魔王とうとう勇者に!?
シュレーダ「ウプ…おいおい急に転移魔法をするなよレイン!何だか吐きそう…」
レイン「すぐに良くなるから大丈夫。それよりここは人間の町だから魔属ってバレないようにしてよ」
シュレーダ「ウプ…分かったよ、しかし寂れた町だな?何処だここ?」
レイン「ロハスって言う人間界でも一番端の端の町、ここから貴方を鍛えながら曾祖父の仇を目指しましょ!」
シュレーダ「鍛えるって…素振りや走ったりするのかよ?」
レイン「いえ…実践あるのみ♪先代の魔王様のお陰で今、世界はほぼ魔属が支配してるのは知っているでしょ?だからあちこちで魔属が縄張り争いをしています。そいつらをシュレーダが倒して強くなって行くのよ」
シュレーダ「ハァ~?」
レイン「どうせ魔王になったら自分の者になるし、バカな魔属にシュレーダの強さを知らしめる機会!って言っても今のままなら瞬殺だけどね。」
シュレーダ「分かった…」
レイン「あら…何かいやに素直ね?死んだら終りよ??」
シュレーダ「ふふふふ…素で勇者に成ることができる!待っていた展開ですよ!!夢が現実に!明日からの生きる希望が見えてきました!!!勇者なら大丈夫!!」
レイン「元次期魔王が夢や希望を口に出すとは…世の末ね…まぁ~モチベーションが上がったのら良いけど、でも勘違いしないでね…仇をうち魔堂議会に四の五の言わさない為にするのよ!!」
シュレーダ「そうと分かればとりあえず町で情報収集だな♪いやーまさか勇者に成れるのか…興奮が止まらないねレイン♪♪」
レイン「本当に分かってるのかしら?」
シュレーダ「町に入ったけど人が居ないね…と言うか廃墟みたい…」
レイン「小さい町だし、他の町も大体こんなもんよ。」
シュレーダ「ふーん…それじゃ~お決まりの酒場で情報収集しますか!?あっ酒場発見!入るよ♪」
レイン「何かバカらしくなってきたな…私何してるんだろ??」
カランカラン…
マスター「いらっしゃい、おっ旅の人かい?」
シュレーダ「分かる?」
マスター「ここいらじゃ見ない顔だからね、何かここら辺に用事かい?用事が終わったなら早く出て行った方が良いよ…」
シュレーダ「何かあるのかい?」
マスター「来てくれたお客さんにいうのもなんだけどたちの悪い魔物が人々を襲ってるんだよ…」
レイン「王国の騎士や協会は?」
マスター「散々頼んだかこんな辺鄙な場所に出す事は出来ないって!!だからみんな違う町に逃げだして今この町に居るのは30人位だよ…」
シュレーダ「何でマスターは逃げないの?」
マスター「逃げてもどこでも同じようなもんさぁ、それにここが生まれ育った故郷、ここで生き故郷で骨を埋めるつもりさ」
シュレーダ「そうか……ところマスター魔物はどんなやつだった?」
マスター「そんな事聞いてどうするつもりだ?」
シュレーダ「俺が退治してやるよ!なんたってゆう」
バチコン!!!
レイン「失礼…大きな虫が止まっていましたよシュレーダ」
シュレーダ「何だよ!?思いっきり刀でフルスイングしやがって!!」
レイン「あら…峰打ちだったけど意外に元気ね、」
シュレーダ「元気ね、じゃねーよ!!何しやがる!?」
レイン「貴方は勇者ではないですよね…意味が分からないからシバいただけですよ♪」
シュレーダ「それじゃ元まお」
ブンッ…
シュレーダ「あ、あぶな…峰打ちでも当たると痛いから…止めてよレイン」
レイン「あらこれは避けれるの、結構本気にスイングしたんだけどね…」
マスター「まぁ、まぁ喧嘩はそこら辺にして魔物退治の話本当なの?」
シュレーダ「どう見ても喧嘩ではなく虐待…」
レイン「…」ガチャ…スー…
シュレーダ「わ、わ、わ冗談だよ冗談!!無言で刀抜かないでレイン!!ゴホォン、マスター何処にいるかわかるその魔物?」
マスター「この村の南にある大きな屋敷に住み着いているみたいなんだ…でも本当に旅の方に頼んでもいいのか?」
シュレーダ「まぁ~任して成るべく早く倒してあげるよ」
マスター「大丈夫かな~無理はしないでくれよ」