番外編・Happy New Year
またまたこれは少し前の話──
◆
どうやらこの世界勇者が伝えた行事【年越し】があるらしい。
と言っても…
【マスターの元の世界と同じくカウントダウンをしてその日を楽しむ。テレビが無いだけで大まかな内容は変わりません】
割り込んで来ないでよサト…
「スラン、もうちょっと俺を信用してもいいんだぞ?今は大晦日という大変素晴らしい行事だぞ?」
「はい」
やっぱあまり乗り気じゃないか。でも年明けには悪い印象はないはず、家族の一緒に年明けを楽しんだ記憶はある。つまり家族がいないのにその楽しい記憶を思い出してしまう、ってことかな。
「シリク」
「キュイ?(どうした?)」
「お前は年越し、知ってるか?」
「キューイ!(知らなーい!)」
「だよねー」
俺はまだ年越しまで時間があると思い、シリクを肩に乗せ、家を出た。
にしてもどうやってスランに俺を信用してもらうかだよな。まぁ初めて会った時よりかは信用はしているが、少しなんだよな。
そんなこんな考えていると商店街に来ていた。
「らっしゃいらっしゃい、勇者様直伝、【年越し蕎麦】なんと銀貨2枚こんなのここでしか買えないよー」
こんな屋台的なのが沢山並んでいた。どうやら今、このザルツブルグでは、年越祭というのがやっていて餅やらそばやらが並んでいた。
でもこの世界って強力粉あるのか?それとも強力粉なんかを使わずにそばって作れるのか?分からんな。
そうやって少し散歩した後また家に戻って創造魔法でそばを創った。
「さぁ年越しだぞスラン」
「はい…」
あんまり乗り気じゃないがまぁいい。
◆
「そろそろ年明けか、ミシア」
「はい、母上」
◆
「ったく、なんで俺が年越しなんてめんどい事やらなきゃ行けねぇんだ」
「おい、ザヨン年越しなんだからカウントダウンしな」
「うるせぇなクソババァ」
「あ?なんだって?」
「すぐナイフ投げてくんなよクソが」
「どうせあんた当たらないんだからいいだろ」
「ッチ」
◆
「エシア年越しだぞ」
「そうだな」
「……そうだな。じゃないよ!年越しそば全部食いやがって!」
「しょうがないだろ!腹減ってたんだよ」
「Aランクの称号持っててもお前はここでは貧弱なんだよ。もっと鍛えてやる」
「嫌だー。助けてートハーン」
◆
「ヘックショーイ」
だれかが
【噂をしている可能性があります】
だから台詞を奪うなー
様々な場所で様々な年越しが行われた。
果たして今年は良い年になるのでしょうか?




