全てが敵??
シュレーダ「ハァ、ハァ…ハァ、ハァ…ここ…だよな?じいが言っていた岩場は?何も無いぞ??まさか道を間違えたのか!?そんなハズは………んっこんな場所に洞窟が!!さっきまで何も無かったのに…」
ドォーン!ドォーン!!バキバキズッドーン!!!
シュレーダ「段々近づいてきてる?追ってか!?考えてる暇はないな。一か八かとりあえず進んでみよう」
カツン、カツン、カツン…
シュレーダ「結構進んだようだけど…何処まで行けるんだろ?
何だか勇者の冒険みたいだな♪ねぇ~じい…あっそうか、じいは居ないのか…大丈夫かな…」
カツン…カツン…カツン…カツン
シュレーダ「あっ灯りが見える!敵ではないよな…とりあえず灯りが見える場所に進もう。休める場所だったらいいな…」
カツン…カツン…カツン…カツン…カツン
シュレーダ「ここは…??何だか体に力がみなぎる!?」
?「誰だ!そこに居るのは!!」
シュレーダ「や、やばい見つかった!!」
?「動くな!!一歩でも動けば殺す!」
シュレーダ「は、はい!」
?「何故この場所を知っている?お前は誰だ!?正直に話さねば首と体が離れることになるぞ!」
シュレーダ「わ、わ、私の名前はシュレーダ、場所は執事のじいに聞きました…」
?「シュレーダ…シュレーダ…えっシュレーダ様!!」
シュレーダ「??」
?「次期魔王様になるシュレーダ様?次期魔王様になるのに勇者になりたい!と血迷った事を言っているあの頭の悪いシュレーダ様??」
シュレーダ「あ、うん、凄い言われようだけど…そのシュレーダデス。良ければ名前を教えてくれる?」
?「私の名前はレイン!この場所を曾祖父から守るように仰せつかっています。」
シュレーダ「えっと、この場所はどう言う所なの?」
レイン「魔の者にとって特別な場所…魔属には力を与え神属には力を奪う場所…です。そしてこの場所は先代の魔王様と私たち一族しか知らない場所です。その為強力な結界に守られています」
シュレーダ「それで岩場にしか見えないのか…」
レイン「左様でございます。」
シュレーダ「それと曾祖父って誰の事?」
レイン「シュレーダ様の所にいた執事です」
シュレーダ「えっ…じいの事?」
レイン「左様です…いつもシュレーダ様の事を嬉しそうにお話に成られていましたよ。ところで曾祖父はご一緒ではないのですか?」
シュレーダ「ッ!敵から俺を逃がすために一人で残って戦ってくれました…」
レイン「そう…ですか…分かりました。任務を真っ当したのですね…それでシュレーダ様は此からどうされるのですか?」
シュレーダ「魔堂議会は敵になったし、じいは居ないし…どうしたもんだろう??」
レイン「!?魔堂議会が敵?えっ…敵って!!」
シュレーダ「そう、多分魔属に神属もそれに人間もかな…」