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第31話・超威力魔法


「マスター?」


「なんだ」


「その肩に乗っている膨大な覇気(オーラ)を放つ個体はなんでしょう?」


「この子はシリク。俺の家族」


 シリクがヤヤの肩に飛び乗り。

 楽しげな声で言う。


「よろしく。ヤヤ」


【名称【夜々仁露奈】に神竜の加護の称号が追加されました】


「今日やってもらいたいのはヤヤの戦闘力だ」


「武装を使うにはもっと広い場所が必要ですが」


 ここも充分広いが。

 家が近くにあるから破壊するのを恐れているのか?

 

「じゃあヤヤ。俺に捕まって」


 ヤヤが俺の肩を掴む。


『自世界転移』



「ここなら大丈夫だろう」


 家から500km離れた大草原だ。

 ここでなら何をしても家にいるみんなには影響無い。


「じゃあ始めるか」


「了……武装展開手順エントロッププログラム対脅威(アンチハザード)戦闘行動(バトルアルゴリズム)起動……完了。演算開始。戦闘を開始する」


 ヤヤの足や手にホログラムのような光が(あらわ)れ。

 それが前世の世界で画面の向こうに見た。

 銃や戦車砲。ミサイルやミニガンのようなものが出てるくる。


(サト。やるぞ。決して殺すなよ)


【了解。超速演算を開始。演算が終了するまで避け続けてください】


(あぁ、わかった。演算が終わったら俺の体を頼んだ)


 まず銃系統が俺に向かって標準を合わせる。


 連射が始まる瞬間。

 左方向に超加速で走り出した。


 どうする。

 今は避けられているが……

 相手は機械族。

 偏差込みで銃撃するようになるはずだ。


『物理結界発動』


 俺は立ち止まり。

 結界を展開した。


キンキンカンカンカン


 弾くことは出来ているが。

 数で押されて割れそうになっている


『クイックマジック【ベクトル変換】』


 撃たれた玉が真逆に飛んでいき。

 銃口の中に玉が入り。

 ヤヤの銃は軽い爆破を起こした。


「武器損傷を確認。修復術式発動」


 またもやホログラムのような光が武器を包み。

 完全に元通りになった。


 さて、どうする。

 遠距離は分が悪い。

 近距離戦を挑んでみるか。


『縮地』


 トハンは様々な技をヤヤにかける。

 だがその全ては、ヤヤの鋼鉄の体に防がれた。


【演算終了。相手を倒せる135698のパターンから、5パターンに絞って戦闘を開始】


 そうしてサトが操るトハンは大きく後ろへ飛び。

 トハンの背後に無数の魔法陣を展開させた。

 目の前には物理結界。

 魔法陣構築の時間稼ぎだろう。


【構築完了。パターン1・弱点属性による多段階攻撃】


 黄色の魔法陣。

 つまり雷魔法がヤヤに向かって発射される。


「弱点属性の発動を確認。弱点補完術式『弱点耐性』。防御術式『魔力防壁』」


 サトは防壁を張ることを予想していたのか。

 防壁破壊術式を魔法陣の中に混ぜていたようだ。


 防壁破壊術式は直撃しても蚊ですら死なない()()()()

 しかし防壁魔法に対して【絶対破壊】の属性(バフ)を付ける。


 防壁破壊術式でサトが構築した様々な雷魔法はヤヤに直撃する。


「電気信号に一時的に害が発生。しかし即時修復完了」


 しかし弱点属性にもかかわらず。

 ヤヤはほぼ無傷の状態だった。


【パターン1失敗。即時パターン2を開始。パターン2・近接戦闘による追い込み】


 今度は『魔纏格闘術・炎』をサトは発動した。

 縮地で20m程の距離を一気に詰める。


「物理防御術式」


【破拳】


 防壁破壊武技。

 効果は先程と同じ。


 サトの次の攻撃が来る前に。

 ヤヤは脅威の跳躍力で後ろへ飛んだ。


 だがサトも同じように跳躍し。

 三点着地……

 ではなく()()()()

 つまり右手に炎の力を極限まで込めて。

 全体重を右手に収束させ。

 さらにサトは重力魔法で下方向への重力を上げて。

 ヤヤに向かって一点着地をした。


 しかしギリギリところで避け。

 炎の衝撃波がヤヤを襲った。


 受け身を取ったサトが報告する。


【演算予想位置に着地しましたが、直撃は失敗。戦闘不能に追いやることはできませんでした。パターン3を実行】


「損傷率23%。攻撃制御手順(プログラム)破損。対脅威(アンチハザード)戦闘行動(バトルアルゴリズム)から殺害行動(キルアルゴリズム)に移行。殺害行動(キルアルゴリズム)に移行するにあたり。全武装展開(テラエントロップ)


(テラエントロップってどういう意味だ?)


【テラエントロップとは機械語で「全武装展開」という意味です】


 全武装展開。

 まさに全武装なのだろう。

 まるでガン〇ムのような武装が出現する。


 しかも防御面もやばそうだ。


(ん?あれは?)

 

【あれは機械族の小型戦闘機です。旧型のようですが】


 ヤヤの背中から小さな機械が出てきて。

 どうやら機械族の旧型小型戦闘機らしい。


【パターン3を中断。パターン変更。強行突破戦法を採用】


 そうしてサトは虹色の術式を展開する。


 見たことがある。

 というか俺が前に使った創作魔法(オリジナルマジック)だ。


 ヤヤと戦闘機が俺に向かって戦車砲やなんか光線みたいなものが発射される中。サトは防御術式を張っていた。

 

【マスターの創作魔法(オリジナルマジック)を改良。威力、精度共に数十倍になっています】


(何故それを最初に使わない?)


【そもそも再構築して実用的になったのが最近のことということと。殺すなと命令されていて。全武装展開前に発動すると極限まで抑えても全壊(死亡)すると断定しました】


(それはやばい)


【解析結果。魔術防御耐性の兵装をしていたので3%の威力で全壊(死亡)寸前で耐えると演算結果を算出したので、発動を決断】


(その演算に狂いはないな?)


【はい。62189328回演算して最悪の可能性での算出なので大丈夫です】


(なら1発ドカンとやっちまえ。)


【了解。創作魔法(オリジナルマジック)天地破滅花サハリグルンドスパーク


「超脅威魔法を確認。防御を最優先事項とする」


 回転数を上げた魔法陣が光の円になっている中。

 魔法陣の中心から超圧縮された属性魔力が光のように出現。

 そして時空が歪み発射された。

 

 大地が鳴動し。

 大きな地震が発生する。


【否、魔法による大地破壊の揺れです】


 あー。

 改めて自分のスペックに恐怖を覚えた。


【かなり抑えましたが。それでも魔力枯渇発生】


 どうやら。1回使うとぶっ倒れるみたいだ。

どうでしたか?楽しんで行けたら幸いです。


もし楽しんでいけたのなら、下にある

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 1つでもつけてくれたら私は嬉しくてどんどん作品を書いていこうと思います。

 ぜひよろしくお願い致します。

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