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第38話・ルキ・ボヴァル


 ガギィィィ

 という金属と金属が打ち合う音を数十倍に膨れ上がらせたような爆音が鳴り響く。

 普通の人がここにいれば間違いなく鼓膜が破裂するだろう。

 右腕は吹き飛び、皮膚は全部剥がれたが即座に再生したので元通りだった。

 少しだけ後ろに下がったトハン、一応警戒を緩めない。

 しかし殴った時の衝撃波で周りが砂に覆われ手を伸ばした先すら見えない程視界は封じられていた。


「流石にやったよな?」


 フラグなのは知っているが、速度を全て乗せて制限奥義を使ったのだ。

 流石に倒せたとは思う。


「にしても砂が舞いすぎだ、魔纏結界(まてんけっかい)を張っていなかったら砂がめちゃくちゃ入ってきていただろうな」


 砂はとても小さくむせるだろうなぁ。

 そんなことを考えていたら、驚くべきところから返答が来た。


「それには我も同意だ」


 その言葉がルキのものであると理解した瞬間。

 ルキの右手拳がトハンの腹部にめり込んでいた。


【損傷報告。腹部に大きなダメージ。魔纏結界破壊。内臓破裂。全アバラ骨折。再生に2秒かかります】


 その再生の暇を与えず、ルキは腹部だけではなくトハンの色々な部位にダメージを与えた。

 殴った時の衝撃で砂が晴れる。

 下半身は既に無くなり、右腕も損失。

 しかしルキはトハンを殺す程の攻撃は与えなかった。


 首にどこに隠し持っていたのか、小さなナイフが当てられていた。

 しかし一向に斬る気配はない。


「なぜ殺さない?」


「殺す必要は無い」


 太陽が眩しい。

 ルキがどんな顔をしているかはわからないが悪意はなかった。

 ルキはナイフをしまって立ち上がった。



「何故だ。こう話している間にも俺は再生しているんだぞ」


「もう一度言う。我にお主……いや、お前を倒す必要は無い」


 そうしてルキは振り返り立ち去ろうとしていた。


 負けた?この俺が?

 あいつに神の気配は感じない。

 しかし俺が戦ってきた誰よりも強かった。

 武神と言っても疑わない。

 でも、俺は負けてはいけない……この世界(宇宙)の創造者として、負けてはならない。

 俺は()だ、最強でならなければならない


「絶対に、負けられないんだ!」


 大気に力の波動が(ほとばし)る。


神究極七大封印アルティメットセブンシール第一封印。力の要求により解呪可能】


 世界の声が頭の中に鳴り響く。

 俺はもちろん解呪を願った。


【対象の器に収まる力か検査を開始─────完了。対象の器に力を抑える能力があると断定。神究極七大封印アルティメットセブンシール第一封印解呪成功。能力(ステータス)の1割を変換。1部能力(スキル)使用可能】


 力が戻る。

 たった1割……そう思うだろうか?


 ガギィィィィィィィィィ


 瞬間─────半径1()0()k()m()の全てが吹き飛んだ。


 ルキの背中を突いた一撃はルキを数メートル飛ばす程の威力を見せた。


「なっ、なんだ!?」


「舐めてもらっては困る。ルキ」


 先程と違い右腕も皮膚も損傷はなかった。

 しかし威力は格段と上がり、ルキの口からは血が出てきた。


「たしかに、我はお主を舐めていたようだ。こんどは殺す気で行こう」


 ルキは目にも止まらぬ速さで懐に潜り込んできた。

 さっきまでのトハンなら確実に避けられない攻撃だった。

 しかし


「なに?」


 トハンは軽々と受け流した。

 横に回った彼は手を振りかざし、大きな一撃を与えた。


 地面にクレーターができる。

 しかしルキはすぐに立ち上がろうとし、トハンの追い討ちを横に回転して避けた。

 回りながら手を強くついて、飛び跳ねるように空中で一回転して着地した。


「急に強くなったな、お主」


 血を拭い、回復魔法をかける。

 その瞬間、ルキから謎の力を感じた。


 射殺すような眼でトハンは問いかける。


「今何をした?」


 驚いたかのような眼をルキは見せる。


「まさか、我が能力(スキル)を使ったことを見破られるとは。いやはや、世界は広いな」


 トハンは瞬足でルキの目の前に立ち、1発お見舞いしようと下から上へアッパーをした。

 しかし空振りどこかに消えたルキ。


 こんな見晴らしの良い場所でどこに消えた?


 上を見ると轟速で降ってくるルキがいた。

 即座に体を捻らせ位置をズラし、真横に落ちてくる。


 衝撃波で吹き飛ばされ、着地と同時にルキの目の前まで縮地し、一撃喰らわそうとしたその時。


(何だこの嫌な気配)


 周りが遅く見える程早く思考して考えるトハン


(ここは危険な気配が……)


 受け流そうと体制を整えたルキもトハンと同じような違和感を覚える。


「はっ!」


「!」


 2人が同時に後ろへ飛ぶ、両者100mという長い距離を取りその刹那の時間の後……

 先程2人が戦っていた位置に大きな口が現れる。

 円状に出現した大きな口。

 円の内側には細かな歯がびっしりと付いていた。


【解析眼発動】


 地上に出てきたその口の主は先端に口が付いたバカでかいミミズ。

 そう言い表すのが適切だろう。


【解析結果『魔王蚯蚓(ゲーテワーム)魔王級(ゲーテクラス)・危険度SSS】


 あらまぁ大変。


 この世界で最後に魔王級(ゲーテクラス)以上の魔物が出現したのは数百年前と言われている。

 その時は世界の救世主、勇者(転移体)が魔王を倒したらしい。

 そもそもこの危険度というものはそのランクの冒険者が楽に倒せるランクと言うだけであって倒せない訳では無い。


 いつの間にか横に立っていたルキは虚空から篭手のような物を取り出す。


「こいつは、我だけでは倒せない」


 トハンの目を見据えて信頼した目で言う。


「お主を信じよう、そして我と協力してくれ」


 その瞬間……

 ルキのステータス偽装が解けた。

 解析眼で眼ると


【名・ルキ・ボヴァル 称号・SS級冒険者(最上位冒険者)

どうでしたか?楽しんで行けたら幸いです。


もし楽しんでいけたのなら、下にある

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 1つでもつけてくれたら私は嬉しくてどんどん作品を書いていこうと思います。

 ぜひよろしくお願い致します。

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