。

 

 バケツを持ってくる男性が一人。

 血を洗剤で洗い流している。

 綺麗にクリーニングされたスーツと青いネクタイは彼に似合っていた。

 茶色い頭髪は爽やかに風に吹かれている。

 男性は振り向く。

 「誰だ?ここは俺の領域だ」

 いかにも好青年といった顔は、とても整っていた。

 「すまない、たまたま通りかかっただけだ。ところで、この絵は何だ?」

 男性は答える。

 「正直言えば、俺にも分からない。おそらく宗教的なものだろう」

 「俺の領域?」

 「ああ、ここは素晴らしい。特に夕方。この道の向こう側で夕日が見えるんだ。丁度日が地平線に入る」

 男性はその道を指差す。

 なだらかな坂になった道は建物を掻き分け、遥か遠くまで続いているようであった。

 「こ、ここは安全みたいだ。ここに居るのはどう?」

 ミロスは戸惑う。

 「駄目だ、安全とは限らん」

 「そうだ、ここは私の領域だ」

 そこに更に1人の男性がやってくる。

 「領域とは、それは自然的だろうか」

 白いシャツにデニムを履き、黒縁のメガネを着けた男性。

 やや細く、白髪だけの割には若い、中年といったところか。

 「誰だ?」

 「初めましてこの不自然なところで、不自然な者よ」

 男性はゆっくりと歩きながら、ゆっくりと話す。

 「どうゆうこと?」

 「ディクソン・H・ビーチ、殺害人数11名。私は知っている。そいつの家に地下に、嬲り殺された死体があると」

 「何を言っているんだ?俺は何の罪もない。殺人はおろか、窃盗すらしていない。やったことといえば、交通違反くらいだ」

 「ディクソン・H・ビーチ、職業は会計士。マーティン・アンド・シムス株式会社所属。26歳。年間給与400万、そして」

 ディクソンはバケツを置き、男性に詰め寄る。

 「何者だ?君は」

 「セウタ・フェルディナンド、訓文派だ」

セウタは言った。

 「あそこだ」

 その目線はカルヴァの方を向いていたが、見ているものはその先であった。

 「すみません。通じる話をしませんか?」

 「その必要はない。そろそろ目覚める」

 セウタがそう言った少し後、十字路南西の家でゾンビがドアを破る。

 その数は11体であった。

 それを皮切りに、十字路4方向からもゾンビが波のように集まる。

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