私は好きな男性とは付き合えないのに、彼の男友達と付き合う事になったのは何故なのだろう?
”私は好きな男性とは付き合えないのに、彼の男友達と付き合う事に
なったのは何故なのだろう?“
・・・私には10年以上、ずっと好きな男性が居る!
こんなに私は彼のことが好きなのに、私は彼に近くづく事が出来ない。
私みたいな女が彼に近づくのは彼に迷惑をかけてしまうんじゃないかと
不安で近寄れないのだ!
”彼は本当に素敵な男性で、私には勿体ないと想ってしまうほど
本当にステキな男性!“
だけど? 10年以上も ”同じ男性“ に片想いだと辛くて
何度も諦めようと想った事もあった。
それでも諦められないのは、”私が心底、彼の事が好きだからだ!“
だから10年以上経った今も、少しづつだが私は彼に近くづけるように
頑張る事を自分に誓う!
『”あのさ、ヒナタ! 今度の日曜日、空いてる?“』
『えぇ!?』
『”遊びに行くんだけど? 溜くんも来るよ!“』
『えぇ!? 本当!』
『うん!』
『どう? 来る?』
『行く行く!』
『じゃあ、また待ち合わせ場所とか時間が決まったら連絡するね!』
『うん。』
最初はこんな感じで、男女何人かで何処かに遊びに行く事があるのだけど、
まさか? 私の好きな男性も来るなら絶対に行きたい!
私はいつもよりオシャレをして、日曜日! 遊びに行く。
『ヒナちゃん、今日の服かわいいね!』
『えぇ!? そうかな。』
『うん!』
『溜はどう思う? 今日のヒナちゃん可愛いよな~』
『そうだね、可愛いよ。』
『・・・あ、ありがとう。』
・・・私の大好きな彼に服を褒められた!
私が持っている服の中で一番可愛いと思っている服。
彼がその服を褒めてくれたのだ!
嬉しくてにやけてしまう。
そんな私の姿を、別の男性が見ていた!
『”ひょっとしてだけど? ヒナちゃんって溜の事好きなの?“』
『えぇ!?』
『だってやたらと溜の前だと照れてるし! 女の子の顔してるよ。』
『”・・・べ、別に関係ないじゃん、“』
『・・・ご、ごめん、要らない事聞いちゃったかな。』
『・・・・・・』
『じゃあね!』
『・・・・・・』
自分の気持ちが他の男性にバレてしまった!
動揺して凄く強い口調で言ってしまった事を反省している。
ただ、”私は10年以上、ずっと彼に片想いをしてきて、誰にもバレずに
今まで来たから、自分の気持ちを他の男性にバレるのは凄く嫌
だったんだと思う!“
・・・でもその彼は、”後日、私に協力してくれると言ってくれた。“
条件として、”彼と付き合うという事で成立してしまう。“
『”大丈夫! 俺が何とかしてあげるから!“』
『・・・で、でも? 溜クンに私の気持ち伝わるかな?』
『伝わるよ、俺とは見せかけの恋人だから! 何にも気にしなくて
いいからね! 俺と一緒に居たら絶対、溜が居るから!』
『・・・ううん、』
*
・・・私の好きな彼の男友達と付き合い出して、私の好きな彼と普通に
会えるようになった!
”不本意なカタチではあるけど、それでも私は彼と会えるなら好きでもない
彼の友達と付き合う事なんか大したことじゃないわ!“
それに彼の男友達は、”凄く良い男性で、私と付き合っているのに、
協力してくれて私に何もしてこない!“
”本当に形だけの恋人。“
でも? 彼の男友達と一緒に居るうちに、いつの間にか私は彼の男友達
の事を彼以上に好きになっていた事に気づく。
今更、どう言えばいいのだろう。
しかも? ”10年以上好きだった彼に私の気持ちが伝わっていて、
彼も私の事を好きになってくれているみたいで、“
こうなって来ると? もうどう断ればいいのか分からずにいた。
そんな時、昔から仲が良い女友達に私はこう言われる!
【自分の今の気持ちに素直になったら? 自ずと答えは出るでしょ!】
確かに、今の私は10年以上好きだった彼より彼の男友達の方が好きだ!
だから私は彼の男友達にこう言ったの!
『”今! 私が好きなのは溜クンじゃなくて、秦クンみたい!
だからこれからは、本当の恋人同士になってほしいの。』
『えぇ!?』
『ダメ?』
『・・・ううん、そうじゃなくて! 少しビックリしただけ。』
『ごめんね今まで、これからは秦クンだけを見るから!』
『うん!』
10年以上好きだった彼より彼の男友達をとった私。
凄く不思議なのだけど? 今が一番私は幸せなのかもしれない!
片想いじゃなく両想いになれたし、元々好きだった男性ではないけど、
これからは彼と一緒に恋を満喫しようと思うの!
最後まで読んでいただいてありがとうございます。