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幼馴染と初恋の美少女に迫られて困ってます?!  作者: ちーずとーすと


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22/22

ep.17 プチパニック

 雑誌の撮影から数日後。朝から学校が騒がしい。教室に向かい歩いていると廊下からザワザワと小声で話すのが聞こえてくる。


 「おいおい見ろよ、あんな奴この学校にいたか?」


 「いや、見たことない。多分芸能科だろ。」


 「ねえあれ、今日発売のwanwanに載ってた子じゃない?」


 「本当だ!!あの表紙でひまりちゃんと写ってた人だ!!イケメンすぎ!!」



 そういえば今日は例の雑誌の発売日だ。ティーン層に人気のアイドルや女優が専属モデルを務めていることもあり全国の女子高生を中心に人気のファッション誌らしい。そしてそれはうちの学校の生徒も例外ではなかったようだ。


 教室に入ると一気に俺に注目が集まった。そしてクラスの一軍女子が数名駆け寄ってきて話しかけてくる。


 「ヒナタっちどうしたのそれ?!めっちゃイメチェンじゃん!!」


 「今日のwanwanに載ってたのもしかして日向くんなの?!」


 普段は挨拶程度しか話さないTHE陽キャ、それもそのトップに君臨する神澤媛華と朝日奈萌実がいきなり声をかけてきて思わず仰け反ってしまった。


 「そうだよ、モデルが急遽出れなくなったらしくて代わりに出た感じ」


 「いやぁヒナタっちがこんなポテンシャルを秘めてたとは、、、ひまりちゃんにも引けをとらないなんて凄いよ〜」


 「まぁ双子だしな。」


 俺がこう告げた瞬間、クラスがしんと静まり返った。そして俺は即座にやっちまったと思い口をつぐんだがもう手遅れである。一瞬の静寂の後、教室がどよめきで溢れ返った。それもそのはず、俺は夏川ひまりの兄であることも、ましてや双子の兄妹がいることすらも幼馴染以外には話していなかったのだから。


 「え、、、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ!?!?」


 「おい日向!!お前変な嘘つくなよ!!」


 「ナギ!!ついても良い嘘と悪い嘘があるぞ!!!」


 こうなってしまったらもうハッキリいうしか無いか。別に隠す理由も特に無いしな。腹を括って俺は騒ぎ立てる男子に言い放った。


 「俺は夏川ひまりの双子の"兄"だぞ。ちゃんと血も繋がってるし、まぁ似てるかは分からんけどな」


 すると普段はおとなしそうなメガネ系男子、草薙颯太が俺をまじまじと見つめた後で口を開いた。


 「確かにイメチェン前は分からなかったけど改めて見ると顔のパーツは似ているような、、、もしかして、、、似せてる???」



 おい草薙、なぜこの流れでそうなる。寄せるも何も遺伝子的なやつだから勝手にそうなるんだよ。てか何で男子高校生がトップアイドルに寄せに行くんだよ。コイツは意外と天然なのか? そう心の中でツッコミを入れていると誰かに後ろから肩をポンと叩かれた。


 「おいおい渚!!随分イメチェンしたじゃねーか!!!超似合ってるぜ!!」


 バスケ部の朝練が終わったイツキが教室に入るなりいつもの如く絡んできたのだ。


 「助けてくれイツキ、俺が口を滑らせたもんでこいつから本当に双子の兄妹がいるのかって疑われてるんだよ。お前からも何とか言ってやってくれよ」


 するとイツキは任せとけと言わんばかりにウインクをかましグッドジェスチャーをして話し始めた。コイツ、本当にチャラいな。女だったら即落ちだぞ。


 「あー、渚が双子ってのは本当だぜ? 幼馴染の俺が保証するわ!!」


 すると騒ぐ男子が静かになり始めた。


 「シバ、幼馴染ってことはお前も会ったことあるのか??? その、夏川ひまりに、、、」


 「夏川ひまり? 何でここでポピキャンのメンバーが出てくるんだよ?」


 しまった、そういえば小さい頃のひまりは体が弱かったからイツキと会ったことがないんだった。


 「日向の妹、ポピキャンのひまりんなんだろ?」


 するとイツキが驚いた表情を向けてきた。それに対して俺は無言で訴える。頼む、どうにか察してくれと。そして何かを察したイツキはこう続けた。


 「あー!!そうだったな!!芸名だと誰だっけってなるわ〜。まぁとにかく渚の妹が夏川ひまりってのは本当だからさ、信じてやってくれよ!」


 コイツの察しの良さには毎回驚かされる。ありがとう親友よ、恩に着る。


 そしてタイミングよく担任の林が教室に入ってきたことで一旦その場は収まったのだった。

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