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心臓の逃げ道  作者: 壬哉
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 ――悠汰………お前本当なら本当らしくいえよ……

 

 ちゃっかりいつのまにか車に乗せられていることに、目を開けなくても解る。

 不定期に揺れる身体とか、音とか。たまに聞こえる太い男の妖しげな声とか。驚くところなら、起こそうとしているのか、悠汰の声が聞こえてきたりとか。起きてって。ずっと叫んでるけど、凄く眠くて、身体も動かしたくないし、今の状況を夢と思いたいからこそ余計におきたくなかったし。

 実際悠汰の声が煩くて、もうおきてしまおうかと思っても、その時になると男の図太い声が聞こえてきたり。なんだか仲間内で話していることだからボソボソすぎて聞こえないし、悠汰の声でかき消されているし。

 

 ――っていうか普通こういう時って悠汰を静かにさせるのが先決じゃないのかな??

 

 なんてだんだん不思議に思ってくるし。

 何でこんなにも野放しにしているのかがわからない。

 俺の両手は、背中の後ろで何かによって括られてしまって動きそうもないし。足だって両足きっちり揃えられている。手首や足首なんて、もう痛すぎて痛みが感じなくなってしまっている。

 いつ悠汰以外によって起こされるのかが不思議だが、車が止まりそうな予感もしないし、それにさっきから信号に引っかかっていないのか、曲がるとき以外は減速しない。山道にでも上ってるんじゃないかとは思うけど、坂になったり上っていたりなんて予感はしない。何せ身体がジャンプしたりする程度だから。

 運転下手糞だなんていったら、きっとこの場で殺されそうだ。

 本当に運転が下手。というか荒い。凄く。

 曲がるときだって思いっきり曲がるし、減速が足りないし、何せジャンプが原則足りなすぎる。

 「荒地で運転してるとか??」なんて思ったくらいだし。

 

 目が覚めたのはいつ頃だっただろうか。多分寝て車に乗せられたのか、思いっきりこの位置に放り投げられたときだから、そう何時間も寝ていないと思う。

 手首やら足首やら縛ったのだって、きっとその場でだと思う。それで周りの人たちにみられていたらどうなることやら。俺自身的には、見つかってくれていた方が嬉しいのだろうが、この怪しい奴らにとっては全く持って面倒な事。

 だったら車の中でやればいいのにと思ったが、本当にその場で結んだのかはわからない。

 本当はどこかで降ろされてそこで結ばれたのかもしれないし、ジャンプでおきたのかもしれないし。

 

 ――じゃあ結構寝てたのかな?

 

 なんだかいろいろ考えていたらもうどうにでもなれって感じになってしまう。

 心臓だって何か必要だって言うなら別に取っていけ。いなくなって困る人なんていないと思うし、俺だって、そんな大事な人がいるわけでもない。彼女がいるわけでも、変な相手がいるわけでもない。

 こんな事だったら死んで悲しんでくる人一人くらいは作っておくべきだったかな?なんておもうけど、逆にこんな事になって変に悲しがられるのも、自分が苦しいかもしれない。そう考えると、逆にいなくて良かったなんて思ってしまう。

 確か悠汰は未来から来ただかなんだか言っていた。ということは、俺はその頃には生きているということなのだろうか。それとも、死んでしまったからタイムマシンなどを使って過去に戻ってみてということなのだろうか。

 だって。

 悠汰の事が見えていないかのように、軽々とあの男たちが倒れて行ったんだから。

 いや。サングラスで見えていなかった。というのは多分ないだろう。なんていったって俺のことを後ろから抱きとめたくらいなんだから。見えていなかったら捕まえることなんて無理だ。

 先ずどうやって俺が眠ってしまったかなんてのは多分一瞬の事だったんだろう。全く持って覚えてない。

 何かを飲まされた記憶は無いし、そんな味もしない。しないものなのだとしても、何かしら喉を通ったとか、嗅がされたとか考えるのに、全く持って無反応だった。簡単に言えば、いつの間にか眠ってしまっていた。見たいな感じだ。

 口に何かを付けられたこともないだろう。

 きっと。

 こうなったら悠汰に聞いて見る。といっても、今悠汰が他のやつらに見えていなかったら、ただの俺の独り言だ。

 という事はさっき変にこけたのだって、俺の所為だなんていわれたら、それが力となるのだろうか。 

 それともこの人たちは、その力とかいうやつとは全く持って無関係のものなのだろうか。出来ればそっちの方が嬉しいかもしれない。 

 一度誘拐というのも受けて見たいと思っていたし、それなりに両親から離れてみたいとは思ったが、本当に誘拐紛いな。いや。誘拐されるなんて思っても見なかった。本当に両親はこれで探すのか。 

