〜プロローグ〜
中学生の時にとても辛い恋愛の過去を持つ優咲
高校に上がり辛い過去に関係ある元カノの寧々と再会する。寧々は約半年ぶりに優咲を遊びに誘うことに…
優咲の親友である瑞希が優咲の彼女(偽)になる友達を紹介し、寧々に見せびらかし復讐しようとする。
しかしそこに現れた女子は…
まさか深く考えもせずに話していた
今日の会話がこれからの高校生活を
一変させるとはこの時の僕は考えもしていなかった。
昼休み、さっさと弁当を食べてクラスメイトの
過半数以上が教室から出て青春を謳歌している。
僕、牧野優咲は親友の佐藤瑞希と
意味もないことをだらだらと話して昼休みを費やしている。
「優咲は好きな人とかいないの?」さっきまで趣味などの
話をしていたのに瑞希は真剣な顔をして質問してきた。
僕は恋愛話が好きじゃない、理由は過去にある…
中学3年生、受験に追われる日々を過ごしていた
僕だったが大切な彼女が居てくれたおかげで
元気に過ごす事ができていた。しかし12月になり
クリスマスシーズンになる頃、理由も言わずに
彼女は別れを告げてきた。自分のどこが悪くて
別れたのか一切分からず毎日悩んだ。
結果第二希望のこの高校に入学したのだった。
「入学して二ヶ月しか過ごしてないのに
好きな人できるわけないだろー」
苦笑いしていただろうか…
過去のことは忘れると入学の際決断して忘れようと
努力していた。
実際、気になるとは言えないが可愛いと思う女子は
いる。花園寧々という子だ。好きというわけではない。
大切なことだからもう一回、好きというわけではない。
「へー、意外だな。優咲かっこいいから告ればすぐ
付き合えそうなのにもったいないよ、元カノとかは
いたの?」もちろんいた、それも今同じ学校、しかも
クラスメイトだ。ちなみに"一人"しか彼女が
できたことはない。もうわかったと思うが
彼女の名前は花園寧々、元カノだ。あまり恋愛話も
好きじゃないし、この話題を切り上げたくて
元カノとの過去を話した。自分から別れたわけではないし
まだ好きではなくても可愛いと思ってしまうのはどうしようもないと思うこともだ。ちなみに自分は許しきれていない。
第一希望の学校に行けなかったのは流石に自分のせいだが、
理由も言わずに一ヶ月以上悩まされたことに苛立ちを
感じていて、その心情も止めることが出来ずに
話してしまった。そのこともあって瑞希は気まずくなったのかまたいつも通りの話をして、昼休みを終えたのだった。
放課後、瑞希とは家が同じ方向であることから仲良く話しながら一緒に帰っている。瑞希の家の前で別れを告げると
一直線に家に帰った。ご飯を食べて、風呂に入って
いつもはベットで小説を読んで寝ていたがスマホに
一件の着信が来た。差出人は、ん?え?えぇぁぇぁぁぁえぇえええ?!!
なんで中学生以来会話していなかったのに寧々からMAINなんだぁ!?内容を見てみると
【お久しぶり!元気にしていましたか?
クラス同じなのに話したかったけど話せなくて
寂しかったよ…急なんだけど今度一緒に出掛けない?他に呼びたい人いたら呼んでいいからね〜】
と書いてあった。中学生時代に急に理由もなく振って
きたのに何様だと思ってどのように対処すればいいか瑞希に聞いてみた。彼は【許せないんでしょ?ならさ因果応報だよ。彼女作って見せびらかせて復讐してやればよくね?
僕の友達に手伝ってくれる女子がいるから寧々さんと
遊ぶ時に連れていって見せびらかせばいいんじゃない?】
と返信してきた。流石瑞希だと思った、彼は文武両道で
僕の家に来て勉強を教えてくれるぐらい優しくもある。瑞希が女子だったら自分は確実に彼、違う彼女を好きになっていたと考えていた。
そんな彼を信じ、僕らは寧々という
過去に僕を裏切った相手に
復讐することを誓ったのである。
読んで頂きありがとうございます!
これから急激に話の展開が繰り広げられるように
頑張って作品を作って行けたらと思います。
コメディ部分が全くないといけないので
次回までに勉強して加えられるようにしたいです。
次回もどうかみてくれたら嬉しいです!