お面
俺と蓮の前に男が立っていた。
男「やあ今回は君たちか!」
俺は困惑しながら蓮の方を見ると蓮も困惑しているようだった。
俺「だ、誰なんですか…あなたは?」
俺が問いかけると男は
男「ん?僕はね、ある事務所で働いている結構偉い人だよ」
俺は男の言っていることがいまいちわからなかったしかし…この男が何か凄いことはわかった。
蓮「いや、普通名前も聞かないか?」
俺は蓮の言葉で気がつき
俺「あの…お名前はなんて言うんですか?」
俺が男に聞くと
鬼翔「あ〜!僕の名前は踊子鬼翔よろしくな!お前らは?」
その質問に蓮は素直に答える
蓮「俺の名前は墓核蓮です」
俺も蓮と同じように答えた。
俺「俺の名前は神戯遊です」
俺が名前を言うとあきらかに鬼翔さんは目を見開き小さな声で何かを言ったよえに聞こえたが俺等は気にしなかった。
鬼翔「自己紹介も終わったことだし帰るよ君達!」
鬼翔さんはそう言ったが俺は疑問に思ってた事を聞いた。
俺「あの…鬼翔さん」
鬼翔「ん?なんだ、たしか…遊っていったか」
俺は鬼翔さんに耳元で囁く。
俺「実は俺昔神隠し?の様なものにあってその時にあった女の人がいて…その人が俺と蓮の横を通った時に此処に来たんです…」
そう言うと鬼翔さんはあきらかに悩みだした。
鬼翔「いや〜あいつか…面倒いな…かなりやばめの神がいるな」
俺は鬼翔からが言った*神*に何故か恐怖が湧き出た…何故かは分からないけど…
俺「…鬼翔さん」
鬼翔「なんだ?遊」
蓮は興味ありげにこちらの会話に耳を傾けているが俺はお構いなく言った。
俺「俺はまた魅入られたんですか?」
この言葉は自然と口からでた。だから俺は更に不安になった。鬼翔さんは少し暗い顔をして言った。
鬼翔「…覚えてたか」
蓮は困惑しているようだが俺はそのまま続けた。
俺「はい…少しですが」
鬼翔さんは少し悩んでから口を開いた。
鬼翔「どこまで覚えている…」
俺「お面を買うまで…てか分かるんですか?」
鬼翔さんはしょうがないかと言い喋り始めた。
鬼翔「お前を助けたのは俺と俺の師匠なんだ」
俺は驚きと困惑で立ち眩みが起きたが耐えてなんとか聞いた。
俺「どういうことですか?確か俺はさっき横を通った女の人に助けてもらったはずなんですけど…」
俺と鬼翔さんは蓮をおいて話こんでいた…しかしその時…
神「誰だ貴様ら!」
声のする方向に話こんでいた俺と鬼翔さん、話に参加できず寂しがっていた蓮も一斉に振り返った。
鬼翔「ちっ!やっぱり気配察知だけは苦手だ!」
そう言うと鬼翔さんは黒い虎のお面を取り出し付けた。
鬼翔「壱の面」
その瞬間鬼翔さんときっと神である存在と戦い始めた。