理科室を出るまでが実験です!
ミク「理科のテストでは実験器具の使い方がよく出題されますよね」
先生「たしかにな。顕微鏡の使い方とか、ルーペの使い方だね」
ミク「この前なんか、ハズキルーペの使い方がテストに出ました」
先生「そこまでは出ねえよ」
ミク「小さい字で答案を書いたら、あとで理科の先生にすごく怒られましたよ」
先生「ほんとかよ」
ミク「『世の中の答案は、みんな小さくて読めないいいっ!!!』って」
先生「コマーシャルの見過ぎだよ」
ミク「まあ理科は得意なんですけどね」
先生「じゃあ、今日はガスバーナーについて問題を出そうかな」
ミク「あ、いいですよ。ガスバーナーは私の得意科目なんです」
先生「ねえよそんな科目」
ミク「将来はそっち系の大学もいいかなあって」
先生「どっち系だよ」
ミク「ガスバーナード大学とか」
先生「ハーバード大みたいに言わんでいいわ。それよりガスバーナーを使う手順は知ってるのか」
ミク「もちろんです。手順1《理科室に入る》」
先生「そこからかよ! 手順が長すぎるわ。火をつけるまでに時間かかりすぎだよ」
ミク「わかりました。手順1《理科室に火をつける》」
先生「ただの放火魔じゃねえか」
ミク「手順1《ガスバーナーを覗き込んで異常がないか確かめる》かな」
先生「うーん、目を近づけちゃダメだろ。危険だからな」
ミク「《詰まっていたときは口にくわえて軽く吸い込む》」
先生「そんなやつ見たことねえわ」
ミク「冗談ですって。本当はこれですね《元栓が閉まっているかを確認する》」
先生「知ってるなら早く言えよ」
ミク「手順2《ガス調節ねじを軽く閉めておく》」
先生「それだよそれ」
ミク「手順3《空気調節ねじも軽く閉めておく》」
先生「まあそうだけど」
ミク「手順4《理科室のカギも閉めて速やかに帰宅する》」
先生「火元の用心しただけじゃねえか」