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死神さん、お迎えありがとう。だが、断る。

※表記ミスなどで弄る事もあります

※目を閉じていて気配だけで進む夢物語



実家の父の部屋の絨毯の上に、入り口側に足を向けて目を瞑り仰向けに寝転んでいた私。


そこに誰かが近付い来る気配を感じた。思春期の娘のように「うわ〜父さんかよ(戻って来たよ)」と私は煙たく思いながらも、まだ目を瞑り寝転んでいるままであった。


もし私が目を開けているのならば、父の部屋なのに『我が物顔で部屋に居座り、ふてぶてしい顔』をしている事だろう。


足元の方から近いて来た誰かは、寝転んでいる私の回りを1周し、そして私の顔を見下ろしている。そんな気配がした。


その気配に「あれ?父さんじゃない?父さんなら絶対に声掛けて来るし」と思う。


見下ろされている気配の中、その誰かは男性であるという事が、何故だかわかった。その男性は私に何か言うが、それは忘れてしまった。だが、その声は男性にしては、やや高めだった事は覚えている。


その声に「オネエに知り合いっていたっけ?」と思うと、その男性が悲しんだような気配を感じた。「あれ?悲しんだ?やっぱ知り合い?」と少し後ろめたい気になる私。


何処からか女性の声で歌が聞こえて来た。この歌詞も忘れてしまったが、頭に響く歌声は心地好かった事を覚えている。


絨毯に寝転んでいたはずの私は、いつの間にか、と言うか、何故だか、宙に浮いている。そして私の隣には、先程の気配の男性もいる事を感じる。歌声が響く中、「最後に小学校でも見とく?」と言う男性。すると私はその男性と一緒に部屋の中を、ふわふわと仰向けのまま漂い始めた。漂う感じは、まるで微睡むように心地好かった。


漂いながら部屋の端に置いてある棚の前を横切る私達。横切る時に棚の上にあるトランプぐらいの大きさの2枚の黒いカードが、チラリと視界に見えた。


そのカードには白い文字で『数文字のタイトル、数行の説明文、デフォルメされた可愛いオバケのイラスト』が書いてあった。


そのオバケのイラストが見えた時、タイトルの部分に片方が『生』で、もう片方が『死』と書いてあるように見えた。それを見た私は「あれは私の事が書いてあって、この人は死神で、私は死ぬんだな」と思い、「まぁそれでも良いか」と私は死を受け入れる。


私が死を受け入れた時、いつの間にか『右手にピンクの(薬が入っているような)カプセル』を1個握っている事に気が付いた。


そのカプセルが落ちてしまいそうだったので、「一旦左手に乗せてから右手で掴もうと」思い、左手に乗せた。その時、偶然カプセルが開いてしまい、『2ミリぐらいの小さな白い錠剤』が3個出て来た。


その瞬間、歌声とふわふわと漂う感覚はピタリと止まり、私は宙に止まる。わざとじゃないが、私がカプセルを開けた事に怒っているような気配の男性。「これを飲むと(死ぬのは)確実だな」と思った私は、左手に乗せたカプセルと錠剤を下に落とした。


「どうやらここまでね」と男性は悔しそうには言い、彼の気配は消えた所で・・・・・・目が覚めた。



・夢の感想


夢の中で「私は死ぬな」と思うという夢を良く見る。大丈夫かな?私の精神状態。

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