平和な異世界英語勉強1日目
本とかないのかよ。あっても英語だから、読めないのか、俺は。トホホ。
俺はもうやることが無いので寝た。
翌朝起きたら、10時半だった。
「やっべ!完全に遅刻だろ!こんなもん」
俺はカーテンを開けた。シュエリーが時間割をしていた。シュエリーあいつも寝過ごしたか。
俺はさっさと着替えて、外に出た。飯は何故か日本円が換金されていたので、買えばいい。
丁度俺が外に出た頃にシュエリーも出てきた。
「何やってんの?遅刻するよ?」
まぁ俺が言ってる言葉は日本語の為、もちろん通じない。シュエリーは俺が焦ってる様子を見て、ちょっと笑って、
「What are you in a hurry for? Work doesn't start until 11:30.(何焦ってるの?始業は11時半だよ?)」
イレブンってとこは11時?サーテなんとかは3か?てことは30分!とある本ののおかげでイレブンは知っていた。始業もしかして11時半?そんな遅せぇの?
ん?俺はなんかめちゃ痛い視線向いてるのを感じた。
うぉ、あいつらなんだ?シュエリーのストーカーか?
とりあえず学校の行くまでの道を俺はシュエリーに案内してもらった。大体10分ぐらいで着いた。
授業が始まった。
1限目は数学の授業であった。先生の言ってることは一切わからんかったが、数字は分かった。解答している途中にシャーペンを落とした。俺は拾おうとしたが、シュエリーが拾ってくれた。
「Why did you drop your mechanical pencil?(なんでシャーペンを落とすのよ?)」
少し笑っていた。案外笑う人なんだなと俺は感じた。
2限目は国語であった。けど英語だから俺は一切分からずに寝た。国語の先生は起こさない代わりに笑っていた。
3限目は社会であった。歴史ではあったものの、英語で書いてあるので、俺は一切分からないので、また寝た。少しだけシュエリーを見ると、こんな俺を見てまた笑っていた。
3限目が終わると担任が帰ってきて、
英語を喋ったが、生徒が帰っていくので、俺も帰ることにした。俺は廊下を歩いてる途中、廊下の窓から、シュエリーが誰かと外で何かしているところを見た。
言葉が分からないのに、なぜか俺は盗み聞きをした。
「Xuelly, please go out with me!(シュエリーさん、僕と付き合ってください!)」
多分シュエリーとか言ってたし、告ってると思う。
「Sorry, I don't have anyone I like yet.(ごめんね、まだ私好きな人がいないの。)」
俺は落ち込んで帰っていくところを見たので、フラれたなと確信した。
けど、やっぱ告るには英語を勉強しておかないとダメだよな。俺は家に帰り、英語のテキスト1冊目をやることにした。アルファベットから?いくら俺を舐めすぎなような気がする。俺でもこんぐらい知ってるし。そして俺は次に数字の勉強をやることにした。1時間経ったが、12の読み方がさっぱりわからん。
2時間経っても12の読み方がさっぱりわからん。てか何で日本語ついてなの?このテキスト。酷すぎないか?
諦めて2冊目のテキストに移った。
こっちは何故かちゃんと和訳も書いてあった。
「sorryはごめんなさいか」
俺はちゃくちゃくと覚えていったが、5ページが限界であった。
自己紹介程度には喋るようになったが、相手の発音を聞き取れるかは分からない。
うーん試したいけど、この為だけにシュエリー呼ぶのはいかんよな。俺、用事を言う英語知らんしな。
やめとくか、シュエリー呼ぶのは。仲良いってほどでも無いし。シュエリー、あいつ誰に告白OKするんだ?今日告白したやつはあの朝見たストーカーだったしな。それはフラれても文句はないな。
まぁ明日は休日だから、家で勉強すっか。そしたらもっと覚えれるだろ。