第36話・脅威
リアルが忙しくて遅くなりましたが生きていますのでご安心を
「ここが奴らのアジトか」
そうして目の前にあるのはごく一般的な民家だった、しかし、地下には大勢の人間が入れそうな空間があった。
謎の男の向かった方向から、ここら辺が怪しいと踏み、解析を行ったところ、空間があった。
(サト、生命感知を行ってくれ)
【了解】
【生命感知完了、地下30mの位置に300人ほどの生命反応を感知しました】
(300人、多いな、今の俺ならやれるか?)
【あるひとりを除いてなら可能です、生命感知の中に超膨大な魔力を持った生命を感知しました。ただの人間ではなく他の種族だと思われます】
サトが確証を持たないほどの強さ……
燃えるな。
「って言うか最近考え方変わってきた気がするな」
【戦闘を娯楽と捉えているようです】
「そうなのか?重度の戦闘狂だな」
まぁこの集団に殺意がないなら全員殺すってことは無いだろうけど。
◆
鍵はかかっていたが解錠魔法で開けて侵入した。
やはりどう見てもただの家だ。
でも……怪しい壁、というより魔法付与された壁がある
魔法の効果は『透質化』
なにかの条件を満たすと魔法が発動して、壁が透ける魔法だ。
だが無理やり魔法を発動させて中に入る。
まぁ正面から入ってるだけマシだろ。
【ここは一応王都ですのであまり暴れないでください】
(わかった、善処するよ)
【視点変更・首謀者】
「資金担当のアイツは順調か?」
椅子に座り、この世界では貴重なグラスを手に持ち酒を飲むガタイのいい人間の男。
そして報告書だろうか、紙を持ちその男の前に立つ少し細身の人間の男。
「はい、順調に資金稼ぎを行っています。このまま行けばもっと多い資金が手に入ると思われます」
「我らが王都を支配するのも遠くない」
我らの団員はほとんど全員Aランクレベルの強さを持つ。
王の方針に不満を持つ者。
態度が悪すぎて出禁になった冒険者、全員を集め、戦力拡大を測った。
実際規模は300人弱。
もちろん傍から見れば小さなグループだろう。
だが─────────
「我らのリーダーよ。どうか勝ちへ皆を導いてくれ」
男の隣に立っている謎の生物。
人型で一見人間のように見えるが服の上からでもわかる膨張した筋肉、そして人間には絶対ない長い角を生やす黒髪の生物。
ソレは返事する訳でもなく、ただオーラを放ち立っているだけ
しかし男はその不遜な態度に気分を害することも無く、ただ自分の目的へどうすればいいかを考えていた。
しかし、男の目的はある1人の神により叶えられぬ物となる。
【視点変更・トハン】
『能力創造【見極眼】』
【能力説明。この能力の発動時、視界に映る生物に黒いモヤと白いモヤが見えるようになります。このモヤは、世界が定める『世界の法則』に違反する量が一定量を超え、生命活動停止時、地下世界・獄炎に転移する魂を選別する力が備わります】
「つまり黒いモヤを持つ者は殺して、白いモヤを持つ者は逃がすってのをやりたいんだ。未来ある者は生かしておく」
さて、ちょっくら正義の為に戦ってみますか。
【戦闘態勢に入りました。強化魔法、強化能力を発動。世界能力権能・戦闘補助を発動】
『スキル「超加速」ッ!!』
トハンは時速300kmに達する速さで黒いモヤを纏う人間たちを次々と、頭や首など苦しまずに殺せる場所を1振りで1人と淡々と殺して行った。
次々と様々な人達が死んでいく、人族だけではなく獣人などの亜人も殺していく。
後ろは地面や壁が血に染められまるで赤いカーペットのようだった。
そしてこの地下の最奥にある扉を蹴り破り中に入ると、少し広い部屋の中で椅子の上で震えている男と、その横で手を後ろに組み何事もないように佇むナニカが居た。
しかしトハンは容赦なく超加速で踏み込み、まずは椅子に座っている男を殺そうとした。
理由は1つ。先程まで倒し続けていたどの人達よりも黒いモヤが濃く、恐らく首謀者だからと踏んだからだ。
(なんだと!?)
【理解不能】
震えている男に向かって刀を振り下ろした。
威力は前世時代の50階程あるタワーマンションを真っ二つに切断する程の超威力だ。
そんな超威力を傍に控えるソレは、人差し指と中指で紙を触れるかのようにソフトタッチで止めた。
【理解不能、解析不能。相手はマスターを圧倒する強さを持っていると推測。超速演算を開始】
トハンは15m程後ろへ跳ぶ。
空中で刀を納刀し、ある武技の条件を達成する。
跳んだ衝撃を抑えるために屈み、その状態で体重を前に傾け縮地、ソレの目の前に─────
『武技・抜刀術【炎刃抜刀】』
刀を抜く瞬間に刃を赤色の炎が包み、右脇腹から右斜め上に向かって斬りかかる。
ガキン!!
金属と金属が触れたかのような音が鳴り響く、だがソレは、なんの魔法も付与せず生身で受けていた。
【硬化したと考えましたが魔法発動を確認出来なかったので違うと思われます】
服に超硬化が付与されているとも思ったが、服は切れていて明らかに刃は皮膚に到達していた。
そんなことを考えていると刀を皮膚に当ててから、トハンが思考するまでの刹那の間にソレは手刀で彼の腕ごと切断した。
とんでもない速度で振られた手刀は仮面をかすり、仮面をかすっただけで粉砕した。
またもや背後に跳躍し、仮面が無くなり少し背が縮んだトハンは磁力操作で刀を取り戻し右腕が再生すると、ソレは
「お主はなんのためにここに来た」
静かに明らかにトハンが部屋に入った時に言うセリフを腕を斬り落とした後に言い放った。
「正義の為、冒険者として悪を潰しに来た」
ソレはトハンを睨み、まるで動いたら殺すと言っているかのようだった。
「偽善か?」
トハンも負けじと殺意の魔眼で睨み返し言い放つ。
「偽善で悪いか?」
思考するかのような少しの間の後。
「いや?そこら辺のやつらの回答と比べたら悪くない」
その言葉を言い終えた瞬間、ソレから無数の覇気を感じた。
明らかな臨戦態勢。
生物が戦いを挑む時の気配を感じとり、トハンはいつでも武技が発動できるように抜刀術の構えを取る。
「ルキ・ボヴァル、お主と戦う者の名だ」
「トハン、お前を倒す者の名だ」
そうして2人は戦いを始める───────
戦いを始める前にトハンは……いや、トハンの眼はルキと名乗る男が黒いモヤも白いモヤも出していないことを、彼は重要視していなかった───────
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