一日目正午
桃貴さんが俺と蓮を連れ出し理事長を飛び出た後で秀夜さんは電話をしていた。
秀夜「あー鬼翔くん?また桃貴さんが扉壊したから8000円お願いね」
電話からはため息が漏れる。
鬼翔「はぁーーー…本当にすまん秀夜後で送るわ」
そこで電話は切れ秀夜さんは思うのだった。
秀夜(まじで頑張れよ…遊…蓮)
秀夜さんも鬼翔さんと同じくため息をするのだった。その頃、俺と蓮は桃貴さんに担がれ高速で移動していたため絶叫していた。
俺「桃貴さん、ストップ!ストップぅぅぅ!」
それを無視しながら桃貴さんはスピードを上げる。
桃貴「もう少しで着くからな。気引き締めとけよ」
そこから数分後、この町の中ではかなり有名な神社であり宝猫が出ると言われている場所だった。その前で桃貴さんは足を止め俺と蓮を降ろした。
蓮「オロロロロロ…」
蓮は盛大に吐いていた。俺はと言うと気絶していた。
桃貴さんが俺の頬を軽く叩く。
桃貴「おい。起きろー」
俺は気分が悪く吐きそうだったがなんとか起き上がった。
俺「桃貴さん…ここどこなんですか?うぷ…」
蓮は以前気分が悪く横たわっている。
桃貴「ん?ここか?ここはな…地獄に近しい場所だ。少し用事が早まってな」
俺「てか、なんで俺と蓮を連れ出したんですか?学校一応あるんですけど…」
蓮も落ち着いてきて俺の言葉に頷く。
蓮「俺結構学校サボってるから出席日数ちょっと不安なんだけど…」
桃貴「大丈夫。秀夜がなんとかしてくれるよ…でだ、行くよ遊、蓮」
桃貴さんは地獄の中に入っていく。俺と蓮は戸惑いながらも入っていく。それを見ている女には気づかず。地獄の中は熱い様に見えるが暑くはなかった。そのまま歩いて行くと集落程度の村が見えてきた。その時、俺の方へ向けて◯ラゴン◯ールの気弾みたいなのが飛んできた。
俺「え!ちょっ…桃貴さん…」
俺は防御の体制をとる。俺にはその気弾もどきは当たらなかったから桃貴さんが守ってくれたと思い顔を上げると誰もいなかった。
桃貴「あいつ…来てるのか。助けてもらえて良かったな遊!」
俺はいまいち意味が分からなかったが蓮は分かったらようだった。
蓮「遊、鬼翔さんが言ってたお前のストーカーがお前を助けてくれてたぞ」
俺はストーカーの意味が最初分からなかったが徐々に分かってきて、蓮が言ったストーカーが舞能って言われていた女だと分かった。内心俺は感謝と苦手意識のせいで複雑な気持ちだった…ところでだ
俺「さっき飛んできた気弾もどきみたいなのなんだよ!」
俺は桃貴さんに尋ねる。
桃貴「多分…あれだな。じゃあ私は他の用事あるから!よろしくな。後で鬼翔も来るから」
そう言い桃貴さんは何処かへ行ってしまった。
俺「いや…ちょっ、桃貴さん?!」
俺は桃貴さんを追いかけようとしたが
蓮「おい…遊…あれ…」
蓮から止められた。
俺「いや…桃貴さんをおわ、ない、と…」
俺は蓮の見てる方を見て言葉を失う。なんと、紅い大蛇が来ていた。後で鬼翔さんに聞くと赤鱗と呼ばれる怪異で神社の信仰を無くし神社を乗っ取るのが目的があるらしい。何故地獄に居たのかは分からないがもし外の神社に来てしまったら間違いなく宝猫とのコンボで神社は壊れかなりヤバイことになっていたらしい。俺と蓮は困惑しながらも不格好ながらも戦闘体制に入った。
蓮「俺生きて帰ったら告白するんだ…」
俺「おい、それ死亡フラグじゃねえ…」
蓮「遊の教科書無断で借りて水に落としちゃったこと」
俺の話を遮り蓮は言った。
俺はイラつきながらもとりあえず流した。
俺「まあいい、くるぞ!蓮!」