 それとも本当は親戚だったり知り合いだったりして、そんなに探そうとも思わないのか。

 

 ――そうだよな。俺が逃げたから捕まえただけって言う……案も………考えられなくは無いんだけどなぁ〜……ヤッパリそれにしては乱暴だよな……


 いつの間にか冷静に戻ってしまっていた頭は、もうどうでもいいことばかり考えているような気がしてきた。

 感じる限り、悠汰は俺にしか見えていないような感じもするし、声だって、特定俺にしか聞こえていないだろう。だからこそ、それで悠汰の存在をばれないようにしなければならない。

 

 ――利用……してみるか。


 今周りがどうなっているのかとか。聞きたいことはどこでもいけそうならば、二人きりになった時とかに聴けるだろう。

 それに急に縛り付けて思いっきり殺そうなんて考えないだろうし、それなりに何日間か様子を見たり。


 ――してくれるとうれしいな……


 何せこっちもこっちで作戦会議がしたい。

 そして

 



 アヤマリタイ




 ――なんで?


 何で今自分で謝りたいだなんて思ったのだろうか。とりあえず何に謝らなければならないのだろうか。謝る必要なんかないと思っているのに、なんでか解らないけど、凄くアヤマリタイ気分になった。

 けど。

 なんでかなんてすぐにわかった。

 あいつの言葉を信じて今にでも逃げていたりしていれば、こうやってつかまっていたりなんかなかったかもしれないんだ。

 大人しく家にいたら、それなりに逃げれるチャンスなんていっぱいあったのに、信じていなかったからこそ、逃げるタイミングを自分で失わせてしまったのだろうか。だからだろうか。きっと。悠汰を少しでも傷つけたと思う。

 

 「着いたぞ」

 

 ボソッと運転手だろう位置にいる人の声がはっきりとそう言っていたのが聞こえた。すると、手首についている縄だろう。きっと。その縄を掴まれて思いっきり俺を引きずりだしてくる。

 空気が変わった。

 少し乾燥していて、涼しい場所になる。車から出されたときだから、きっと外なのだろう。薄っすらと目を開けてみると、レンガ色の土。この際土色で良いのだろうか。とりあえず、少しボソボソしているだろう土が視線の向こうに見えてきた。それに、周りはもうすでに暗かった。時間帯的にはもう8時を回っていてもおかしくは無いのだろう。

 思いっきり担がれているのだろう。おなかに何か硬いものが当たっていて、フラフラ揺れている。それに視線が遠いのと、その肩の持ち主だろう人の足もみえるし、その後ろに歩いている黒いスーツの足も見える。

 頭が下になっている所為で、凄く吐きそう。

 揺れるし。不安定だし。スッと薄く開いた瞳を、左右に振ってみると、右側にオドオドと悠汰が着いてきていた。

 縛られている様子もないし、存在に気付いているのか気付いていないのかわからない状態だった。ヤッパリ悠汰は見えていないのだろうか。未来からやってきたというくらいだから、見えなくてもなんか納得するし。

 軽くため息を吐こうと思ったのだが、その瞬間に凄く吐き気に襲われる。

 

 ――頼むから降ろしてくれ


 ここでおきたことをどうにか示せば良いのだろうか。それともここで起きてしまったら直球に話が来るか。

 ここでまだねていたら、少しどこかに横にさせてくれるのだろうか。そしておきるまで監禁みたいな事?どっちでも良いが、そっちの方が嬉しいかもしれない。見られてたとしても。それがカメラだとしたら運がいい。そのカメラに背中を向けたりして口を見えないようにして、悠汰と話が出来るだろうか。

 それとも悠汰の存在を知っているならそんなことも出来ないだろうか。知っていると運が悪いな。けど見えていないかもしれない可能性のほうが高い。

 

 ――うぅ〜……どうなんだよ……


 聞きたくても聞けない。

 いつの間にかどこかの建物の中に入っていて、コンクリートの中に、コツコツとする音が聞こえてくる。響いているのだろう。凄く耳に入ってくる。

 

 ガチャ


 止まったかと思えば、どこかのカギが開き、ドアも開いたような音がしてきた。

 入っていく中は多分全部コンクリートだろう。何か飾り見たいな絵画があるのも、なにか棚みたいなのやら、テーブル代わりになっていそうなものもある。そして、スッと体勢が低くなり、思いっきり背中から落とされる。

 重ねていた手が痛み、うっと顔を渋くさせてしまったことに気付いてしまったのだろうか、誰かの手がソッとオデコに当たった。架かっていた髪をスッと退けられる。

 

 ――あれ?優しい……?

