一日目午前
俺等の前にはさっき神と戦っていて桃貴さんがいる。
鬼翔「いや!早くないですか流石に!」
鬼翔さんは驚いた様に叫ぶ。
桃貴「いやー案外あいつが私の面使えててな、あははは!」
桃貴さんはそう言い豪快に笑う。その笑い声で鬼翔さんに担がれていた蓮が起きる。
俺「あっ。おはよう蓮」
蓮「よ!おはよう…じゃねえよ!これどういう状況だよ!」
鬼翔さんは蓮を降ろす。
桃貴「お。起きたかお前はこいつと同じくらいに見込みあると思うんだよなー…」
桃貴さんは俺を指さしながら言う。そして前にいた桃貴さんは振り返り言う。
桃貴「と、こ、ろ、で、だ!お前ら私達の事務所にこないか?!」
俺と蓮は口を開けたまま呆然とする。黙っていると鬼翔さんが俺等の代わりに言ってくれた。
鬼翔「いや、こいつら学生ですよ…そんなことできるわけないじゃないですか」
しかし、桃貴さんは鬼翔さんの話を無視して電話し始めた。
桃貴「あ!久しぶり。いやーあの案件以来だね。そうそう懐かしいねー。そんでさお宅のさ見込みある奴いるんだよね。だから…え!知っての?神戯に関しては私がお願いしたけど墓核も気づいてたのか!流石だな、じゃあそういうことでこっちで育てるから。そうそう、え!いいのか!OK、じゃあそれで。はいはいーそれじゃあー」
話を終えるとこっち顔向けて言った。
桃貴「はい!君等二人就職決定!!」
俺・蓮「はあーーーーーーーーーー」
俺と蓮は目を見開いた。鬼翔さんに関してはまじで悟開いたかの様な顔しいた。桃貴さんが言うには俺等の高校は私立高校であり、そこの理事長と面識があり利益も安定しているからバイト感覚でやってくれとのことだった。そのため理事長がOKしてしまったらしい。
俺「本当にそれでいいのかよ…」
俺と蓮は自分達の高校に不安を積もらせるのだった。その後事務所に行き、俺と蓮は手続きを終わらせた。親には蓮と口裏を合わせて一緒にバイトをするということで納得させた。
翌日、俺と蓮は学校に暗い顔をしながら一緒に向かっていた。
蓮「…なあ。遊…」
俺「なんだ…蓮…」
俺と蓮は独り言を呟くように会話をしていた。
蓮「俺等…どうなるんだろ……」
そう、実は昨日書いた書類の中にこう書いていたのだった。
仕事内容
・お面の調査
・此処の調査、対応
・怪異の調査、討伐、封印
・青春する
※注意事項※
・この事務所での仕事は同業者以外に公言しない。
・能力を得たとしてもそれを日常生活で行使しない。
・怪我に関しては手厚い援助を行う。
俺「給料もかなり高かったしな…」
なんやかんや喋っていると学校に着きいつもの日常を送っていた…3時間目の終わりまでは。
放送「神戯遊さんと墓核蓮さんは理事長室まで来てください」
同じ放送が2回繰り返されると周りからは
男生徒「なんかやったのか?蓮」
女生徒「えー蓮くんいなくなっちゃうの!?」
などと聞こえてきて俺は改めて蓮の人気具合に少し嫉妬した。俺と蓮は理事長室の扉を開けると理事長と…
桃貴「やあ!昨日ぶりだね遊、蓮」
なぜか、桃貴さんがいた。
理事長「いやー、ごめんね。急に呼び出しちゃって、この人が呼んでと騒がしくてね。改めて、僕の名前は十六夜秀夜だ。宜しくね後輩くん達」
桃貴さんはウンウンと頷きながら秀夜さんの話を聞いていた。しかし、俺と蓮はいまいち話が掴めていなかった。
蓮「……後輩?」
秀夜「うん。後輩だね」
理事長室が静寂に包まれた。そこで桃貴さんが喋り始める。
桃貴「こいつはな以前ここの学校の此処を閉じた時に何故か仮面を手に入れてな、一応仮面はお面に成り得るからな事務所に入れたんだ」
桃貴さんは淡々と語る。俺と蓮は口をポカンと開けて聞いていた。その時、桃貴さんの携帯が鳴った。
桃貴「ごめんね、ちょっと出てくる」
そう言い桃貴さんは理事長室を出た。すると、秀夜さんが喋りだした。
秀夜「いやー君達も災難だね。学生で彼処に入るんなんて」
秀夜さんが言う彼処とは此処の事なんだろう。
俺「実は昔俺は一度入ったんですよ…此処に」
蓮「お前…そんな過去があったのか…教えろよ!」
そう言い蓮は俺を小突いた。それを見て秀夜さんは笑いながら言う。
秀夜「君達は仲良いんだね、羨ましいよ…」
俺には少し秀夜さんの顔が曇っていた様な気がした。その時扉が勢いよく開き片方の扉は壊れて桃貴さんが入ってきた。
秀夜「おい!また壊すなよ!」
桃貴さんは頭を掻きながら。
桃貴「いやーすまん、すまん。それは置いといて」
秀夜「置いとくな!後で扉代は請求しますからね」
秀夜さんは呆れながら言う。
桃貴「その請求は事務所にしといて…そしてだ!お前ら!」
桃貴さんは俺と蓮を見る。俺等は嫌な気が体の奥から込み上げてくる。
桃貴「仕事が入ったぞ!!」