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クロコダイル

辺りはジャングルみたいに草木が生い茂る場所の河(水質は黄河)で、知り合いらしき誰かと遊んでいた私。



私達の近くで頭だけで1メートルぐらいあるクロコダイルの顎を持ち上げた状態で、近付いて来る白いタンクトップを着たインド系のおっさんがいた。


「えっ(こんな所に)ワニ!?」と思っているとおっさんと目が合った私。


するとおっさんは少しニヤリと笑ったように見えた。そして持ち上げていたクロコダイルの口を開き、胸の辺りまでの上半身を噛み付かれた状態にして、わざとらしく慌てざわめきながら、更に近付いて来る。

その光景に私は『あのワニは模型である事』と『あのおっさんと関わってはいけない事』を覚った。それは一緒にいた知り合いも同じで、共に無言で振り返り十メートルぐらい先の河岸に向かって泳ぎ始めた。


私が振り返った時、左側の視界の端にワニの頭が見えた気がした。なのでそのワニの方を向くと十五メートルぐらい先を、模型のワニと同じぐらいのワニがこっちに向かって泳いで来る所だった。


「向こうは本物じゃん!?」と焦りながら河岸に向かって泳ぐ私。


河の中でワニに泳ぐ速さで勝てる気がしない上、ワニは河上から水流に乗って楽々泳いでいる。水流を横切る私達は河下に流されながら泳ぐ。


先に知り合いが河岸に辿り着き水面から離れて行く。河岸はコンクリートの壁みたいになっていて、この時の水面と河岸の差はほぼギリギリの高さで、差は十センチもなかった。


知り合いが河岸に着いた後、タッチの差で私も河岸に辿り着くのだが、私が辿り着いた場所は、丁度河の分流地で河岸の下は他の河からの水が勢い良く流れ込んでいた。


2つの水流に河岸のギリギリの場所を溺れつつ十メートルぐらい流され、やっとの事、河岸の壁に手が届き河岸の上に上る事が出来た。


河岸の上に上った時に右耳たぶと右腰に1匹ずつ三十センチぐらいのワニの子供が噛み付いていた。腰のワニは直ぐに離れたが、耳たぶのワニは噛み付いたままで、中々離れずにぶら下がっていた。


噛み付かれた時の痛みはなくぶら下がるワニに「リアル、ワニのピアスか」とのんきに思っていた私。



場面が変わり、ベットの上にいた私。相変わらずワニはぶら下がっている。



右耳辺りから「ピーピー」という音が何度も聞こえて来る。それがぶら下がっているワニの鳴き声だと思った私は『ワニの声が聞こえる事』を回りの人に伝えようとした。


右耳から聞こえる音と同じような音を出す為に口笛を吹こうとするが、口が渇いていて口笛は吹けず、「フーフー」と空気だけが口から出るだけで、私の思いは伝わらない。


口笛を諦めた私は次に右耳を指差した。


それを見たドクターらしき男性は「『ピーピー』って聞こえるでしょ?それはこれだよ」と手にしていた小型の電動ヤスリを起動した。


その音は『ヴィーン!!!』と如何にも電動音らしい起動音で、私は違う事を伝えようとした。



「良くみんなワニの声だと思うんだよね」とドクターらしき男性は、まるで『あはは!』と爽快に笑うような笑顔だった。そして私の右耳近付けて電動ヤスリを再び起動する。その音はやはり『ヴィーン!!!』という電子音だった。



右耳付近でその電子音と共に『ゴリゴリ』と何かを削る音がし、その『ゴリゴリ』という音はワニの歯を削る音だと気が付く私。



暫くして耳たぶに噛み付いていた子供のワニを(無事なのか?)外す事が出来た。


そしてドクターらしき男性は「ちょっとだけ縫うからまた部分的に(麻酔を)かけるね」と言う。


その言葉を聞いた後、私の意識が遠退いて行くのを感じていたら・・・・・・目が覚めた。



・夢の感想


某夢占いによると


ワニ:生活に悪い異変をきたす示し


噛まれる:プレッシャーを示し、運気は下降の兆し


らしい。暫く右耳と右腰に注意しなきゃ。

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