 

 意外にも優しくて、本当は俺の心臓を狙うんじゃなくて、助けてくれる方。なんて方向に勘違いしてしまったりもしてしまう。

 なんなのだろうか。

 

 「起きる様子は?」

 

 「手が重なってかつらそうな顔はしましたが起きる様子は無いです」

 

 「薬強すぎたか?」

 

 「いや。そんなに強くは無いと思うんですけど……」

 

 「そうか。まぁ。これは……だからな。うん。起きるまでソッとしておこう」

 

 「何時ぐらいにします?」

 

 「そうだな。あと一時間して起きなかったら起こすか」

 

 「はい」

 

 なんて会話が聞こえてくる。

 

 『これは……だからな』という言葉が気にかかる。これは……なんだったのだろうか。何か言っていたよう何も言わないでアイコンタクトを取ったような。

 凄く気になるけれど、もう一度がちゃんとなり、カチャカチャとカギが閉まったような音がするなり、ゆっくりと目を開ける。

 

 「悠汰……?」

 

 「悠樹!?おきてたの?」

 

 「お前が煩いから起きた」

 

 軽くため息混じりにそう言ってやると、視界に悠汰が入ってくる。

 

 「つらい?」

 

 「……ごめんな」

 

 「え?」

 

 「信じなくて……」

 

 「いいよ。それより辛い?大丈夫??つらそうな顔してるけど」

 

 「なぁお前ってあいつらに見えてないの?」

 

 「うん。触ることは出来るけど見えてないよ。霊感があっても見えないと思う」

 

 「ならさここにカメラある?」

 

 「えっ……わかんない」

 

 「探してみて」

 

 「わかった」

 

 薄く開いた瞳は、ゆっくりと閉じてみた。

 凄くはき汚していた所為か、凄く頭がグワングワンする。バイキングを20回以上連続で乗ったかのように、頭を定期的に動かしているように、頭が重い。

 

 「ん〜今まで探した事ないけど……無いと思う」

 

 「そっか」

 

 それが解るなり、ゆっくりと身体を動かそうとするが、両手が使えなくて体を起こせない。

 

 「体起こすの?手伝うよ」

 

 そういうなり、肩を掴みゆっくりと起こさせてくれる。

 少し硬いベッド。足をぶらりと下ろして、ゆっくりと悠汰を見上げる。

 声はどうかわからないけど、顔は本当に俺そっくりだ。

 

 「なぁ、お前壁とか通りぬけとか出来ないの?」

 

 「ん〜……幽霊じゃないしなぁ一応」

 

 そういいながら、ゆっくりとドアに近づいていく。そして、ソッと手をドアに触れるなり、何の音もせずに、ゆっくりと手が消えていく。自分でも驚いたかのような顔をこっちに向けてくるなり、クスクス笑ってくる。

 

 「できるっぽいよ」

 

 「……そっか。さっきの奴らは悪い奴?」

 

 「違う。姫倉家。多分あのタイミングで出て行ったから上手く行ったんだと思う。っていうか、俺が転ばせた方が土村家。悪いほうね。多分少し過去が変わったよ」

 

 にっこり笑いながら、俺にそう言ってくる。

 

 「なんていったって俺が誘拐されたのは、家の中。だから家から出なかったからそうなったんだと思う。タイミングが良かったんだよ」

 

 じゃあこれからどうすれば良いのだろうか。

 おきたことを知らせた方がいいのか。けれど、いいほうだとしたら、かなり手が荒すぎるような気がする。それか焦っていたからだろうか。焦っていたのならば仕方ないような気もする。

 運転が荒かったのも、変な奴らから撒いていたのかもしれないし。そう考えると、前髪を避けてくれたことが少しばかり納得が着く。

 こんな事になるんだったら車でおきたことを知らせていたのに。

 

 「なぁ、俺にある力ってなんだと思う?」

 

 「ん〜……それがわかんないんだよねおれにも」

 

 「っていうかお前は何をされてどうやって過去にきたっていうの?」

 

 冷静にしているのはいいけど、悠汰だってそれなりに誘拐されて、それなりに辛い思いを受けているのに、こんなにも暢気でいることがわからない。何があったのか。

 少しファンタジックがかかっているこの現実に、どうすれば成功への道につながってくれるのか。今一番有力な情報を得るには、悠汰の一言に頼るしかなかった。

 

 「俺のときは今の俺みたいに導いてくれる人がいなかった。だから。本当は助かりなんかしなかった。一応姫倉家は強いから、預かってはくれたんだけど、学校で……土村家だと思われる奴らにあっちゃってね。それで俺が『やり直したい。昔の俺に言ってやりたい!!』っておもったら。気付いたら自分の部屋でさ?下ではなんか母さんがやってるし、話しかけても振り向いてくれない時に、窓から俺が見えて、もしかしてって思って。

 で開いてもいいのになかなか開かない俺から開けてやったってわけ」

 

 「じゃあお前悠汰じゃなくて悠樹……だろ?」

 

 「うん。けど自分で自分の名前言うのいやだから悠汰にしてみた」

 

 にっと笑ってピースをしてくる。

 それなりに辛い運命を背負っていたのに、こんなにも楽しげな感じになれるのだろうか。今の状況を一番理解しているのは悠汰。つまり未来の俺悠樹であって、しっかりしなきゃいけないのはこの目の前にいる未来の俺悠樹。

 つまり悠汰が、未来の悠樹である。それは本当だとなんだか信じてしまうのも、きっとこの状況に陥ってしまったからだと思う。

 こんな事になったのも、すべては俺が生きているから。だと思う。

 

 「……力がわかんないんだろ?じゃあ…………」


 ――じゃあ。悠汰がその俺の力になってくれないか?

 

 そんなこと、いえるわけがない。

 今ここに悠汰がいることをいいことに使っていることになってしまう。そんな事をして、いつか悠汰が傷つくようなことになってしまうのはいやだ。それに攻撃するにでも、俺の命令があったりなかったりで、それなりに自分の思いどうりになっていないことがばれたりしたり、悠汰の存在にばれてしまえば、もうそれ以上使うことは出来ない。

 向こうから悠汰に触れることが出来るかできないかの問題が気になる。もし、触れるつもりじゃなかったのに触れてしまった場合、掴まれてどういう形をしているのかを調べられたりしてしまえば、戦うにしても、こっちが不利になってしまう可能性がある。

 というか、その前に俺が悠汰に触れることが出来たりするのだろうか。

 ゆっくりと目の前にいる悠汰に触れようと手を伸ばす。何がなんだかわかっていない悠汰は、ジッと俺の目を見つめていた。

 触れた悠汰の手は、本当に人のように温かかった。暖かかったからだからこそ、俺以外が触れても暖かいことになってしまう。

 それがないにしても、悠汰を使って攻撃するには、ぶつかってくれなきゃ意味がない。

 真剣に考えて記憶を遡ってみる。

 

 ――そっか………ふれることはできるんだ……だってスライディングしたんだもんな

 

 「悠汰って触れることが出来たりできなかったりするのか?」

 

 「うん。さっきのドアだって、一応俺土村の方蹴ったし。触れようと思えば触れることが出来るし、触れないようにすれば透明人間ってことになるんじゃないかな?飛ぶことは出来なかったけど」

 

 「ハハッ……。なら一応ポルターガイストになっちゃうね」

 

 クスクス笑う俺の頭に、ソッと手を乗せて、グリグリと髪の毛をグシャグシャにしてくる。

 

 「ってあれ?俺いつの間に縄ほどいた?」

 

 「さっき俺が解いたんだよ」

 

 エッヘンとするように、両手を腰に当てて威張ってみせる悠汰に、クスッと笑ってしまう。何でこんなにも暢気に楽しませてくれるのだろうか。と。

 けれど、俺たちはある大事な事には気付いていなかった。

 

 「なら足のもほどいてよ」

 

 「威張るなよー」

 

 ブーブーと頬を膨らませて体勢を低くして解いてくれた。

 

 「けど少し乱暴すぎるよ姫倉さん」

 

 「僕に言うなよーけど本当に姫倉さんはいい人たちだよ」

 

 「へぇ」

 

 なんていっていると、解けたと何か嬉しげに言っていた。

 

 ――……あれ?なんかいけないような……


 漸くここで大事な事がわかってきた。

 何で手首を縛られていたのか。それと、何で縛られなければならないのか。それにもう一つ。また一時間ほどしたら来ると言っていたような言葉。

 

 「どうしたの?凄く顔色悪い」

 

 「なぁ悠汰……俺いけないこと思いついちゃった……」

 

 「なっなに?」

 

 「……これ解いたはいいけど、両手縛られてたのにどうやって解いたことにすれば良いの?」

 

 「…………………」

 




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